21-22シーズンアーセナル展望(キープレイヤー編)

20-21シーズン、アーセナルにとっては歯がゆい結果に終わった。リーグ戦8位、ヨーロッパリーグもベスト4に終わり、CL権だけでなくEL権も逃した。今シーズンは26年ぶりにヨーロッパ大会がない。そういった意味で、アルテタ監督にとっては、勝負の年であるだろう。私は、現時点ではアルテタ続投派であるため、今年こそは、アルテタにとって良いシーズンを送って欲しい。

そんな中、私が今シーズンアーセナル上位進出のために、注目している選手を4人紹介したい。

トーマス・パーティー

まず1人目に紹介するのは、今シーズンから背番号5を背負うトーマス・パーティーだ。昨シーズン、アーセナルにとって最大の補強だったが、負傷に苦しんだ。結局、18試合の先発、6試合の途中出場にとどまった。しかし、シーズン終盤に見せたプレーや今シーズンのプレシーズンでは、ワールドクラスの選手であることを証明している。守備で激しくボールを奪ったと思ったら、華麗なターンからロングスルーパスを通してゴールをアシストすることができる。攻守両面でチームを支える存在である。アルテタの使い方を見てもわかる通り、彼を中心にチームを作っている。今シーズン彼がどれだけ稼働するのかによって、アーセナルの順位は大きく変わるだろう。

ガブリエル・マガリャインス

2人目に紹介するのは、ガブリエル・マガリャインス。トーマス・パーティーと同様に昨シーズン加入した2年目の選手だ。昨シーズン、1年目の若手ながら、すぐにレギュラーの座をつかみ、チームの月間最優秀選手になるなど強烈なインパクトを残した。昨シーズン、同じ国籍でコンビを組むことが多かったダビド・ルイスが退団し、真価が問われるシーズンとなるだろう。今シーズン加入のベン・ホワイトとは1997年生まれの同い年である。2人のCBコンビが中心になると予想される。ファンにとってこのコンビが成熟されていくことに期待が膨らむ。

ニコラ・ペペ

一昨シーズン、クラブ史上最高額で加入したニコラ・ペペ。移籍金が高額だっただけに、その金額に見合う活躍ができていないといった評価を受けている。そんな中、昨シーズンは、試合を壊してしまうようなレッドカードをもらうプレーで一時期は放出候補に挙げられていた。しかし、徐々に調子を上げ、結果的には、10ゴールを獲得。また、左サイドでもプレーし、選手として幅が広がったシーズンとなった。ポジション争いは熾烈だが、他の選手には持っていないものを持っている選手である。昨シーズンの終盤のような活躍を見せれば周囲の評価は変わるだろう。ブカヨ・サカ、エミール・スミス・ロウ、ガブリエル・マルティネッリなど若手が注目される中、彼の活躍がより一層チームの競争を激しくしてくれるだろう。

エミール・スミス・ロウ

昨シーズン、チームの救世主となったエミール・スミス・ロウ。ちぐはぐだった攻撃陣をつなげるリンクマンとして存在感を放った。特に、アカデミーからずっとやっていたブカヨ・サカとのコンビネーションは、少し色は違うがエジルとサンチェスのコンビを彷彿とさせるものがある。今シーズン、よりマークが厳しくなることが予測されるため怪我が心配である。トーマス・パーティーと同様に、彼の稼働がアーセナルの順位に影響を与えると言っていいだろう。今シーズンから新10番となり、プレッシャーがかかるがファンの期待に応えて欲しい。

まとめ

今回は昨シーズンのプレーを見て、今シーズンより活躍してくれそうな選手をあげた。他にもアーセナルにはたくさんの魅力的な選手がいるので注目してほしい。
昨シーズンの悔しい思いをどのようにして今シーズンにつなげるか。選手や監督、スタッフなどそれぞれがどのようにして上積みして、チームとして成長していくのかとても楽しみである。

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