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10年前の秋口だったか。

何かがおかしい。と感じた。
こんなの私じゃない。

薄暗い部屋に閉じこもりゲームしたりゴロゴロしたり。

自分が嫌になって消えてしまいたい。

初めから存在しなければよかったのに。

そんな思考に支配されてた。

それまでの私は子供時代からの長い人見知り時代を乗り越え、社交性を身につけ、サバサバした性格、明るい性格、ポジティブな性格、子供好きな性格。体を動かすことも好き。
とにかく明るくアクティブだった。

それが崩れた。

医療を学んでいた私は、自分で診断した。

鬱か?

私は自分の変化を主人に伝え、病院に行きたいと自ら言った。

市内にある精神科・メンタルクリニックでは誰に見られるかわからない。
私は口コミを調べ、車で1時間半かかるメンタルクリニックへ初めて行った。

病院は嫌いじゃない。なにせ働いていたのだから。病院への敷居は低かった。
初めだけ主人に着いてきてもらった。

診断は鬱。

ああ、やっぱり。
正直、病名がついて安堵した。
薬もでた。

これでもう大丈夫!

この思考が甘かった。

薬を飲めばまた元に戻れると単純に思い、今まで通り、自分でも気づかないうちに無理をしていたんだと思う。

そのおかげか?結局10年たった今現在も通院、内服を続けている。

病院は変えた。
メンタルの病気とゆーのは、具合が悪い時にすぐに病院に行ける距離でなければ意味がなかった。
具合が悪い時こそすぐに行けなければ意味が無い。
1時間半はちと遠すぎた。
今は歩いても15分位のメンタルクリニックに車5分で通っている。
薬も色々試して、今はほぼ安定している。薬が。

体調は色々で、調子がいい時はわりと社交性がでるんだけど、調子が悪いと体が動かない。頭も回らない。笑顔になんてなれない。
消えたい。
最初から存在しなければよかったのに。
の思考に取り憑かれる。


鬱になった原因は容易に察しがついた。
結婚してすぐに私が気づいた同居義母の認知症。手のかかるおぢさん2人のお世話。


認知症の方は看護師時代も関わったことがあったし、知識はあったから主人より早く私が異変に気づいた。
しかし、義母の場合元々の性格が災いした。
性格の悪い認知症患者。
最悪だった。

今ではお気に入りの築50年のこの家も災いした。平屋で縁側があって、部屋は襖のみで仕切られただけ。
押し入れ側のみ壁?で3方は行き来が自由自在だ。
そこに認知症の義母。
プライバシーもなにもあったものじゃない。
新婚早々にだ。


主人が数日留守する時に、帰ってきたらどちらかが死んでるかもしれない。と訴えたこともある。そこまで追い詰められていた。

手のかかるおぢさんは、1人はたぶん病院に行ったらなんらかの精神障害の病名がつくんじゃないかとゆーくらいにおかしかった。
気に入らないと怒鳴る。大声で独り言をブツブツ言いながらウロウロ。思い込みが激しく、色々なことを勘違いしてはなんども私たち夫婦に怒鳴っていた。
もう一人は頭はいいんだけど、生活力ゼロのおぢさん。物腰柔らかく一見優しそうなおぢさんなのだが、米の炊き方から洗濯の仕方など生活力が一切ない。金銭感覚もゼロ。あるだけ使ってしまって借りに来る。アパートのお金が払えなくなりまったく関係のない私達がお金をかき集めて大家さんに謝りながら支払いに行った。その時おぢさんはヘラヘラしてた。

何故お世話をする事になったかはまた別の機会にするとして、その2人の強烈なおぢさんに振り回された。24時間関係なく。

おぢさん達と関わる時、徐々に体が震えるようになっていた。
それだけストレスだったんだと思う。
それでも私は気づかずお世話を続けてた。


そして、壊れた。


鬱と診断されたからといって、義母とおぢさんのお世話がなくなるわけはなく、徐々に薬が増えていった。


義母はもう6年ほど前に亡くなった。
おぢさんとの関わりもその頃からなくなった。
おぢさん達から離れていった。
しかし、私の鬱はその間こじらせていた。


今は主人と2人暮らしで、週3のフルタイムパートになんとか行けてる。

しかし、以前の私に戻れたわけではない。
人見知りが復活し、多少の嫌味を笑い飛ばせなくなり、陰気な暗い性格になってしまった。
なってしまったというより、大人になって習得した社交性やポジティブさ、アクティブさが剥ぎ取られただけなのかもしれない。
元々の本当の自分がむき出しになってしまっただけなのかもしれない。
集中力や注意力も低下した。
楽しみに録画してある番組が見れない。
楽しみに大人買いしたマンガさえ読めない。


今日も大事な日だったのに引きこもってしまった。
実は今日は悪い思考に支配されてる。
明日も実は大事な日なのだけど。
朝起きた時、どんな体調か、起きてみないとわからない。

こんな感じ。

まったく楽しくなく、暗い話でごめんなさい。


読んでいただいてありがとうございましたm(_ _)m




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