四国カブ旅04-豊島-
2020/8/24
起きます。5時半。ローコットを導入してからというもの、爆睡である。
なにかカサカサ音がするなと思ったらカニさんがいました。お前だったのか。(このこ食えるかな…。
本日は隣の島の豊島に行きます。8:40のフェリーに乗船。
先に言ってしまいますが、豊島はアートとか美術館が有名な島…なのですが、ほとんど撮影不可なので載せるものが大してない…。悲しみ。
撮影禁止って微妙な気がします。新潟の越後妻有の方は殆ど撮影可だったんですがねー。同じ芸術祭系でも方針が違ったりするんですかね。島の方針かな?体験型の作品は、撮影OKの方が拡散もできて楽しい気がするんですが。
言うててもあれなのでとりあえず出発。9時頃つきましたが、ほとんどの展示は10時から。一時間ほど空白時間になります。
豊島で一番有名なのは豊島美術館です。
正面に見える、棚田にいきなり現れる白いお椀を逆さにした様な建物がそれです。
うーん、やはり超広角がスマホにも欲しい…。
混んでいるときは予約必須ですが、別に混んでないようなので当日飛び込みで行きます。受付の人に聞いたところ、朝イチのみ混雑していてそのあとはガラガラとのこと。では空いた頃にまた来ます~。
美術館前のこの道は撮影スポット。流石に撮らなきゃと思う気持ちよさ。走ると最高。
自転車でまわる人が多い島なので、港から近い順路通りに行くと混雑しそうです。せっかくバイクできたので、島の反対側から見ていくと混雑回避できそう。(一周10キロくらいなのでバイクなら反対側でもそんなに遠くない。)
反対側に行くついでに外の展示物を鑑賞。この辺りは撮影可。
『清水六角庵』ここは只のバス停なのですが、最高のバス停なので紹介。
こんなの1日過ごせるじゃん…冷蔵庫使えるし横にトイレもある。もう今日1日ここで絵本読んでていいですか?暑いし観光面倒くせぇ~(本末転倒
『空の粒子』
横にある建物が最高。
窓にパンチした様な鉄板がはめてあり、錆の赤茶色が深い緑の蔦とナイスな相性。こういうの好きです。いつか家作る時に真似したい…。
竹でできた遊具で遊ぶ。向日葵と彼女を撮る彼氏の横で全力ブランコと滑り台。楽しいよ。みんな遊具でもっと遊ぼう。合併型遊具大好き丸。
『唐櫃の清水』湧水が飲めます。
さて、唐櫃港から反対側にきました。先ずは『針工場』。メリヤス針の工場跡地に鯛網漁船の木型で作ったオブジェ。
閉まっていましたが、外からでも見られました。空いている場合は520円。
横の針工場のショップと広場がなかなかよい。
この漆喰の塗り方かわいい。こういうのは真似できそうでいいなと思う。
真似できないドア。美しい。白と蒼ってなんでこんなにええんや…。
こういうオブジェは、入館料をとってドヤって飾るよりも、町中に突然ある方が雰囲気がでて目を惹くと思う。
近くにあった廃材置き場。
たぶんこんなのはみんなスルーしてしまうんだろうけども、これもアートといわれたらアートになってしまうんだろうか。試しに看板でも立てておきたいものである。
10時になったので先ずは『豊島横尾美術館』から。520円。赤いアクリル板が印象的。
横尾忠則さんのファンというわけではないが、空間作りが非常にしっかりしていて作品として楽しめた。トイレも凝った作りになっていたので行ったときには是非に。
近くのショップがかわいい。
冷凍みかんをかった。暑いので暫く脇とか首とかに当てて冷え冷えを楽しむ。
このあたりは歩いてたのしい生活感のある雰囲気。
豊島には古めかしい地元の商店がわりと残っていたと思う。無花果を400円で購入。夜に食べる。
移動で走っていたら変なものを発見。
