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中級者向け作曲・編曲講座第1回「クライアントや共同作業者との打ち合わせ」

こんにちは。Snowdropです。

今回から「中級者向け作曲・編曲講座」と題して、その名の通り作曲やアレンジについてnoteでいろいろ語っていきたいと思います。というのも、初心者向けの作曲関連の記事は多いのに、ある程度DTM歴が長い人向けの記事ってほんと少ないんですよね。

また、音楽理論についても、大型書店で売っている理論書などにまとまっているので、詳細については踏み込まない予定です。

それでは、第1回いきましょうー!


第1回 クライアントや共同作業者との打ち合わせ

「打ち合わせ」について

さて、作曲・編曲講座なのに第1回が「打ち合わせ」についてなの?と疑問な方もいらっしゃるとは思いますが、この打ち合わせの段階がめちゃくちゃ重要なんです。

イメージとしてはこんな感じです。

つまり、打ち合わせで手を抜くと、アレンジなどをいくら頑張っても完成度は50%止まり!


そのため、曲作りにおいて、自分が依頼されて曲を作る場合はもちろん、共同作業者(作詞家さんや、コライトの場合は作曲家・アレンジャー)とともに曲を作っていく場合も、意思疎通を図ることがとても大事となります。

よくあるのが、「おまかせします」と言われて、デモを提出するとクライアントに「なんか違うんだよね」と言われるパターン。この場合、大幅なリテイク(=部分的な修正や全体のやり直し)が必要となります><


そうならないためにもクライアントに聞くべき点はこの辺りでしょうか…

・ジャンル(バラード、ギターポップなど)

・曲の使用用途

・テンポ感(アップテンポ、遅め、中間)

・明るいor暗い(メジャーかマイナーか)

参考曲があれば1~2曲、曲名とアーティスト名を聞いておきましょう!シンセメインか、アコースティック楽器メインのどちらでいけばいいかも自動的に判断できると思います。

まあ聞き過ぎは、相手もこの人で大丈夫か不安になるのでほどほどに…


また、こちらが作詞家さんなどに発注する場合も、自分が思い浮かぶ曲のイメージを言葉で伝えることが大事になってきます。このとき、ベタな表現になりすぎないほうがいいかもしれませんね。

そして、ひとりで曲作りが完結するアーティストにとっても、ただ漠然と曲を作るのではなく、次の曲はどんなテーマ・コンセプトでいくのか自問自答することは、最終的なクオリティを上げるためにとても大切だと思います。


「ギャランティー」について

基本的に一曲にかけられる予算というのは決まっていて、作曲家・作詞家・アレンジャーへの報酬以外にも、スタジオを借りる費用や、ミュージシャン、エンジニアさんへの報酬、CDプレス代、など、めちゃくちゃお金がかかるらしいです。

とはいっても、こちらも商売なので、依頼を引き受ける前に必ずギャランティー(=報酬)の確認をしておきましょう!

具体的な金額の提示をクライアントから受ける場合と、こちらから見積もりを出す場合の両方があります。

また気になる源泉所得税について、他の業界(写真家など)ではこれらをクライアント側が負担してくれることもあるようですが、フリーの作曲家の場合は、ほとんどで自己負担だと思います。


「著作権」について

よく聞く「買い取り」という言葉ですが、これはいわゆる「財産権」の一部または全部を譲渡してください、という意味です。自分が作った曲の内容やタイトルを勝手に改変されないことやクレジット表記の自由については、「著作者人格権」で保証されていて、この権利は譲渡することができないようになっています。


さて、作曲・編曲講座の初回は、打ち合わせでチェックするべきポイント、ギャランティー、著作権についてまとめてみました。

間違っているところがあればぜひ教えて下さいね!


文責:Snowdrop
最終更新:2015年12月10日 23:53


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