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呪霊の重さ・質量ってどうなってるの??

どうも。
今回は呪霊の重さを考えて行きたいと思います。

※ネタバレとしては単行本最新話までを想定して頂ければと思います。

こういう作中の物理法則や人物の行動原理がブレないのが呪術廻戦のすごさの1つと思っています。

事の発端

夏油君って呪霊パクパク取り込んでる(言い方)けど、呪霊の分の体重ってどうなってるの??

特級レベルの本人の呪力量・体力でカバーしてるけど、何百、何千kgクラスだったりするのか…?

それともドラえもんの4次元ポケットみたいに、重さはポケット自体(夏油自体)の判定なのか?
(ドラえもんは数ミリ浮いているので体重はちょっとややこしいが、他の人がポケットをつけても大丈夫なのでポケットは重くないと判断)

というか呪霊自体真人みたいな地に足がついているタイプもいるし、浮遊してる幽霊タイプもいるけど重さとかあるの??


質量・重さの違い

そもそも重さって何?質量って何?
というところを振り返りたい(ここ読み飛ばしていいところ)(坐殺博徒)

有り難いJAXA公式

質量とは物質の動きにくさの度合い、つまり慣性の大きさのことです。ですから物質の質量は地球上でも、宇宙空間でも、月面でも変わりません。質量の単位はkgです。

重さとは、物体に作用する万有引力(重力)の大きさです。力の大きさですから単位はN(ニュートン)です※。

重力の変化によって重さは変わりますから、地球上で質量60kgの人は月面では重力が地球の約1/6ですから重さは約1/6(約100N)になり、軌道上のISSの中では、ほぼ重さはなくなります。

質量はわかりやすい!
そして重さは質量から計算されることが分かります。夏油君は宇宙にでも行かない限り重力の変化に晒されることはないと思うので(ないと思うので)、単純に質量を考えれば良さそうです。(重力と質量の話をするな)


呪術廻戦の世界での描写から考える


①乙骨憂太

ド ゴ ン

誰が虎杖君の何?

呪術廻戦 16巻 第140話「執行」

体重といえばここですよね。

ケニアの料理が美味しかったんだね…


ていうのは置いておいて、乙骨が多少筋力・筋肉をつけたとてコンクリは砕けないでしょう。つまりコンクリを砕いたのは実質的には彼の呪力です。

呪力のおかげなのは間違いないですが、単に身体が強化されてコンクリより乙骨が硬いだけなのか、呪力がこもった物体(人間・呪霊)は重くなる→質量が上がるのかはっきりしません。

少し痩せたか?



②獄門疆

なんて奴!!

呪術廻戦 11巻 91話 「渋谷事変⑨」

獄門疆も途中で質量が変化したと見られる珍しい描写があります。

→単に人間が入った分重くなったんじゃないの?

違います。途中までは封印前と同様ルービックキューブぐらいの感覚で持っている描写があります。

あとそもそも、人ひとり分ぐらいの重量増加ならあのメンツは難なく持ち運ぶと思います。それが不可能な状況だったということです。


→ではどういうことか

獄門疆は下向きに打撃を繰り出している訳ではないので、やはり質量が増えているのだと考えられます。

結論としては、呪力に質量があるはず。


→このシーンでは誰の呪力なの?

ここは2択ありますが、個人的には獄門疆自体の呪力かと思います。
獄門疆は術師の成れの果てで、呪物でありながら生物であるという設定があります。
コンピューターが頑張る時にオーバーヒートするように、封印時に大きな呪力を纏うことはあるんじゃないでしょうか。

あと獄門疆の中では物理的な時間が流れてない設定なので、途中で封印された人が呪力を込めるとかをしても獄門疆の外での時間経過とは切り離されています。途中で重くなったのは、獄門疆視点で処理が重くなったタイミングなのではないでしょうか。(あと少なくとも封印時は対象の呪力発動が封じられてる)


①、②を踏まえると、
「呪霊は呪力を纏っているため、質量・重さがある」
もしくは
「呪霊は呪力で構成されているため、質量・重さがある」
という結論になりました。

これなら非術師や物理的なオブジェクトが呪霊に殴られるとダメージを受けることも説明できますね。
めちゃくちゃ重い気体みたいなもので、無色透明なだけで実体はあるのが呪霊です(幽霊ではない)


結局夏油は何キロなんだよ

この重要な問を考える上で、1つ踏まえるべき点があります。
それは「術師は呪力をON-OFF切り替えられる」ということです。

呪霊が呪力出力をゼロにできるかは分かりませんが、術師は可能です(対花御の東堂)。
つまり質量をON-OFFできるということです。乙骨君も常にコンクリ割りながら歩いてないでしょ??

