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Coupe du Japon MTB 2023 八幡浜 観戦記 その1
正式名称はUCI的には『Yawatahama International MTB Race 2023 + UCI Junior Series』、日本向けには『やわたはま国際MTBレース2023』と称し、CJ的には『Coupe de Japon MTB やわたはま国際』という大会になります。
私の記事の題名としては、CJシリーズ戦をベースに全日本選手権を含めて書いているので、CJの呼び方をベースにしながらCJの呼び方だと開催年が分からなくなるので『2023』を足し、そこに会場通称名をくっつけています。
やわたはまをひらがなにすることに深い意図があるのではないか、とか、やはり格式として国際を付けるべきか、とか、一応悩んでます(笑)。
金月有休はむずいので金出勤からの夜間走行基本NGで栃木からだと菖蒲谷より西の土曜撮影は不可能。土曜は夜明けとともに走り始め完全移動日となります。飛行機使えと言われますが、そこに趣味とお仕事の境目があるような気がしていて、飛行機使う選択肢はなしとなります(笑)。趣味だから持ち出しでも続けていられるのですよ。ふふっ。
八幡浜を撮るときにいつも悩んでいること。ゴジラを撮るか否か。
私が八幡浜を撮り始めたとき、2018年当時はゴジラをストレートに走らせない方向にシフトしていて、今の形態のゴジラを始まりから終わりまでまっすぐ撮れるようになったのは2021年からになります。なので、この八幡浜を代表する絵で選手を撮ってあげたいと思う訳ですよ。
2021, 2022, 2023とストレートのゴジラを撮って思うこと。
・ゴジラにいける足があるカメラマンはみんな撮ってる
・ゴジラらしく撮れるアングルは意外に少ない→絵が変わらない
・ゴジラ撮ると時間的に北はいけない
・ゴジラまで1周回の時間ではたどり着けないので前後の撮影パターンが決まってしまう
・「何処」は分かるけど「何時」が分からない絵になってしまう
という、いっつも同じ絵になるジレンマに陥る訳です。
2年続けて同じプランとなってしまったので、今年はゴジラ諦めて本気で北側への強行軍を考えました。北側にもつづら登り、根っこ下りなど八幡浜らしい絵が撮れるスポットはあるのですが、ゴジラやそのまわりにあるスポットに比べるとインパクト出しにくいですし、エスケープ行かれると全員撮りできないし、兎にも角にもそこまで行くルートがないのですよ(笑)。
基本的に野良の立ち位置ですので、コース上を歩くリスクは出来るだけ避けています。北の森は長いことコース上を歩く以外に先に進めないところが多く、日曜の朝の試走の時間に北の森に入ってコースを避けて目的の場所まで藪漕ぎしていくルートがないかちょこちょこ開拓しているのですが、なかなかいいルートを見つけられていないのが現状です。トップだけを撮るのであればやりようはあるのですが、、、。
うーんと悩んで、アリアナのゴジラを撮っていないことにはたと気づきます。ゴジラがストレートになった2021, 2022はアリアナが八幡浜を走っていないのですよ。「そうだよ、そうだよ、アリアナ撮ってないじゃん」ということで2024に悩みは持ち越すことにしました(笑)。それは女子エリートだけの話でしょ?という、自分突っ込みもありましたが、はい、悩みから逃げました。
なので、今年もゴジラを中心に撮影プランを組みました。実際アリアナもサイヤユも私の撮ったゴジラの絵を取り上げてくれていたので、この判断は間違っていなかったのだなと今回は一安心です。来年また悩みます。
第一レース 男子ユース 男子チャレンジ 8:30-
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男子ユース
1位 野嵜然新
2位 松山海司
3位 松井颯良
想定外に?展望通りの展開となりました。弱ペダ然新が引っ張り、音速白赤ジャージの海司が食らいつき、松井颯良が追い、垣原弘明が追い、工藤遙真が追う。昨年はタイトルを争った内野友太、野嵜然新がレースによって成績を大きく上げ下げする若さが出たシリーズ展開でした。が、今年の3戦を見る限り、然新と海司が安定して上位に居座る形で進んでいます。
また、然新は海司に対して一年先輩。今回その事をお互いそれぞれ別の場で口にしたことが意外でした。マスターズでは30-40-50-60で序列が付かないですし(笑)、中学卒業してもう40年を超える身からすると、一年の差ってどうよ、みたいな所はあります。本人達はそれぞれ歳の差一年で現在の立ち位置を彼らなりにそれぞれ理解しているようです。
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半周で然新、海司、遙真(海司の後ろの黒いソックス)、弘明、颯良の五人に絞られます。
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そして更に半周して然新と海司の2人パック。10秒空いて弘明、遙真、颯良のパックに分かれます。
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2周目に颯良が2人を交わして3位に浮上。前とは20秒、後ろの弘明とは10秒。遙真はさらに30秒。3位以降はトラブルなければこのまま決定の流れとなりました。後は先頭の2人パックがどうなるか。
