ハリファイバーの無いシンクロアンデットについての現在の所感

はじめまして。和海狐(わかいきつね)という名で活動しているものです。
皆さま第2回DUELIST CUPは楽しんでいますでしょうか。
新たに登場した神碑やラビュリンスの対策に追われ、デッキを調整しながら戦っている方も多いのではないでしょうか?私もその一人です。
とはいえ、今回はそんな話題の神碑やラビュリンスではなく、同日に登場したストラクチャーデッキ【イモータル・グローリー】についての現在の所感を書いていこうかと思います。
初のnoteになりますので至らぬ点も多々あるかと思いますが最後までよろしくお願いします。

Q.シンクロアンデットの強さはどのくらい?

結論から述べますと環境デッキと対等に戦える程度の強さはあります。
一度墓地を肥やしさえすれば、盤面が何もない状態から正にゾンビの様に復活し、勝利を収めることも可能なのです。
また、『隣の芝刈り』を使用すれば1ターン目で下のスクショのような盤面を展開することも可能です。
反面、初動を止められてしまうと高い確率で何もできなくなってしまうという重大な欠点を抱えています。
その欠点をいかに対策していくかが、シンクロアンデットにおける1つの鍵になりますね。

Q.ストラクチャーデッキの購入回数は?

私の推奨購入数としては2回になります。ストラクチャー内容を見てみると生成不可カードが大量に封入されているため、一見すると3回購入した方が良いように見えるかもしれませんが、生成不可カードの中に絶対3積みするべきだというカードは1つもありません。アンデットデッキに必須ともいえる『アンデットワールド』と『ユニゾンビ』についても『死霊王 ドーハスーラ』がピックアップされている【深淵なる死者の世界】で同時にピックアップされています。
ですので、購入は2回にしておき残りのジュエルはパックに回すのが一番いいかと思われます。

現在使用しているデッキの内容について

私が現在使用しているシンクロアンデットは以下のようになっています。

メインデッキ

モンスターカード

グローアップ・ブルーム    2枚
天威龍-アーダラ       3枚
ゾンビキャリア        2枚
増殖するG           2枚
シノビネクロ         1枚
マッドマーダー        1枚 ※生成不可カード
ユニゾンビ          3枚
灰流うらら          2枚
馬頭鬼            3枚
不知火の隠者         3枚
牛頭鬼            3枚
堕ち武者           3枚
屍界のバンシー        3枚
霊道士チャンシ―       2枚 ※生成不可カード
ジャック・ア・ボーラン    2枚
死霊王ドーハスーラ      2枚
アルグールマゼラ       2枚 ※生成不可カード
死の王ヘル          1枚

魔法カード

ハーピイの羽根帚       1枚
おろかな埋葬         1枚
無の煉獄           2枚
隣の芝刈り          3枚
アンデット・ネクロナイズ   1枚
金満で謙虚な壺        1枚
スモール・ワールド      3枚
アンデットワールド      3枚
異次元からの埋葬       1枚
墓穴の指名者         2枚

罠カード

リターン・オブ・アンデット  2枚 

計60枚

EXデッキ

ナチュル・ビースト      1枚
イモータル・ドラゴン     2枚 ※生成不可カード
PSYフレームロード・Ω      1枚
混沌魔龍カオス・ルーラー   1枚
巨骸竜フェルグラント     2枚 ※生成不可カード
炎神-不知火         1枚
フルール・ド・バロネス    1枚
相剣大公-承影        1枚
真紅眼の不死竜皇       1枚 ※生成不可カード
真血公ヴァンパイア      1枚
トロイメア・フェニックス   1枚
ヴァンパイア・サッカー    1枚
ヴァンパイア・ファシネイター 1枚

計15枚

注目カード

天威龍-アーダラ

特殊召喚可能な地属性 星1 チューナー。主に馬頭鬼・牛頭鬼とシンクロしてナチュル・ビーストにする。またスモール・ワールドの中継地点として使用することで初動の堕ち武者やその後に出すユニゾンビを持ってこられる。
ただし、採用理由としてその程度であり、スモール・ワールドの中継地点も後述するアルグールマゼラがいるため、ナチュル・ビーストを採用しなければ0枚でいいでしょう。採用枚数は1~3枚で現在も調整中。

堕ち武者

読み方はデス・サムライ。隣の芝刈りを使用しないルートでのこのデッキにおける初動カード。
このカードに対してうららや夢幻泡影を打たれると何もできずにターンを返すことになるため、
墓穴の指名者や事前にブラフのサーチカードを使うことで誘発を誘い、何とか切り抜けていきたい。

死霊王ドーハスーラ 

アンデット族の効果が発動した時、効果の無効とモンスターの除外を行う効果に加えて、自分・相手フィールドにフィールド魔法が発動しているとき、毎ターン墓地から蘇生する蘇生効果を持つアンデット族のエースモンスター。
基本的にはアンデットワールドと組み合わせて使用する。また、蘇生効果を生かして星10シンクロの素材として使用するのもあり。墓穴の指名者を発動されたら泣け。

