たいとる

セルフリノベーションNo.05 内装基礎編

前々回に壊してスケルトンになった家。
キッチン側は特にスケルトンにしていないのでこの部分のみで。

前々回忘れてましたけど畳の他に床の板も撤去したんでした。

うちの床はこんな感じでして

床材の下の厚い板は何の問題もなくきれいでした。
が、これや、この下の大引きが腐っていたりしたら大工事となっていたでしょう。。。
この家は20年前に一度リフォームが入っている様だったり(詳細不明)気候も涼しい為、幸いにも腐っている様子はありませんでした。
しかし通常古い物件はこの辺りがかなりダメな様子。
床下が腐ったりしている場合、水平出しなども考えると新築より大変なんてことはよくあるみたいです。
どの程度自分でできるのか、予算はどのくらいなのかを把握しておかないとマジでハマるので注意してください。

申し訳ないですが今回は床下とか工法とかちゃんと確認しなかったです。
本来ならば色々調べてからやるべきなんでしょうが、ノリで始めてしまったので。。。
結果的に楽な物件だったというだけで、次にやるときはこのあたりちゃんと調べてからやります、はい。。。


しかし楽と言ってもやることは沢山あります。
このスケルトン(というほどでもないですが)の家に 床 壁 天井 部分を作っていきます。
床は構造用合板(後述します)。
壁と天井は石膏ボードです。
その上に壁紙や漆喰、珪藻土、床ならフローリング等の装飾をしていきます。

ただ貼っていくだけと言えばそうなんですけども、これが実に大変でした。
そもそも家がの水平垂直が出ていないです。
家の中心に向かって3cmほど沈んでいたり、壁も5~10cmくらいは歪んでいます。
その部分を考慮して一枚一枚現物合わせで計測し、切り出してビスで打ち込んでいきます。


構造用合板は丸のこで切ります。
最初は難しいですが慣れればいい感じに切ることができます。

石膏ボードは、カッターで切り込みを入れて力を入れるとサクッと折ることができます。

石膏ボードの上にはそのまま壁紙を貼ることが多いので、凸の部分ができないように気を付けます。
長辺は元から角取りしてあり、斜めになってます。
切り出した部分はカンナで削って角取りをします。
こうしてできた合わせ目の凹部分は後からパテを塗って埋め、更にサンダーで削って平らにします
この上に壁紙を貼るので、ここの出来で仕上がりが決まります。
模型で言う表目処理の工程です。みんな大嫌いですね、ええ。

カット方法が分かったところで、早速貼っていきましょう。

【床】
材料:構造用合板(12mm)

作業中はずっとコンパネと言っていましたが、どうやら正確には構造用合板だったみたいです。
コンパネと構造用合板の違いとかそういうのはこちらをどうぞ。
パッと違うのはサイズかな。
構造用合板はサブロクサイズと言われる1820mmx910mm。
コンパネは1800mmx900mmみたいです。
あとコンパネのが安いです。

大工さんがこれ使えって置いていってくれたのを思考停止して使ってたのでコンパネだと思っていました。
調べると色々ありますねぇ。
業務用を流してもらって、1枚1000円ほどでした。
ホームセンターの半額くらいなはずです。

これを淡々と貼っていきます。
平日作業は大体夜。
会社が終わった後に黙々と作業をしていきます。

家が沈んでいて床の高さが合わないところは仕方がないので

こんな感じでいい厚みの板を挟んでなんとか合わせました。
この上に構造用合板を乗せるので、大幅に軋まなければまぁ良しとしました。
あとちょっとってところはシリコンパッキン詰めたり。

自分が住む分にはこの辺り自己判断でいいので楽です。
人に貸すとか商品にするとかだと真面目に水平を作らないといけません。
世の中のものはそういう細かい所にお金がかかるんだなーってよくわかります。


【天井】

材料:石膏ボード(12.5mm)

石膏ボードは1枚300円ほど。とても安いので助かります。
この厚み12.5mmの石膏ボード、重さは約14kgです。
それを頭の上まで持ち上げて、ビスで留める。
この作業ばかりはとても一人ではできたものではなかったです。
こんな大工さんの動画がありますが、やってみると、この人バケモノか.....ってなります。
余程の力自慢でもない限り、大人しく二人、もしくは突っ張り棒などを使って安全に作業をしましょう。

天井作業であると便利なのが足場です。
こんなの。

脚立に乗ってバランスを取りながらってのは結構つらいです。
そのまま直に立てる足場があると全然違いますので、天井作業が多い場合は購入して良いと思います。
パイプタイプの脚立は軽いし場所も取らなので汎用性が高くておすすめです。
作業場は結構狭いので。

さて、石膏ボードを交互になるように貼っていきます。

交互に貼るのは、半端な部分の合わせが楽になるからです。
天井の幅や奥行きによっても違うので、どう貼っていったら楽か、最初にイメージをしておきましょう。

天井の木の部分は、ボードを貼るとわからなくなってしまいます。
仮止めの時点で印をつけておき、線を引いてビスを打ち込む目安をつけます。
ビスは15cmほどの間隔でびっしり打ち込みます。
石膏ボードは結構な重さがあるため、ビスは多すぎひんか?ってくらいが適正みたいです。

慣れればまっすぐ等間隔に打ち込めるみたいですが、わしはなんか無理でしたのでちまちまと格子を書いてやりました。
感覚がいい人はなくてもできると思います。
ビスを打ち込んで引っ込んだ穴には、合わせ目の時と同様にパテで埋めて平らにします

下板の位置にも依りますが、大体石膏ボード1枚につき打ち込むビスは50本くらいです。
天井で20枚ほど使用したので、これだけで約1000本のビスを打ち込むことになります。
冗談でなくビス打ち1000本ノックです。首と腕が死んだ。

【壁】
材料:石膏ボード(12.5mm)

これはもうただ貼っていくだけです。
天井の時と同じく、打ち込む下の木の位置を確認してちゃんとビスの目安線を引けば大丈夫です。
石膏ボードは粗目のやすりで「あとちょっとだけ削りたい」に対応できるので、合板よりずっと調整がしやすいです。
石膏ボードは壁で15枚ほど使用しました。

そんなこんなでこうなりました。

天井がないので少し寂しいですね。
あと実際の作業場はモノがごちゃーっとあるのでもっと汚いです。
この床、天井、壁のボード作業は大体3ヵ月程かかってしまいました。
途中で休んだり飽きたり......
単純作業はモチベーションの維持が一番の課題なのかもしません。。。。。

次回は壁紙、漆喰、タイルなどの装飾です。


お分かりだと思いますが、あくまでこれは個人がホームセンターで買える道具で、なるべく安くやっている記事です。
わしはこうやったよという一例に過ぎません。
おっしゃやってやる!って方は、必ず本業の方にアドバイスを貰ってくださいね。

ではまた~。

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