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インフルその後

インフルエンザA型に判明したのは10月1日だった。医師が救急病院で、
「…、熱が酷いよね。
で、誰から移ったか分かんない?」

高熱の中、そんな事わかる筈もなく、首を弱々しく振るだけ。
点滴の液体が漏れ出て、収縮した血管に入らず、4本の点滴をして、38度まで落とすのに、4時間懸かった。
若いけれど有能な医師は、眉間に皺を入れて、
「う~ん、ちょっとなぁ…。ちょっと酷い熱過ぎてて…、さっき死にそうなの、自覚していた?」
そう訊かれても、目は爆発しそうで涙が流れ、頭と目が痛くて目を開けていられない。

ウチに置いた猫の事ばかりに気を取られていて、今日中にウチに帰りたい、と話したら、
「38度台になったら帰っていいよ。タクシーで帰れるかな。また倒れちゃうよ。歩いてはいけないからな」。
たまたま2000円あったので、これを使って自宅へ帰った。ぎりちょんラッキー。

あの後、夜、二晩、魘(うな)されながらやっと熱を落とす事が叶い、いまだに血管についた傷や肌の青あざが取れていない状況。

会社に帰った一日目は、ハッキリ言って会社についてから微熱が出ていて、頭痛と咳で早く家に帰りたかった。私のデスク、周囲の人が一人もいなくなっちゃったりしたし。黴菌じゃねぇぞ。

翌日また調子悪化、シャワーで倒れてから、再度一日休んで、またそのあとに出勤。周りが
「なんで自宅勤務できないの?」
「上司の命令。自宅勤務はダメって」
「…そんな事、有り得ないでしょ」。
同僚で同部署の外人社員によれば、自宅勤務の者が多過ぎるから、やっぱり出勤ルールになった、との事。部署の後ろ状況を知らない他部署の連中が、病気に感染したくないのと、辛そうな私の様子を見て愉快ではないと、憤慨した。よく言うよ、私を独りぼっちにテーブルに残して避難した癖に。

お蔭で死ぬほど耳がよく聞こえてる上司は仕方ない、と思ったか、
「来週一週間、自宅で就労でいいよ」
と快く言ってくれた(二度目に尋ねてやっと)。
これで大分治るんじゃないかな。

私の声はしゃがれて居て、嗄れており、音楽を聴く気も歌う気もない。
咳がコンスタントに出て、身体がガクガクしている。
話すときに咳き込まぬ様にするものの、マスクの後ろで咳き込んでしまう。
おまけに喉痛も出てきたので、自宅で就業の方が有難かった。
上司にしつこく頼んで承諾された時は凄く有難かった。

職場ごとに上司の考え方で出勤の可否が決まる。

最近は熱が有るか無いか、測らなくてもわかる様になった。
頭が痛くて、ガンガンして、ふら付く場合は高熱だ。この2週間は、高熱はなく、復職後に翌日休んだ時は朝から調子が悪くて微熱があったので、休ませて貰った。その後、2日間、何とか出勤した。毎日万歩越えで凄い運動量だな、と思ったが、食べるものが少なく、且つ食欲もなくて、いまひとつ、という感じが続いていた。

これを見ていて、とうとう見かねた或る女性から、旦那さんに秘密で「しぃ~🤫」と5千円、懐に入れて貰った。これで食べ物と鎮痛剤を買いに行った。秘密の彼女、神様のご加護をお祈りします🙏🏻
ホントに、他人に支えられて生きてる感じ。有難い。

ところで、会社に出ている際に、私に馬鹿野郎インフルA型を超感染した張本人が誰なのか、判明。

私達ITサポートチームの横でいつも連携している営業管理チームのマネージャだ。私は社内サポートの代わりに自社アプリ開発の登録や顧客オンボードをしているので、彼のグループと近しい関係だ。思えば、その前の週、金曜に、大げさな営業から矢鱈と口の悪いクレームが入って、営業管理部長の彼と並んで話を30分してから咳が止まらなくなり頭が痛くなった。

咳は酷いし、熱はあるしで、辛い思いをしていたので、ちょいと文句を言ってやったら、カレンダを見ながら、
「いや、僕はその日は症状がインフルとはしらなかったので」
と矢鱈冷たく、否定された。
「いいえ、ご存じであろうがなかろうが、○○さんは、当時、既に菌のキャリアだったに違いないでしょ、私の横に立って話をしていて、そのあとインフルだったんでしょ。私、丁度後の日曜に発熱して。酷い目に遭ったんです👹今だって頭痛いんだからぁ(p_q)💦ぐすん、げ、げほげほ🤧」、
と毒吐いたら、すっと立ち上がり、ロッカーでカバンを漁って鎮痛剤を持ってきてくれた。
「はい。これ。これで赦してよ、ルルの解熱鎮痛剤。俺のが移ったんだったら、小学生の子供のが移ったから熱が酷かったんだよ」。
😠やっぱり認めたな😠と思ったが、赦してやった。
インフル発病者二人で6人分のテーブルを広々と取って仕事した。
解熱鎮痛薬が超効果を見せてくれて、有難かった。

この話をマネージャの下のアシストマネージャに言ったら、噴き出し、大笑いして、
「その翌日出張でいなくなったので、多分悪化して帰宅するだろう、気を付けた方がいい」、
と言われた(愛くるしい笑顔で)。

彼のアシスタントマネージャは、彼が病弱でいつも病気になるので、いつもマスクをしている。

かくして、あのマネージャ氏から、CHACHAは死ぬような目に遭遇したインフルを移されたワケである。

「彼、帰ってくるの、来週だから、来週は自宅で仕事しなさい。多分翌週、インフル悪化で入院後に帰ってくるから、今月は自宅の方がいいんじゃない?」
とアシストマネージャ女史。自分もそうする、と予定表を変更していた。

10月1日に緊急搬送後、ドラマが続く、CHACHAのインフル。いまだに治っていないし、サイテー。

ホントに殺される前に好き彼に逢いたくなってきた😡う~🤒🤧

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