アルグールマゼラ

除外することでアンデットを戦闘・効果破壊から守りつつ、除外されれば蘇生することで盤面の強化に繋げることができる有能カード。
また、スモール・ワールドの中継地点として使用することで牛頭鬼・馬頭鬼・ドーハスーラ以外の全てのカードをサーチできる。(うららやGも可能)

隣の芝刈り

シンクロアンデットにおける初動カードその2。相手のデッキ枚数や落ちるカードに左右されるが堕ち武者よりもより強固な盤面が作れる。そのため優先度としてはこちらの方が上になる。堕ち武者に誘発を使わせ、その後の芝刈りで相手を絶望に叩き落そう。

スモール・ワールド

効果の分かりづらい何でもサーチカード。このデッキでは基本的にアルグールマゼラを中継地点に堕ち武者・ユニゾンビ・天威龍-アーダラのどれかをサーチするのに利用する。

アンデットワールド

フィールド・墓地のカードをアンデット族にする最強カード。
ふわんだりぃずなどのアドバンス召喚デッキをこの1枚で終わらせられます。
アンデットワールドを貼っていれば死の王ヘルや馬頭鬼、真紅眼の不死竜皇の蘇生効果で墓地のフルール・ド・バロネスを再利用できるため、できる限り盤面に維持し続けたい。

異次元からの埋葬

除外されているモンスター3体を墓地に戻すカードです。強さが分からない人に説明しますと、これ1枚で死者蘇生3枚分の力を発揮します。
使い方は簡単、除外された馬頭鬼3枚を墓地に戻すだけ。
ただし、初期手札に来てしまうと使えないことが多いため、採用する場合は1~2枚にしておきましょう。

ナチュル・ビースト

魔法カード絶対殺すマン。環境に蔓延る神碑の対策札として入れている。
また、墓穴の指名者やハーピイの羽根箒からドーハスーラやアンデットワールドを守ってくれる。
効果発動のコストである墓地送り効果もアンデットにとってはメリットでしかない。
もしなければ魔封じの芳香でも代用可能だが妨害の強さは落ちてしまう。
理想を言うと、デビルフランケンからナチュル・エクストリオを出すことで魔法・罠の両方を対策したいところだが、現状有用な召喚方法が思いついていない。何で機械族なんだあいつ…アンデット族であれ。

巨骸竜フェルグラント

除外効果と効果無効効果を併せ持つアンデット族シンクロモンスター。
2枚入れているのはカオスルーラーの蘇生効果で墓地から除外することがあるため。
基本的には事前に墓地に送っておき死の王ヘルや真紅眼の不死竜皇の効果で相手ターンに蘇生する。

真紅眼の不死竜皇

墓地のアンデット族を蘇生する効果とフィールドのアンデットを除外し自己蘇生する効果を持つシンクロアンデットにおけるエースモンスター。
巨骸竜フェルグラントを素材にすることでフェルグラントを墓地に落としつつシンクロ召喚しよう。
アンデットワールドがあれば好きなモンスターを蘇生できるため状況に応じて使い分けたい。

シンクロアンデットの展開例

ここからシンクロアンデットの動き方について紹介していきます。
ただし、隣の芝刈りを使用した展開については落ちるカードによって動きが大きく変わるため、具体的な展開例は挙げずにこういった動きができるよというポイントを紹介するだけに留めておきます。何度も対戦を繰り返すことで少しずつ築き上げる盤面をレベルアップしていきましょう。

堕ち武者を初動とした展開例

必要カード
・堕ち武者
・ユニゾンビ又は、不知火の隠者
・天威龍-アーダラ(ナチュル・ビーストを展開する時のみ)
の3枚です。早速やっていきましょう。

まず初めに天威龍-アーダラを特殊召喚し、次に堕ち武者を召喚。効果でゾンビキャリアを墓地に落とします。次に手札を1枚デッキの上に戻すことでゾンビキャリアを蘇生。
堕ち武者とゾンビキャリアを素材にレベル6イモータル・ドラゴンをシンクロ召喚。
そして、イモータル・ドラゴンの効果で牛頭鬼を墓地に送りつつレベルを2に下げます。
牛頭鬼の効果で堕ち武者を除外し、手札のユニゾンビ(不知火の隠者)を特殊召喚。
不知火の隠者を特殊召喚した場合は、隠者の効果で隠者自体をリリースし、ユニゾンビを特殊召喚してください。
ユニゾンビの効果で馬頭鬼を墓地に送り、馬頭鬼の効果で墓地の牛頭鬼を蘇生。
牛頭鬼の効果で2枚目の馬頭鬼を墓地に送ります。
ユニゾンビと牛頭鬼で混沌魔龍カオス・ルーラーをシンクロ召喚。
カオス・ルーラーの効果でデッキから5枚を捲り手札か墓地へ。
この時、屍界のバンシーやドーハスーラが落ちればより強固な盤面を作れます。(運頼み)
2枚目の馬頭鬼の効果で牛頭鬼を蘇生。牛頭鬼と天威龍-アーダラを素材にナチュル・ビーストをシンクロ召喚。最後にカオス・ルーラーとイモータル・ドラゴンを素材にフルール・ド・バロネスをシンクロ召喚。これで展開は終了です。