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3周目からじりじりと離され、4周目のゴジラの背では15秒差。これで決まり……と思ったのですが、最終リザルトは2.97秒??? どうやら然新は私の目の前でリム打ちしてスローパンクチャになり、騙し騙しでなんとかトップでゴールにたどり着いたとのこと。然新、薄氷勝利おめでとう。海司はゴール後に然新のパンクに気がつかなかったのかと問われていましたが、彼は彼で最後めいっぱい踏んでいて順位は変わらなかったとの事でした。
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後方でのトピック。北都留新羽がスタート後の北コースでトラブルで出遅れ、1周目の桜坂ではユースドンケツ18位、しかも2分後スタートのチャレンジ5人を先行させている状態でした。が、南コースを折り返してきたときにはチャレンジトップを競う5人全員とユース3人を交わして15位。更にその後なんと11位まであげてフルラップ完走でした。改めてラップタイムを確認したところ、トラブル無ければ5位遙真と競っています。ほほお。新羽(ねおば)も速いんじゃんと改めて認識したレースとなりました。
トラブルからの巻き返し、、、これがどんな話題への布石か分かるで しょう か。
男子チャレンジ
1位 間所尚和
2位 正木勝
3位 高橋佳幹
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少々荒れた展開となりましたね。1周目の桜坂(中間点)は植木康文、津崎修、正木勝、西岡幸治、間所尚和の順で登っていきます。が
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戻ってくれば5位に付けていた間所が後続を引き離してトップになっていました。北コースでそこそここなれた後のことなので、ゴジラの背で乱闘騒ぎでもあったのだろうかと思わせる順位変動です。1周終わりで更に後方にいた高橋佳幹と加藤啓二が前方に上がってきて、そこからは間所、正木、高橋、加藤で20秒以内の戦いをして2周回のゴールとなりました。
全日本エリートで走るには少しスピードが足りないですが、来年120人を超える人がアドバンスに降格してきます。エリート昇格は今年がチャンスです。間所、正木はしっかり申請して昇格しましょう。
第二レース 男子マスターズ / アドバンス 女子ユース / マスターズ 9:45-
男子マスターズ
総合 1位 白石真悟 2位 品川真寛 3位 岡本紘幸
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いやあ、記録が途切れました。連続記録というのは何時か潰えるものと分かっていたのですが、それは突然にあっけなく訪れるモノなのですね。
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第一レースでそれまで毎年撮っていたポイントに入っちゃ駄目だと言われて、創作意欲が欠如(笑)。第二レースはゴジラをしっかり撮るに切り替えて2周目をゴジラで出迎えることになりました。この世界、去年まで撮れていたという既得権より、レースを円滑に運営する人の気持ちの方が100%上。野良カメラマンはぐっと堪えて気持ちを切り替えないとやってられません(笑)
出会い頭の1周目の尾根道ではいつも通りにNESTO岡本紘幸30がトップ、20秒差でシマノ白石真悟40、30秒差でポテト酒居良和50、そして最後尾スタートのMERIDA品川真寛が4位。有持真人60、石川正道40、松尾芳秀50、大橋尚哉50。。。と続きます。
そして↑の写真。2周目のゴジラの背には白石がトップで現れます。???!!!です。1周目岡本、白石は20秒差なのでトラブル以外に理由はあり得ず、クラッシュでDNFはやめてくれ、という思いで撮り続けます。50秒後品川がゴジラに現れ、そして、その5秒後に岡本も続いていました。たぶんフラットタイヤ。さあて何処まで巻き返すのだろう。と気持ちを切り替えて後半の展開に期待します。やはり、連続記録は話題の種。その継続に期待してしまうのですよ。
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みんな↑↑このへん
ゴジラの背の今回人気のライン取りは、入り口やや右側をストレートに抜け、ボトムで左にラインを変えて、後は左側コーステープぎりぎりを抜けていくルートでした。昨年までは後半も真ん中をダダダダと駆け抜けていく人もいましたが、今年はほとんどこのラインでクリアしていたと思います。その大多数に反していたのは酒居良和と松尾芳秀、山田敬士朗。後半の登り返しも右側もしくは真ん中を突き抜けておりました。どっちが速いか、、、は分かりませんが絵的には真ん中を来てくれた方がカッコ良いですね。ええ。
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3周目はゴジラから斜面を滑るように降りてドロップオフ前のバンクで撮影。止まった絵はいろんな人が撮ってあげると思ったので、シャッタースピードを1/60にして釣果は下がるけど趣向の違う絵にします。1/60でこの近距離でコーナーアウト側から頭から終わりまで絵にするのはそこそこむずいです。需要があるかは別にして(笑)
白石とっぷで55秒差品川は前周とさほど変わらず、が、品川の後ろ5秒差だった岡本は20秒の差になっていました。パンクだけではなく、何かトラブルを抱えている可能性あり。ここで、ようやっと、ああ、記録は途絶えたなと思いました。記録はマスターズCJ、全日本の連続総合優勝です。昨年全勝のまま何処まで続くのか、という状態だったのです。
