たいとる

セルフリノベーションNo.04 軽トラ&押入れ編

今回は少し前回の補完をしていきましょう。
前回気楽に片づけるとか壊すとか言いましたけども。
家から出したそれらが勝手に蒸発してくれるとでも......?
出たごみは捨てないといけないですよね。

これ、プロローグの時に出した写真ですが、じつはもう初めてしまった後の写真なんですよね。
新ためて見ると、ごみ、めっちゃあるんですよ。
これを自分で捨てないといけないんです。

ちょっと注意なんですが、家庭で廃棄できないゴミもリノベでは出ます。
主なものが
・断熱材(グラスウール)
・石膏ボード

です。
詳しくは『日本産業廃棄物処理振興センター』のHPでも。
自治体によっても様々みたいなので、大工さんに処理をお願いしたり、ネットで依頼したりがおすすめです。
量にもよりますが、それらの処理費用は大体2,3万円みたいです。
うちはこのようなものは大工さんにお願いしました。本職のついでにもっていってくれました。
なので費用はわかりません。すみません。


そして余ったものは木材や家具など。
木材は大きいままだとダメですが、せっせと細かくすれば普通に回収してもらえます。
といっても、この量を町のごみステーションに持っていったらヒンシュクを買うこと間違いなしです。
狭い田舎でそれはいけません。
ご近所さんに嫌われたら 終わって しまいます。

ゴミ捨ての他にも、資材のあるホームセンターまで車で片道1時間というのもあり、物の運搬を真剣に考えなくてはいけなくなりました。
というわけで、軽トラを買いました。

車体価格1万円也。

町の整備工場に転がっていた1990年製の三菱ミニキャブ(走行距離49000km)です。
整備のオッチャン「うーん。車検が5万円かかってるからな~。どうしようかな~。少しほしいな~。」
(ゴクリ・・・・。
整備のオッチャン「6万円かな。」
(ズコーッ

って感じで買いました。実質1万円。。。
大丈夫なんでしょうかね、この整備会社は。

しかしせっかくなので乗るしかないです。
⇒ATからMTに免許の限定解除にいきました。
まさかMT車に乗るとは思わなかった。都内じゃ車の出番ねーんだもの。
でも教習5時間くらいで試験も場内なので、路上教習ありのMT免許取得よりも楽な気がしました。
車乗れる前提で教習しかけてくるので、ペーパードライバーから2ヵ月の人間には少し厳しかったですが。

ついでなので塗装もしました。
CAR PAINT』さんのところのミルクティーベージュとダークシーブルーのツートンです。
HPを見ると、夫婦で楽しく塗りました!とか言ってるのもありますが、一人でパーツ外して下地をサンダーかけて脱脂してマスキングして5月に似つかわしくない炎天下で丸2日、20時間かかりました。
ローラーで塗れるところは荷台くらいしかなくほぼ筆塗りです。
楽しく塗装した夫婦は幻なんじゃないかと思います。
やはり誰でも簡単の謳い文句は真に受けてはだめですね。
まぁでも多分機会があったらわしはまたやると思います。
塗装は車体価格の3倍かかりました。

サンダーをかけて下地を荒らしてから脱脂。

マスキング。逆光。

一心不乱に塗。

荷台は楽だった。

内装はしんどすぎた。
というかこれがあったから時間かかったのでは。

イラストにした。

塗装のメリットはかわいいこと。
デメリットは目立つのでどこに行っても認識されることです。はぁ。
昨日どこどこいたよね~とか言われると死にたくなり....あばば。

ここまで1ヵ月くらいかかりましたが、これでゴミ捨てと資材の運搬の目途が立ちました。
すばらしい。
実際軽トラを導入してからの進捗は目覚ましかったので、絶対に必要といっても過言ではないでしょう。
欲を言うならば、もう少し荷台が大きい方が長い建材を楽に運べます。
屋根の上に立てかけるように積めば規則上は3500mmくらいまで運べますが。ちょっと大変です。

