神島日帰り旅行
2020年の8月14日に三重県鳥羽市の神島に日帰りで行ってきました。
三重県といっても愛知県の方が近く、渥美半島の伊良湖岬からフェリーで15分程。もちろん鳥羽港からも来られます。
家から伊良湖のフェリー乗り場までカブでのんびり走って45分。
鳥羽にいく伊勢湾フェリー乗り場が目立ちますが、それとは別にこぢんまりと乗り場があります。チケットは船長さんから直接買います。往復3000円と結構いいお値段。
ラミネートされた【往復券】の紙を渡されたので財布にIN。帰りにこれを渡します。
1日4便往復しており、15分ほど前に船長さんが来るので、バスの要領でその場で購入。
乗ります。
小さい船ですが結構乗れるみたいですね。
行きは自分を入れて4人でした。
どちらかというと観光よりも釣り人が多い島。
船の中もこんな感じで写真が。
釣りの人は早朝の船、もしくは前日最終便で上陸するみたいです。
今回は10時の便なのでガラガラ。
そんなこんなで到着しました。
上陸。
この島、三島由紀夫の『潮騒』の舞台です。
せっかく来たのに、読んでいないし観ていないです。すみません。
従って観光はその聖地巡礼がメインになります。
遊歩道は一周3km程。2時間あれば島をほぼ全部見る事ができます。
周囲3.9kmの小さい島ですが、灯明山という標高171mの山を中心に島全体が山地となっています。
なので遊歩道も結構アップダウンがあり、舐めてかかると夏はしんどいかも。
今回は水を1リットル持って行きましたがギリギリでした。
しかしとりあえず町中を散策します。
島といえばこのような切り立った土地に密集した家々と裏路地が魅力。
というか自分はこの路地探索が楽しくて来ているようなもの。
しばらくうろうろします。
生活感のある上履きとスニーカー。
屋根と歩道の高低差がほとんどない。飛び移りたくなるのを我慢。
屋上から続く行き場のなくなった階段。
潮風のためほとんどの家が四角いコンクリート製。
カチカチっとしている。
生活感がすごくてよろしい。
だいたいこういう感じの路地になる。
鬼ごっこが捗りそうである。
歩道から直で屋上に行ける。屋上には物干し竿。
物干し竿から電線の距離も近いのである。
日本の夏、離島の夏。
昭和45年に海底送水管ができるまで水の確保は切実だったらしい。
井戸が何箇所かあった。
かつての島で唯一の洗濯場。
一応観光地になっているが言われないとスルーすんぞ。
家の作りが独特である。
台湾の九份の家もこんな感じだった。
急斜面に建つ家はこいういのが多いんだろうか。
単に建て直しが困難で残っているだけかもしれないが。
丁度盆なので迎え火の名残が多く見られた。
神島は瓦の上で燃やすのが主流みたいだ。
送り火の通りを抜けて階段をのぼると墓地。
線香の匂いが日本の盆を際立たせている。
完璧な日本の夏である。
コンクリートが盛られ直して、坂が登りやすくなっていた墓地の一角。
こういう工夫が非常に宜しい。100点です。
お墓の一角。
どうやら魚介の魂の供養という事らしい。
漁業がメインの島には当たり前のことなのだろうか。
お墓の近くにはこんな軽トラが。
この後この枯れた花はどこに行くのかな。肥料にでもなるんだろうか。
さて、そろそろ遊歩道を歩きますかね。
こんな鬱蒼とした森の中を抜けて行きますよ。
終始こんな道です。植物園の熱帯雨林コーナーをずっと歩いている感じ。
しんどいではないか。
渥美半島見えます。近い。
灯台。写真にやる気がない。あまり興味がなかったので。
監的哨。
大樹町に住んでた頃にもトーチカを見に行ったり時にはトーチカの上で飯を食ったりした。
こういう遺産は単体では面白みはあまりない。日常にそっと潜む形で存在していて、たまに想いを馳せるくらいがいいなと思ったりする。(そういえば最近新しいトーチカが大樹町で見つかっていた。)
監的哨の中から。
コントラストが良い。まぁ逆光は正義だからな。
カルスト地形。
空が青い。そろそろ暑くてバテてきた。
こんな炎天下に他に観光客もなく、一人で歩く。
嘘くさい程の晴天と暑さで異界に迷い込んだみたいだ。
蝉が何故か大量にいて、バシバシぶつかってくる。
ミミズが大量に干物になっている。
島唯一の小中学校の横を歩く。校庭にはもちろん誰もいない。
生還。やま海さんという定食屋で昼食です。
ミックスフライ定食。800円。味噌汁は遅れて来た。
THE普通。
ゴボウサラダが旨かった。
料理はともかく涼めたのがありがたかった。
旅館、山海荘でタコ飯のお弁当を買うこともできます。
そっちのがよかったかな。
やま海さんはカキ氷を売っていたのでデザートで寄るのが良さそう。
食後はダラダラと行きそびれていた八代神社でお参り。
参拝途中で豊橋で店をやってる夫婦と話した。
トム想野という庭施工の会社をやっているらしい。http://tomsouya.jp/
今度行ってみよう。
登山夫婦らしくなかなかパワフルであった。
わしは疲れたのでこのあとは日陰で昼寝をしていた。
足をブヨに刺された。痒い。
途中2回ほど、荷物が届くので港に来てくださいという町内アナウンスが流れた。
フルネームで荷物が来ていることを告げられるのは少し恥ずかしいなと思った。
これを見るにクロネコヤマトの受け取りは週3らしい。
アマゾンも結構な頻度で来るんだろうか。
島にはスーパー等の店はないし、荷物といっても食料品がほとんどかもしれない。島暮らしへの興味は尽きない。
1週間くらい住んでみたい気もする。
さて、帰ります。4時半の便です。
約6時間滞在したことになります。最後1時間半は暑くて港の待合室で夫婦と登山の話とかしてました。本当に小さい島です。
待合室のおばあさんの話では、紅葉の季節がいい感じらしいです。
近いし気が向いたらまた来てもいいな。
帰りの便は釣り人も乗せて20人くらいでした。
みんな暑さでぐったり。
さよーならー。
あとは渥美半島を周ってカブで帰宅。
お疲れ様でした。
旅の費用にさせていただきます!