レースはこのまま白石、品川、岡本の順でゴール。白石マスターズ初の総合優勝(総合は表彰されませんww)となりました。おめでとうございます^^
マスターズ35(30) 1位 岡本紘幸 2位 古庄勇輝
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ということで、35(30)優勝は岡本紘幸。この年代別の連続優勝記録は彼が39になる2028までまだ続く可能性があります。
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35(30)2位は古庄勇輝(35)。全体12位でした。
マスターズ40 1位 白石真悟 2位 品川真寛 3位 石川正道
品川最後尾スタートからの1周目のタイム差50秒。が単独走になって最後は32秒。対岡本で序盤掛かり気味に走った白石がタレ気味になり後続とのタイム差を図りながら調整したとみるか。品川も最前列だったら品川が勝っていたとみるか。そういう妄想をするのも観戦側の楽しみですね。
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シクロがMならマウンテンもMというルールが出来たとのことで、Mな石川正道はELな世界からMな世界に戻ってきました。シングル区間の長い八幡浜の最後尾スタートという事で最終的に何処まであげてくるかとみていたのですが、最終的にではなく1周目にして6位。レンズ越しに二度見しました(笑)。前を走る酒居良和を交わして最終的に総合4位。最後尾でなければ……と妄想を進めるところですが……前の3人はちと遠いですね。
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40代上位争いをすると予想した荒川大介(40 5位/全体 11位)、山田敬士朗(40 6位/全体 16位)の前に飛び込んできたのは22シーズン、深坂チャレンジ2位の長田大介。40代4位、全体7位でした。深坂の結果で昇格したので22年チャレンジのランキングから消去され、今年初出場のため突然現れた感じですね(笑)。大分の自転車屋さんなので、深坂と吉無田ではお会いすることになりそうです。
マスターズ 50 1位 酒居良和 2位 大橋尚哉 3位 松尾芳秀
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一定の角速度で流すのではないので、外からの流し撮りで頭から最後までそこそこぶれずに連写するのはむずいのです。カメラをなめらかに回すという意識ではなく、レンズ越しに被写体の身体の何処かを見定めて真ん中に置くように意識してます。ホントは顔(アゴ)にピンを持っていきたいのですが、そこまでオートを使いこなせてないのです(笑)。Mでは無いのでMで合わせようなんて思いません。
50代は50代最後のシーズンなのに50代で最高に元気の良い酒居良和がスロースターターなイメージを崩して1周目から前方で展開。1周目3位から品川、石川に前を譲るも全体5位でゴール。
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50代は大橋尚哉と酒居、松尾、田林修吾(現在改造中)のポテト軍団との抗争の様相を呈していて、今回は大橋がそつなく走って酒居と80秒差年代別2位、全体6位。松尾が更に80秒差の年代別3位、総合8位となりました。この50代表彰台圏内の争いはしばらく変わりそうにないですね。
これ↑も1/60です。近づいている被写体なのでそのまま撮ると膨張方向にぶれます。なので本能的に(笑)ズームを合わせてブレを押さえてます。やり過ぎると背景が放射状に流れて眼がチカチカしてしまいますが、この程度だったら許容でしょう。これが私がシグマレンズから逃れられない理由だったりします。メイン機にすることに決めたSONYの純正レンズのズームはシグマと逆回し。なので今後純正レンズを買うとこの左手に染みついた本能のズーム合わせが出来なくなってしまうのです(笑)。いずれ慣れるでしょで変えるとなると、シグマレンズ三本同時にソニーかタムロンに変えなきゃならなくなるのです。こういうのもレンズ地獄と言うのでしょうね。
マスターズ 60 1位 有持真人 2位 増田謙一 3位 橋本寛二
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60代は還暦ジャージ有持真人に敵無し状態、全体で何位に食い込むかの方に興味。今回はちょっとタレ気味の全体9位。来年酒居良和との年代別争いが復活するので、まだまだパフォーマンスは下げられませんね。
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60代2位の増田謙一は全体17位。有持とは2分15秒差。1周30秒。一ヶ月後に迫った全日本に向けて、どんな対策をしてくるのでしょう。
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60代3位は橋本寛二。でしたが、2周目のゴジラの背この写真の10秒前が↓↓。
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スタートフィニッシュラインの記録では3周全て33位橋本寛二、34位川上弘三ですが、2周目のゴジラではこの位置関係だったという事です。この後ろ35位に桝泰将。3人並んでます。観客は気づかないかも知れませんが60代の表彰台争いは熱いのです。
女子ユースの前に一休み 女子ユース表紙絵なのに(笑)
つづく。