あと特筆すべきことは作業中の居住場所資材の置き場
居住は一応屋根と電気があるので

こんな感じでできないこともない。。。。だがしかし
空気は作業環境なのでよくないし、何より会社から帰ってきてこれで過ごすのはストレスです。
あと純粋に作業スペースと生活スペースが同居しているのはモチベーションが上がらない。
てわけでわしの作業中の居住は家とは別のこんな所でした。

はい、押入れです。
みんなすきやろ、押入れの部屋。

なんか会社の合宿所の部屋が空いてなくて。
風呂とキッチンが別にあるのでこれで全然OKです。
この押入れ部屋の写真はなんか残ってないので絵だけで許してください。
もともと秘密基地大好きなので、住み心地はめっちゃよかったです。
むしろ快適すぎて

って結構本気で思っていました。諦めるところだった。
あぶないあぶない。

あと、この机の下に顔を突っ込んで寝ていたのですが、四方囲まれて布団はふわふわで狭くてマジで真っ暗で最高の寝床で。
朝が来ても全く気が付かないので

ってなってました。
あぶないあぶない。
でも次寝床つくるならこんな狭いのがいいですマジで。おれの巣。。。。


あと資材とか引越しの荷物は家の隣の倉庫に入れていました。
なのでそもそも倉庫も掃除と整頓が必要でした。

引越しの段ボールギッチリ。

家は基本的に作業スペースです。
一部屋ずつやるから他の部屋に置けるよって場合はいいですが(それでも相当きついですが)、丸ごとリノベだと荷物を置いておくところが欲しくなります。
作業スペースはなるべく広く確保したいので、現在は使わない資材を搬入できる場所があると大変に捗ります。
もちろん家から近い所です。
作業する場所に合わせて荷物や作業台を動かすのも結構な手間です。
そんなわけで、家が広くて置き場所に余裕がある場合を除いて、倉庫や物置はあった方がいいと思います。
無い場合は工夫してやりましょう。


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それでですね、押入れ生活していて思ったんですが

 家ってなんだろう

てことですよ。
結局食事と風呂のスペースを除くと、やることって趣味と睡眠くらいなもんなんですよね。
ならなぜ人は家をそんなに求め、そんなに人生の中で重要視するのだと。
申し訳ないですが、一般的な回答と思われる家族とか故郷とかの優先順位はわしの中では低いです。
そういった人間的つながりを全て切り離して考えた際、家とはわしにとって一体。

前の家ではプラモデルが趣味だったので

こんな感じの趣味部屋を含んだ一軒家にひとり住んでいました。
THE 趣味特化。きゃーなつかしー。
模型木工電子工作一通りできる感じです。
でも家について考えていたら、ここらで一旦全て捨ててもなんかいいんじゃないかなという気がしてきちゃったんですよね。
確かに多大な趣味スペースで好きなモノに囲まれるのも幸せです。
塗料棚の並んだ模型机に手入れされた塗装ブース。
真空管アンプの音が響く空間には模型や昆虫標本。
ガレージにはバイクと工具棚。簡単な旋盤もある。
小さいが綺麗なキッチンには瓶に詰められた果物のコンフィとスパイスが出番を待つ。
......おーけーおーけー。
それは確かに、確かに夢だが。

人生はまぁそこそこ長い。
ここいらでひとつ、何も持たないというのも。アリなのでは。

ツーリングの時はテントと寝袋でどうにかなっているわけで。
絵が描けてラジオが聞ければそれでそこそこ幸せです。
必要なものは環境と心持ちによって変化します。
あんなに大切にしていたのに、あんなにこだわっていたのに、なんか今はどうでもいい。
そんなものは人生でたくさんあります。
それでも、どこにいても何をしていても自分にとって必要なものとは。
そのうえで自分にとっての「家」とはなんなのか。

どんな状況でも自分にとっての「家」を確保できる人間。
テントであったり、押入れであったり、あるいは物なんてなんにもなくても、それは可能なのかもしれません。

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なんかふらふらしていて肝心のリノベは全然進んでないんですがここで終わります。
次はいよいよ内装です。
またね。

旅の費用にさせていただきます!