たぶん、ある遠い国の話です。

U23のある選手がエリートに参戦しました。

『4.1.004
Except in the UCI world championships, continental championships and, at the discretion of national federations, national championships, Under 23 men and women can ride the events for elite men and women respectively, even if a separate event is being run for Under 23 riders.
UCI 世界選手権大会、大陸選手権大会および、(国内連盟の判断により)国内選手権を除いて、U23 競技が別に運営 される場合も、U23 男子および U23 女子はエリート男子および女子の競技に参加できる。』
JCFの競技規則のサイトより引用。

たぶんこの「(国内連盟の判断により)」という一文をもって、その選手のエリート参戦が認められたと考えられます。

観客の立場としては、公正と公平という点において釈然としない気持ちが大きいです。

一番の気になるポイントは「(国内連盟の判断により)」という一文の解釈が事前に公平に明らかにされていないことです。タイトルを争う人々に、それこそ人生を賭けてその頂きを目指して居る人達に「公平に」その解釈が事前に示されていなければならないと思えるのです。

いろいろな事情が絡んで、更にはUCIにもお伺いを立てて出た結論なのかも知れないです。アジア大陸選手権では、U23の選手がエリートに出ることは良くあることで、上位組織の行いを引用してきたのかも知れません。が、いずれにせよ、どんな事情であれば「(国内連盟の判断により)」U23の選手がエリートに出ることが可能なのかについては、少なくとも関係者に事前に説明がなされるべきだと考えられます。あくまで個人的意見です。法律論は知りません。

そして、その情報が公平に明らかにされていない点において、競技の「公正さ」も保たれていないと感じてしまうのです。

明らかに出来ない裏事情があるのかも知れないですが、この選手がエリートに参戦できなければ、別の選手がナショナルチャンピオンジャージに袖を通すことが出来たはずなのです。もし、国内選手権において、U23でもエリートに出られると告知されていれば、2年前、その選手は堂々と白赤ジャージを着られたのです。

勝手な話ではありますが、人一人の人生が踏みにじられたような気がして、なんか釈然としない日々が続いています。

あくまでも、観客の立場としての戯言です。
でも、まじな話、この競技との距離感はだいぶ遠くなりました。

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