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ちょっと、トルコの良い面にフォーカスしてみたら、こんな感じなんですよ、と言うおじゃぴぃの近視眼的トルコレポート。

この半年のトルコのトルコリラの暴落については一時期とても騒がれていたのでご存知だと思いますが
始まった当時の論調としては、イスラム狂信的な独裁政権の大統領であるところのエルドアンがやらかした経済音痴の駄政策、と言うものばかりでした。
予想としても、トルコは経済崩壊してハイパーインフレになって、路上に餓死者の死屍累々、みたいな恐ろし気なものばかりが報道されていました。

さて、半年経ったトルコが、今どうなっているかと言うと
確かにインフレ自体は凄い事になっていますが
皆して、どうにかなっちゃっていますし、寧ろ、空前の住宅需要や、海外からの投資や、観光業も復活して、とにかくこの「お金が廻ってる感」が半端ないです。
ホテルも高いお部屋から埋まっちゃうし、高級レストランにもトルコ人の富裕層が溢れて賑わっています。
GDPめっちゃ上がっているはずです。
元々自国通貨に対する不信感が強い国でしたが、とにかく手に入ったお金を持ってても仕方ないから「どんどん使う」んです。
最低賃金もガンガン上げて、公共事業や、公共福祉にガンガンお金を投下して、とにかく食えなくなったら市役所行ったら即現金出てくるレベルで福祉費が使われています。

結局、誰も困っていません。
(と、言うのは語弊がありますが、でも、日本からみたら全然余裕があるように見えると思います。)

コロナに関しても、
独裁政権下では法的拘束力がある対処が横行(!)してましたが
それでも国民は、罰金払わされない限りにおいては全くもって自己判断を優先していました。
元々、イスラムの同調圧力へは個人判断で対抗してきた国だからこそ、自分の考えや価値観を優先しつつ、目の前の人の価値感を認める社交術に長けているんです。
無駄な説得合戦が起きませんでした。(それはホントに助かった)
罰金刑が無くなり次第、何の違和感もなく着けない人は着けない。
気持ち良いくらい素早かったです。
もちろん、マスク着けたい人は今でも着け続けていますが、それも勿論誰も違和感持たずにスルーしています。
乾燥したヨーロッパ大陸でマスクで喉を守ることもありだな、て感じた人がそのままマスクを愛用してるって感じです。

ウクライナ・ロシアの問題も、とってもクールに対応しました。
NATOでありながら、経済制裁には参加せず、ウクライナともロシアとも国交続けて、経済交流も続けて、G7では無言で参加して直後に和平交渉の段取りするとかなどなど。

諸々、EUに参加していなかったからこそ、トルコリラ建て、自国通貨だから出来た絶妙な舵取りだったと思います。
外国人にも40万ドル以上の不動産を買うと漏れなく国籍あげちゃう政策も人気で、世界中の人が皆それぞれに自国不信に苛まれている昨今、セイフティネット的に二重国籍を持ちたがっています。
それにトルコが選ばれるようになっているんです。
ですから勝手に外貨がドンドン入ってきています。
自然は豊富だし、人口は多いし、人は優しいし、どこの国にも近いし、第二の国籍、予備で(?)持っておくには全くもって最高なんです。
投資対象としても、トルコリラが安いだけに魅力的なんです。

勿論、パラダイスではありませんが
それでも、日本はちょっとトルコから学ぶことが沢山ありそう、と思えています。

あと、コロナの真っただ中で
市役所とかが、大量に最低賃金での労働者を雇いました。
町中に掃除夫さんが溢れていて、ここはディズニーランドか?ってくらいゴミがさっさか撤去されるようになったり
町の花壇や公園の庭木がめっちゃ整備されて百花繚乱化しました。
トルコは従業員の健康保険と年金(一括窓口です)の支払い義務は雇用者側にあります。
違反すると高額の罰金が科されるので(経営者は大変ですが)基本皆守っています。
ましてや役所は必ず払ってくれます。
家族の中で誰か一人が保険に加入してると、その家族全員何人いても被保険者として医療費が無料になります。
保険が10割なので、自由診療や保険外診療をわざわざ選択しない限り歯科も国立病院も、基本の医薬品もだいたい無料です。
コロナ前はインプラントすら保険適応されるようになると云う噂がありましたが、流石にそれはまだ実装されていません。
そう言う部分で、ボトムアップがしっかりあったので大々的な補助金配布みたいなものが無くとも、路頭に迷う人が出ずに何とかなっています。

そう言うところにお金が使われたことに皆納得しています。
不平不満はどこの国でも溢れている昨今、
トルコに住んでて、トルコの良い面にフォーカスすると、こんな感じって言うお話です。
外国人がガイジンとしてよその国に住むことには、それぞれ色んな難関がありますが
おじゃぴぃ的には、それはそれとして上手くガイジンパスとオバちゃんパスを使いこなしてトルコで元気に生きていきたいな、と思っているところです。

全ての友人たちに健康と幸運を!


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