夏油君も本人が呪力を込めればコンクリ割れるんでしょうが、問題は平常時の体重です。つまり「取り込んだ呪霊の質量はどうなるのか」が論点になります。

結論としては「夏油本体の質量+呪霊操術で取り込んだ呪霊分の、ごく僅かな質量」が平常時になるのかと想定しています。

呪霊ボール含む形態変化を瞬時にできるのは、呪霊が呪力で出来ているからだと考えました。
呪力を大きく練れば質量・体積も大きく、小さく抑えれば質量・体積も小さくなる。

取り込まれた呪霊は呪霊としての生命(?)を維持しながら、極力コンパクトに自分を調整させられているのではないでしょうか。そういう強制も呪霊操術ならできますし。


「呪力だけが質量保存の法則を無視する」
と考えると、呪術廻戦ワールドは矛盾なく見れる気がしますね。


おまけ

上記の物理法則を踏まえると、こんな感じになります

①伏黒恵の影収納
作中でも言及ありますが、呪具は「呪力で構成されている」訳ではなく通常の物体なので質量保存の法則が守られる(伏黒に重さがかかる)

②(術式による)式神
少なくとも伏黒のものは術式で出し入れしている→呪力で構成されているので、消せば質量は無くなり出せば質量が生まれる。伏黒の呪力量次第で、物質的には無から質量(式神)を出し続けることができる。
陀艮の手数が多いのも本体の呪力の総量が大きいから。

③レジィの術式 再契象
4次元ポケットではなく「契約内容の再現」なので、包丁とかの一見普通の物質に見えるものもレジィの呪力から式神的に出していると思われる。(なので呪力で操作できる)
→そうなると包丁(式神)を作る分の呪力はレジィから調達する必要があるが、おそらくそれはレシートを登録する際に要求される(レシート使用時は要求されない)。そうでないとレシートの使いすぎで呪力切れを起こすことになる。逆にそうではないので、実質的に呪力のストックを作ることができる術式と言える。強い。
多分レシート登録は乱発できない。家とか追加するの大変だったと思う(それか契約時に何らかの縛りで本体の呪力ロスを軽減してるとか)。

④武器庫呪霊
これも多分質量保存の法則が守られると思ってる。武器庫能力はNARUTOの神威みたいな。なので甚爾は10kg前後の重りを内臓に入れて生活してる感じ。呪霊は浮いてくれるので胃腸への摩擦は無さそうだけど(そうなると呪具分の重しは甚爾じゃなくて武器庫呪霊の浮力で負担してもいいのか)。甚爾に巻き付いてる時は呪具分の重みがあるはず。

これを夏油が取り込んでいるケース(游雲の重さ問題)ですが、上記のとおり「呪霊の浮力」で重さをチャラにできれば夏油の体重には乗らないことに気づきました。note本編の夏油の体重も、場合によっては夏油本体分のみかもしれません。呪霊が胃の中で自分で浮けばいいので(そもそもフィジカルに維持されるのか夏油の呪力に融合するのか分からないけど)。

⑤伏黒甚爾
呪力による一時的な体重増加は無いですが、進撃の巨人のアッカーマンと同じで身体自体の密度が通常の人間と違うと思われる。素で130kgぐらいありそう。
公式ファンブック見ましたが、体重は載ってませんでした(p82)
別パターンとして、「天与呪縛は呪術の一種(本来は呪術として持つはずだった甚爾の才能)なので、物体的な質量を超えたパワーが宿っている」という可能性もあります。科学(化学)的には80kgぐらいの物質量のはずなのに、体重計乗ると異常に重いとか。
密度が異常という特異体質としての超常現象か、物理法則無視のイレギュラーとしての存在なのか。

⑥禪院真依の術式 構築術式
質量保存の法則に乗らないはずの"呪力"を、質量保存の法則に乗せる術式。式神などは本体の呪力が尽きると既に出したものも消える(対花御の伏黒)が、術師本体の状態と無関係に存在する物体を作成できる。



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普段は坂道アイドルやボカロ(音MAD)などの話をしがちですが。




呪術アニメ2期はみんなでリアタイしましょうね。



おわり

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