【はじめの一歩】刹那的マッチョのリアルファイティング【観劇レポ】


マッチョ……筋骨隆々な肉体は我々女子たちにとって目の保養……でしかなかった……

何のタイトル……?って感じだ……。
観劇レポです。


と言うわけで、

リアルファイティング「はじめの一歩」The Glorious Stage!!

を観劇して参りました。
場所は悪名高き品川ステラボール!
でも今回はステージの作りも工夫されてて、
人権のない席は存在しなかった……と思う!
それでもきっと見辛い席はあったのだろうけど……
センターに張り出したリングを模した正方形のステージは疎外感を感じづらかったのではないかな、と推測します。
チケットを取ってくださったお友達、
心から感謝です。

「はじめの一歩」は連載30年を迎える、それはそれはすごい漫画なのだ!!
私が人生で触れたことがあるのは、
今から12年くらい前にクラスメイト(女子)が読んでいて、
あの頃使徒を探していた私は「噂には聞いたことがある」と興味もあって、
一歩を読んでみようと思い立ったんでした。
結果は悲しいかな、少ないお小遣いで沢山の漫画を集めることはできなかったけれど、
「千堂さんの顔が好み」ってことだけは、
心に残った。
あのタイプのお顔が好みなんです。

と言うのはさておき。
ボクシングと言えば、「竹原ボクシングジム」か「亀田三兄弟」くらいの知識しかない、一般おたくがその記念すべき舞台に向かってしまったんだけど……
良いものを見た後のおたくは語彙力が死ぬ。

事前にTwitterで見ていた通り、キャストさん達の鍛え上げた肉体は芸術級(これはもう本当にすごかった)だったし、
堂に入ったシャドウィングは「この人たちは俳優さんじゃなくて、ボクサーさんがやってる舞台なんだ……」という気になるほど……

一歩くんを演じた後藤恭路くんの鍛え途中感あふれるほどほどな筋肉も、役柄に合わせたんだろうなぁ……とか、間柴さん役の岡本悠紀さんの荒々しい肉体は野生の獣のようで、
キャストさんの筋肉も役柄にあったつき方で本当に驚いた。
すごいなぁ、舞台を魅せる数日のためにストイックに磨き上げていくんだから。

宮田くんの役を演じられてた滝澤諒さんが「もう明日から筋トレは暫くやりません!」って仰ってたのも、なんとなくわかるなぁ…そうだよね…あの肉体を維持するのは並大抵のことじゃない……って思ったりしました。
滝澤さんに関しては綺麗なお顔に、すっごいバッキバキな筋肉が付いてて、
でもこれがすっごくバランス良くて…なんだ?イケメンに筋肉付けるとイケメンがパワーアップするのか?って何度も見ちゃったもんね……。

肉体について書きすぎだ……ちゃんと舞台についても書かないと。

リアルファイティング、そう、リアルファイティング……!
これがメインに話したかったんですよ! 
ゴングの音と共にステップを踏みながらキャラクター達がジャブを繰り出し始める……と、
そこはもうリング上の死闘が始まっちゃうわけです。
遠くから見ていると
「あれっ?今の本当に当たっちゃってない?!痛そうじゃない?!」となることもしばしば……。でも何発かは当たっちゃってるよね……だってそれだけ緊迫感があったもの……。

一番激しかったのは「間柴VS宮田」間柴さんの妹にかける思いと、勝利への執着……
宮田くんの夢に向かって一直線に進んでいこうとする善の力……
このシーンって漫画だとどう描かれてたんだろう……宮田くんにとっては負けてしまうし怪我もしてしまう辛い試合だし、
間柴さんにとっても全てをなぎ倒して勝利を得ようとするそれはそれでしんどい試合なイメージに仕上がってたんだけど……。
漫画しっかり読み返さなきゃ……

あ、そうだ。
オープニングのこと。
オープニングシーンでキャラクターの画像を交えながらの、ダンスシーンがあったんですけど。
感想としては、ボクシングとダンスの親和性って案外高いんじゃない?!っていう。
なんでここで踊るんだよ〜;;みたいな妙な感じもなかったし……
ストイックな強さの世界と、ドキドキワクワクを届けてくれるエンターテイメントの世界と。
その世界って全く逆のように思えて、
意外と直ぐ近くにあるのかもしれない。
そう思えるオープニングだったんですね。
とにかくリング上でのダンスで、
「はじめの一歩」の世界観に引き込まれて行ったわけです。

残念なことに私が行ったのは千秋楽。
もっと前に行けていたら……。
もう一回は観てみたかったなぁ……。
と思える舞台でした。

円盤化しないのが本当に勿体ない……!
上演されていた数日を終えてあの素晴らしいキャストさんたちは、
もう次の役のための肉体に戻すために、
バッキバキではないのだろうなぁ……。
私はマッチョがこの世の何より好きというわけではないけれど、
ストイックに鍛え上げた彼らの努力や、
役に対する誠実な姿勢を円盤で残しておけないのは、
とてももったいないなぁ……なんて。
思ってしまいますよね。
あまりにも短い数日の、数時間の、

「刹那的マッチョたちのリアルファイティング」

まだまだ素晴らしいエピソードの、
沢山ある作品です。
続編が決定したらまた必ず観にいきたい作品の一つになりました。


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