なお、牛頭鬼の効果で落とすカードをマッドマーダーにすれば、カオス・ルーラーのレベルを2下げてマッドマーダー蘇生、マッドマーダーとカオス・ルーラーを素材に巨骸竜フェルグラントをシンクロ召喚。その後、巨骸竜フェルグラントとイモータル・ドラゴンを素材に真紅眼の不死竜皇をシンクロ召喚できます。(ただしこの場合、ナチュル・ビーストを立てるためにはカオス・ルーラーの効果で馬頭鬼が墓地に行っている必要があります。)

どうでしたでしょうか?展開の長さの割には、そこまで強固に感じられないかもしれませんがアンデット族が本領を発揮するのは2ターン以降の墓地が肥えてからです。そのため、ナチュル・ビーストとフルール・ド・バロネスの2体で相手のターンを凌ぎ、その後の展開でじわじわと盤面を制圧していきましょう。

隣の芝刈りを初動とした展開例

次に隣の芝刈りを使用した展開例です。こちらでは前述の通り具体的な展開例を挙げるのではなく、要所要所のポイントを紹介していきます。
隣の芝刈りの利点としてはアンデット族に必要な墓地肥やしを1ターン目でできる点です。これにより1ターン目から強固な盤面を築くことができます。

墓地に牛頭鬼・霊道士チャンシー・アルグールマゼラの3枚が落ちたときの動き方

牛頭鬼の効果(墓地に送られたとき、墓地のアンデット族を除外することで手札のアンデット族を特殊召喚)で霊道士チャンシーを除外し、チャンシーの効果(除外されたとき、墓地のアンデット族を除外することで自己蘇生)でアルグールマゼラを除外。そして、アルグールマゼラが効果(除外されたとき自己蘇生)で自己蘇生することで、フィールドに手札から特殊召喚されたアンデット族・霊道士チャンシー・アルグールマゼラの3体が並びます。

※グローアップ・ブルームが墓地に落ちたときの注意点

墓地に送られたとき、上級アンデット族を手札に加える又は特殊召喚することができる効果を持つグローアップ・ブルームですが、その後はアンデット族しか特殊召喚できない縛りがついてしまいます。
そのため、ナチュル・ビーストやフルール・ド・バロネスなどを展開していきたい場合にはグローアップ・ブルームの効果は発動しないように注意しましょう。
同様の理由でマッドマーダーにも注意です。マッドマーダーはフィールドにいる場合、アンデット族しか特殊召喚ができなくなります。レベル2チューナーを使ってアンデット族以外を出したい場合には、ゾンビキャリアかシノビネクロを使うようにしましょう。

展開ができない場合の妥協点について

増殖するGを発動された。落ち武者も隣の芝刈りもない場合には、アンデットワールドと死霊王ドーハスーラの2枚を出すことを目指しましょう。
この2枚があるだけで相手ターンを耐えられる確率はグッと上がります。
必要カード
・不知火の隠者又は、グローアップ・ブルーム又は、アンデットワールド
・ユニゾンビ又は、不知火の隠者又は、※牛頭鬼
  ※牛頭鬼は手札にアンデットワールドがある場合だけ
の2枚です。やっていきましょう。

手札からユニゾンビ(不知火の隠者)を召喚し、効果で手札・デッキから屍界のバンシーを墓地へ送ります。そして、屍界のバンシーの効果でアンデットワールドを発動。
その後、手札・デッキからグローアップ・ブルームを墓地に送ることで、死霊王ドーハスーラを特殊召喚できます。手札にアンデットワールドがある場合は、そのまま発動して、グローアップ・ブルームを墓地に送るだけでOKです。
余ったモンスターは死霊王ドーハスーラとリンク召喚することでヴァンパイア・サッカーにしましょう。こうすることで相手ターンのスタンバイフェイズにドーハスーラが蘇生すると共に1ドローできます。
ただし、相手に墓穴の指名者を発動されてしまうと妨害ができなくなってしまうため、あえてそのまま残していてもいいと思います。

今後の課題

現在は隣の芝刈りを使わなければ、展開に必要なカードが非常に多い状態です。そのため、今後は初動をより増やしていくことでデッキの安定感を高めていきたいところです。
また、初動を止められた時の対策もできるようにしていきたいですね。

終わりに

今回は私が現在回しているシンクロアンデットについて書かせていただきました。
【イモータル・グローリー】が発売した当時、参考となるサイトが少なかったため興味はあるけど構築に困った人は多いと思います。
シンクロアンデットは墓地さえ肥えていれば、1枚から大量に展開できる爆発力と何度も何度も復活する持久力を兼ね備えたデッキです。
また、アンデット族のテーマの多くがアンデット族全体をサポートしてくれるため多種多様な構築をすることができます。
是非ともストラクチャーデッキを購入して自分独自のシンクロアンデットを作ってみてください。

本日はありがとうございました。質問や感想がありましたらお送りください。


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