第35回全⽇本⾃転⾞競技選⼿権⼤会-マウンテンバイク(XCE/XCC) 観戦記 その1
修善寺ではなく千葉の話しです。開催日は11/5,6。もう一ヶ月前のこと。だいぶ時間が経ってしまいましたし、書かずに……とも思いましたが、いつ書くの〜〜と数名の方から強要され……いえ、要望されたので、あくまで野良カメラマン観戦記としてしたためさせていただきます。
XCEが競技として少しずつ根付き、全日本のいち競技として取り入れられたのが2018年。そして、2020年から千葉のど真ん中と言うべき千葉公園で、XCEに加えてXCCを加えて、XCOとは別開催となって3回目の大会となりました。
別会場とした理由。XCO、DHとくらべてそれほど高低差を必要としない競技という特長を活かして、人々が気軽に足を運べる街の真ん中にある公園での開催。これは画期的な取り組みですよね。
という事で、普段見に来ない人達を集めて盛り上がる大会なんです。初めてマウンテンバイクが駆け抜けるシーンに出会って、興味を持って素朴な質問を投げかけてくる老人に対応していると、うんうんこれだよ!!と思ってしまいます。あ、その所為で釣果は落ちますが(笑)それはご愛敬。
さてさて、自宅は栃木、会場は千葉。同じ関東ですが距離は180km(高速)、130km(下道)という微妙な距離感。二日間自宅からの通いもありっちゃあありなのですが(一年目はそうしました)、高速代とか考えると足が出るというのもあり即日アップも考えて宿を取りました。
朝早く会場入り。コースレイアウトはこれまでのものとは大きく変わり、公園の北半分で開催する形態になりました。コース南端のマウンテンらしい気合い一発の下りがなくなった分、北端のDOME前階段を下る(といっても坂状になっています)映えるセクションが追加されていました(XCCのコース)。動線含め普段公園を使っている人との共存を考えてのことなのかなと観客の立場からは思いました。今後、都市部(公園)でレースを開催するときの参考になるのかも知れませんね。
Day 1土曜日はXCE。クロスカントリーエリミネーターのレースフォーマットは、最初にそれまでの成績の速い人から順にタイムトライアルをします。その順位によって、トーナメントの決まった所に配置されて、4人レース2人抜けでレースが繰り返されていきます。ま、競技の名称の意味からすると、2人が消えるという言い方の方が正しいかも知れません。
なので、タイスケは朝一試走、午前中はエキシビションとしてキッズ、ユースが行われ、午後一タイムトライアル、その後トーナメント(1/16, 1/8, semi, small(5-8), big(1-4))になります。タイムトライアルで知っている選手を応援しながら本戦で見るポイントを決めて、後はそのポイントで張り付く。みたいな見方が良いかもですね。
で、全員撮りの観点からすると、XCEは鬼門です(笑)。短距離走故にだいたい固まって走るので、1人1人、1つ1つのカッコ良いシーンを押さえようとするのは無理。それに、個を撮るよりレースの流れが掴める方が喜ばれたりします。
だったら動画の方が良いんじゃね?ってカメラを放り投げたくなる考えも浮かびます。ああ、もちろん、一眼でも動画撮れます。ってか、一眼でYoutubeやる人少なくないです。でも、その考えは前橋や川越を撮ってきて捨て去りました。なんだかんだ写真でしか表せないものもあるんですよ。うん。たぶん、きっと。
で、結論。試走はいろんな方法で撮る!!。本戦では撮れないようなアングルも周りに誰も居ないので撮り放題。↑こんな絵も柵の下からの覗きアングル。齊籐師匠が得意とする撮り方ですね。場所確保&準備工数を必要とするので、私は余裕がないと挑戦できません。
タイムトライアルは人数によっては予選落ちもあるので、奇をてらわず最低1枚収める。レースは基本引き気味に前後関係が分かるように撮る。どちらか1人と言われる状況になったら、スモール、ビッグは勝ち「そうな」人、それ以外は落ち「そうな」人を撮る。これが、XCEに臨む私の心構えです。
さてさて、タイムトライアルが始まって結果は?となると手に入れる先が分からなかったです。本部で掲示していたのかも知れないし、ライブの放送で流していたのかも知れないですね。まずWakitaさんだと思って入ったらリンクがおかしくなってて諦めたのがいけなかったです。ううむ、この点は私の準備が足らず、始まるまでTT結果は情報収集できずでした。なので、TT結果からの展開予想無しで目の前に来るものを撮る事になりました。
エントリーは25人。正式には17-23人だと予選落ちとなるフォーマットなので良かった良かった^^。
予想は前年チャンプの森下尚仁、2018,2020チャンプの澤木紀雄のガチになるかなと思っていました。ただ、スタート一発勝負の傾向が強いコースですし、その後トップに立ってもたった一度のミスで盃を取りこぼす緊張感に包まれます。
