たいとる

セルフリノベーションNo.03 破壊編

さて、いよいよおうちを壊します。
まずは道具。

とりあえずこれくらいあればどうとでもなります

基本はバールです。
バールさえあれば9割の破壊作業ができます。
今までの人生でこんなにバールを活用したことはありません。
殴ってよし抜いてよし剥がしてよしの万能工具。好き。
まぁこの後の工程ではほとんど使わなかったんですけど。
ちなみに、立川志の輔師匠の 「バールのようなもの」って落語が面白いので暇なら聞いてみてください。

クリッパーはボルトカッターとも言います。
太い径の鋼材を切断する工具です。
家の太い柱には、かなりの確率でくっそ長い釘があります。
抜くに抜けないような釘を切断する際に使いました。

あとはのこぎりですね。
薄刃のものがわしは使いやすかったです。
手のこは少し慣れが必要です。
手のこでサクサク切断していく大工さんすげぇです。
電動のこぎりがあればもっと楽だったかもしれません。


道具が揃ったらいよいよ破壊です。
といっても、セルフリノベーションでやれることは大体2つ。
①仕切りを壊して部屋を合体させる
②天井を抜く

です。
昭和の家って細かい部屋がいくつもあるのがトレンドだったみたいで、6畳くらいの部屋がぽこぽこ連なっているのが多いです。
対して現在はワンフロアがトレンド。
キッチンからバスルームまで空間が大して仕切られていないリノベ物件もあるくらいです。
30年後くらいにはまたトレンドが変わっていそうですがね。

とりあえず今はぶち抜いて部屋を広くするのが鉄板です。
あとは天井を抜く。
これは天井の梁が出てるのがオサレ。みたいなあれです。
天井が高いと空間が広く見えますし、オサレ代表格のペンダントライトなんかも映えるので。
しかしうちの場合は天井の板を外したら

うぉう。
板の上にみっちり断熱材があったので天井を壊すのはやめました。
北海道の家で天井を抜くと多分寒くて死ぬのでしょう。気候には勝てません。
あと単に工数がめちゃくちゃ増えるので.....
ある程度条件が確保できるならば、天井を抜くのはカッコいいので検討してみていいと思います。
次に物件を選ぶなら天井を高くできるポテンシャルを持ったところがいいです。

というわけでやったのは部屋合体だけです。
といっても、考えなしに壁をぶっ壊すとやばいなっことはなんとなく素人にもわかります。
取り除くとやばそうなのは 家の支えになっている部分 ですよね。
はっきりとは言えませんが、以下のものは考えなしに壊すのはやめた方がいいです。

①壁の材料が石膏ボードや3mmくらいの薄い合板でなく、10mmを超える厚い合板→壁材自体が支えとなっている可能性がある。
②壁材の中にある天井や床から直結している明らかに太い柱→ほぼ間違いなく構造材です。素人目でもヤバそうだなってなる。
③斜めの木(筋交い)→構造の補強に使われている。抜かない方が賢明。

逆にペラペラの化粧板や石膏ボード、壁材を止めるための細い(30~50mm角くらいの)木材はまぁ問題ないといえるでしょう。
しかしこんなところの素人の意見を真に受けられて事故でもあったらたまりません。
素直―に大工さんの意見を聞いた方がいいです。
田舎なら町に1件くらいは大工さんがいると思います。
都会だとリノベ業者とかですかね。
アドバイスをもらうだけで十分価値があるので相談しましょう。
うちは
・太い柱を2本撤去し、その代わりに天井に支えを入れる
・筋交いのある壁を半分を残す
というのを大工さんに任せました。

洋室和室の破壊は纏めるとこんな感じです。


唐突に大工に頼んだとか言ってすみません。
しかし、大工さんのアドバイスはまじで絶対に必要です。
余程能力に自信があれば別ですが、傾いたり耐震に問題が出たりしたら手に負えません。
初期段階で専門家の意見を貰うことは本当に大切です。
うちは大工さんミッションは大家さんの人脈でクリアしましたが、運がよかったと思います。
1千万単位で用意できたら業者に丸投げして苦労なしに解決できるでしょうが、節約したい人は自分の足で稼ぐしかないです。
お金の代わりに必要なのは、時間とコミュ力と運です。
予算と時間、自分のスタンスは始める前にはっきりさせておきましょう。


そろそろ俺はいいかな....って人もいるのではないでしょうか。
それも正しい判断です。
世の中気軽におすすめし過ぎだとは思うんですよね。
金も時間もストレスもかかることを理解した上でそれでもいいよって人がやるもんだと思います。
とくにわしみたいにぼっち側の人間は協力者が少ないので辛さ5倍(当社比)です。
途中で気力が尽きてとん挫するなんてのは目も当てられないですよね。。。。
ちなみに、家の形を変えないリノベは簡単です。

↓は壁紙を貼って床にフローリングマットを敷きなおしただけのものです。
1人でも平日数の作業で完成します。
写真が本当に少なくて申し訳ないんですが。。。

他によくあるのはタイルでキッチンを飾ったり照明を変えたり、棚のビンテージ風塗装とかですかね。
そこからはじめて、条件が整ったらいざリノベってのもいいですね。

大変なのは家の形の箱を作る作業です。
家の基礎や電気ガス水道のライフライン系、家の構造等。
そこを如何にクリアするかが課題です。

次回はゴミ捨てとか作業場の話をします。
またねー。

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