夏越の祓（なごしのはらえ）の祓詞の意味を調べてみたら、一大スペクタクルで興奮しちゃった件。

6月30日は「夏越の祓」（なごしのはらえ）といって、
大晦日の「年越しの大祓」と並んで、その後半年の無病息災を祈る、
大切な神事とされています。

この神事の時に奏上される（神様の前で読み上げて、言霊を捧げる）のが、
『大祓詞（おおはらえのことば）』と言われています。

しっかり読み上げると、15分から10分ほどかかる、
長い祓詞（はらえことば）なのですが、
現存する多くの祓詞がここから派生したと言われているそうで、
祓詞の中の祓詞、まさに「大祓詞」なのだとか。

意味を理解していなくても、
声に出して読み上げるだけでも良いそうなのですが、
せっかく読むなら、もう少しちゃんと意味を知りたい。
知ってから声に出して読みたい！
と、思って、「大祓詞」について、調べてみました。

あちこちのサイトさんを参考にさせていただいたのですが、
親切な方の親切な現代語訳を読んで、
この「大祓詞」が、いかにすごい祓詞（はらえことば）なのか。
ということが、少し理解できたので、
今日はその話をしたいと思います。

そもそも祓詞（はらえことば）とは

祓詞の「祓」は、御払い・御祓（おはらい）の「祓」です。
祓い清める、罪やケガレやあらゆるあらゆる「善くないもの」を
洗い清めて清浄にする、というもので、神事の前に奏上されます。

短いものでは、

祓へ給へ　清め給へ
（はらえたまえ　きよめたまえ）

というものが略式で有名なので、
皆さんもどこかで聞いたことがあるのではないかと思いますし、
この文言くらいだったら、
現代語にしたら
「（悪いものを）払ってください、清めてください」
だな、と、推測もしやすいのですが、
冒頭でご紹介した「大祓詞」は、
びっくりするほどビッグネームな神様たちの名前が次々と登場していて、
こんなにたくさんの神様にお願いするのであれば、ちゃんと襟を正さねば、
と、思った次第。（祓詞を口にしようとする時点で、正しましょう）

大祓詞は、宗派などによって、付け加えられたり、
省かれたりして、色々あるようですが、
大元は「日本書紀」に登場しているそうです。

「大祓詞」というだけあって、長いし、
今日知ったばかりのものを全文引用するのもなんだか気がひけるので、
「大祓詞」については、下記のサイト様を参考にしたり、
ご自分で調べてみてください。

一緒に唱えたらとっても気持ちよかったこちらの動画をBGMにどうぞ

大祓詞ざっくり現代語訳

詳しい現代語訳は、
下記の参考サイト様に掲載されているものを読んでいただくのが良いと思うので、
私は、ざっくり意訳します。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊意約ココから＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

天上にいらっしゃる神様たちが、たくさんたくさん話し合って、
神の子孫である天皇に この国を平和にするんだよ。と託しました。

託した上で、乱暴な神を諭したり、追い払ったりして、
岩や木や草も大人しくさせて、国内を穏やかにしてくれました。
そうして、神の子孫である天皇は、地上におり、
立派な神殿を建ててこの国を治めたのです。

しかし、人々が犯すいろいろな罪が徐々に増えていきました。
このように、犯罪が出てきたなら

金属のような硬い木を切って祭壇を作って供物をして
高天原（天上）にある麻の木を切って針で割いて神事を行って
（…神社とかで使う、神事用の精麻とかのことかな？）
神のいる天上に伝わる神聖な祝詞を唱えなさい。

そうしたら、
天上の神様は、天の岩戸を押し開いて、
何層にもなった雲を押し分けて、下界の声を聞いてくださるでしょう。

地上の神様は、高い山、低い山に登って、
雲や霧を押し分けて聞いてくださるでしょう。
そうしたら、罪は綺麗さっぱりなくなるでしょう。

それは、まるで
大風で空の雲という雲が吹っ飛ぶように
朝夕の霧が吹っ飛ぶように
大きな港に停泊している船が全部沖まで流れ去るように
森が根っこからざっくり草刈り鎌で刈り取られるように
全部きれいさっぱり祓い清められますように。

超急流の滝の流れの速い川にいらっしゃる
セオリツヒメという神様が
全ての罪を大海原に持ち出し
　
そうしたら
荒々しい潮の流れがいくつも集まる場所にいらっしゃる
ハヤアキツヒメという神様が
その罪を飲み込み

そうしたら
息を吹くところにいらっしゃる
イブキドヌシという神様が
根の国、底の国まで吹き飛ばし

そうしたら
根の国、そこの国にいらっしゃる
ハヤサスラヒメという神様が
全ての罪を持ってさすらって
その罪を消滅させてくれるでしょう。

そんな風に、
全部の罪を祓ってくださいお願いします。
よろしく。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊意約ココまで＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

…ざっくり、といいながら、
結構長くなっちゃった。ごめんし。

でもさ、でもさ、
コレ読んで、びっくりしたよね。

私たちが半年かけてためまくった罪汚れ、
神様総動員でめっちゃたらい回して、ようやっと消してもらえる。

そんだけ、ためてるよね。
うん、ついうっかりとか、
普通に生活してても、
色々あるよね。

それを、全部清めてね、半年ごとに。
って、人間、かなり図々しいな、って思った。

それでも神様総動員で、
「祓いたまへ清めたまへ」
の、お願いを聞いてくれるのって、
日本人が「神の子孫」だからなのかな、
なんて思ったりして。

そんな風に思ったら、
普段から、罪汚れはできる限りためないように、
意識して暮らさなくてはなぁ、って、
改めて思ったのね。

だってさ、後半の
罪汚れ　神様　たらい回し戦術
なんて、ちょっとスケールデカ過ぎて、軽く引いたもん（笑）

大祓詞（おおはらえのことば）、恐るべし。
心して、唱えよう。と、思ったよね。

皆さんも、
もし興味を持ったら、
唱えてみてはいかがでしょうか。

不思議とすっきりした感じがあるかもしれません。

それではまた！

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この記事の参考にさせていただいたのは、
以下のサイト様です。

大祓詞の起源や由来、書き下し文と現代語訳を紹介します｜開運の神様大祓詞の起源や由来、書き下し文と現代語訳を紹介します | 開運の神様

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