トーナメントでのゼッケンはTTの結果になるので、撮りながら判明したTT結果は1位 澤木紀雄 2位 松本佑太 3位 黒瀬文也 4位 森下尚仁でした。ちなみに1/16の8レースのうち、第1レースTT1位、第3レースTT4位、第5レースTT2位、第7レースTT3位です。三味線引く人も居るし、ちょっとしたミスでタイムを落としている人も居るのでTTの結果がそのまま決勝結果になるとは言えませんが、1%の差(1分コースだと0.6秒)がついたら頭は無いかなぁと言うのがイメージですね。2%で決勝行けるかかなぁ。
1/16、1/8ではTT上位とTT下位の地力の差が大きく、唯一16位加藤直仁と17位小森亮平が入れ替わっただけで、波乱も無く順当に勝ち上がります。
波乱が起こったのはセミファイナル。TT1位紀雄、4位尚仁、5位遠藤紘介、8位永田隼也の戦い。ほぼ9割決まるスタートで前年チャンプの尚仁が出遅れ、巻き返しを図るもヘアピンの飛び込みでインに入りきれず頭を押さえられて失速、再度踏み込んだ立ち上がりで転倒。2連覇はそこでついえました。
その結果、ファイナルはTTの結果に対して尚仁と紘介が入れ替わる形となり、紀雄、佑太、文也、紘介でのビッグファイナルとなりました。準決勝がセミファイナル、5-8位決定戦がスモールファイナル。決勝がビッグファイナルと言います。覚えておきましょう。
このメンツなら紀雄だろうな。。。と思っていましたよ。
スタート、でほぼ9割決まるコース。紀雄が来るかと思いきや、大方の予想を裏切って佑太がホールショットを決めます。
そして、ラインが1つに絞られる一つ目のヘアピンで、譲れない紀雄がそのインに飛び込もうと仕掛けますが並びきれず。接触を回避するために失速。いつもならホールショット決められても慌てず、どこでも料理できるとばかりに様子見をする紀雄が突っ込んできたということは、このコースはここで頭を取らないとダメだと思っていんだと思います。
抜きどころの少ない短距離レースはこのコーナーで決定。
デフォルト笑顔の佑太が2022の全日本XCEチャンプとなりました。おめでとう。
この最初の混乱で紀雄の直後にいたNESTO文也もペダルを外す事になり、ジュニア紘介がするするっと2位に上がりました。なんと、全日本男子の表彰台に音速ジャージが登る事になりました(これはフリです。回収ネタのカイジ請求は音速で却下ですww)。
マスターズは、
シーズン完全優勝を目論むマスターズ岡本紘幸が他を寄せ付けずの余裕の勝利で3連覇。2位には短距離には定評のある古郡今日史が入って地球人トップを獲得。3位はBBQ内部抗争を制して木村響が登壇となりました。
女子はマスターズに広瀬由紀のみの出場。マスターズ2連覇です。
エキシビションレースのユースは、
CJユースチャンプの内野友太が貫禄の勝利。2位にはチームメイト楠侑磨が入ってQ-uni 1-2となりました。はるばる九州から関東の東側まで足を運んできた甲斐があったというものですね、3位はProrideの山田愛太。
小学生は456郷津輝、
123竹中今がそれぞれ勝利。
今は女子ファンが多く、その方向でも成長して欲しいと思ってしまいました。って、今は文字にすると名前と本来の意味との区別が難しいかもなぁ。そして、死語と言われる頃に「それは今でしょう」とか書いてしまいそう。時と一緒のグループですな(笑)
Day 1振り返って。白馬から投入の SONY α7IVは、撮影機会を重ねて少しずつ慣れてきて、やっとこさ、望む絵が撮れるようになってきました。美山、深坂、吉無田はいろいろトラブル続きでストレスたまってたことを考えると、今回はAFの癖に対応も出来てきて、つまらない撮り逃しもかなり減らせたかなと思います。とにかくISOをガンガンあげられるので、暗い森の中でもシャッタースピードを確保できるのが本当に助かりました。
ただ、APS-Cからフルサイズに変わったことで画角守備範囲が1/1.4になって、レンズ本来の70-200mmになってしまったのは別のストレス。もうシグマのラインナップで絶滅危惧種になっているけど、120-300 F2.8のEマウントが出たら迷わず買うことになりそう(笑)。おっと万が一出たらたぶん本体より高くなるなこれ。
XCCの試走撮影はそこそこに宿へ移動。宿はかなり早い時期から千葉市内は埋まっていて郊外となりました。ライバル佐倉市のホテル。ライバルって何かと言いますと私のお家がさくら市ですww。ミスター長嶋の出身地だったり成田の航空管制のポイントだったりの佐倉市に対して、F1エンジンの研究所の所在地以外に何かあったっけのさくら市。さてさて、勝敗は? って脱線しました。失礼。
つづく。
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