民家にいきなりガチャ…。島のカタチのハンコに残りひとつのガチャ。やるしかないと思い、200円を入れる…でない。いやまさかともう一度入れる…でない……。
なにこれ。なんなん…。出ないとわかると余計にほしくなるんだけど。そういう商売なのか?結局400円吸い込まれただけでおわった…。
ちょっと中に入ってみたらなにかわかるかなと思ったがなにもわからなかった。普通の家っぽいが雰囲気が少し変な気もする。
島のハンコガチャ、出せたよって人は教えてほしい。挑戦者求ム。
さて、気を取り直して。次は『心臓音のアーカイブ』。やはり520円。追加金多いな~。
それはそれとして、ここはまず建物の立地がいい。海沿いの最高の場所にある。
展示は主に世界中の人の心臓音を録音したものを聞けるルーム。あとその心臓音を利用した暗室の体験型のルームがある。
心臓音は豊島だけでなく、越後妻有や世界中の美術館で録音できるらしく、約73000人分が聞けた。
追加金で自分の心音も録音できる。何人か聞くとわかるが、録音の技術で全然音が違う。わしは録ってないからわからないが、コツとかあるのかもしれん。下手な人は呼吸音が大きかったり、音が不明瞭で小さかったりした。
ビートたけしの心音がカッコいいときいたので聞いてみた。みんな検索しているらしく検索欄に"kitano"と真っ先に出てくる。確かに格好よかった。力強くて落ち着いていてすごくよい音。心音ってこんなに個性出るものなの?こんな音持ってるとか、なんかズルいぞ!
体験ルームは暗室の真ん中に心音に合わせて明滅するエジソン電球があるもの。壁にはガラスプレートが所狭しと飾ってある。これがなかなかよい。心音を爆音で聞く機会などないし、電球の明かりが丁度よくて気持ちがいい。暫く聞いていた。ここで寝たら不思議な気分になりそう。
いい時間になったので『豊島美術館』へ。
こんな感じの気持ちのいい公園を通って作品のある場所へ向かいます。
すまないが内部の写真はネットで検索してほしい。といっても、この雰囲気は写真ではお伝えしきれない。行くしかない体験型美術館だ。
内容としては、だだっ広い空間に撥水加工した床。その床に小さな穴が無数に開いており、そこから水が少しずつ出てくる。水は床に弾かれてぷっくりと生き物のように丸くなる。流れてくっついて、また流れて。小さい流れが大きな流れに。そしてその流れもまた他の流れとぶつかり、さらに大きな流れへと。やがて1ヶ所に集まり、穴に吸い込まれていく…。これを繰り返す。その水をぼーっとひたすら眺めるというもの。
噂に違わず、体験として非常に素晴らしい美術館でした。30分ほどぼーっとしていた。空いている時間だったので、15分くらいはひとりで鑑賞できた。居ようと思えば何時間でもいられる。家に小型のこれ、ほしい…と思ってしまいました。これは精神の安定にいいぞ…
ミュージアムショップの商品セレクトもセンスがあってよかった。
そのあとはご飯。少し待ち時間があったが、『島キッチン』にてキーマカレーといちじくソーダを。1300円+550円くらい。やはり島価格~。
かぼちゃのポタージュとお漬物がおいしかった。カレーはココナッツミルクが入った甘めのカレー。丁寧に作られている感じが好感のある食堂でした。
ここも作品のひとつとなっている建物で、庭がなかなかによい。
この日差し、下からみると
このように単管と棒の武骨なもの。
その上に木の板が瓦のように貼られている。針金で止めてあるみたいだ。
これめっちゃええねー。家作る時に参考にしたい…。いつか廃材で家を作りたいオタク、こういうDIYできそうな施工が大好きなのだ。
ラスト。『ささやきの森』
ここだけアクセスの難易度が高い。他のところは駐輪場や駐車場の近くなのに、ここだけ山道を通り基本は歩きでいく設計。オフロードバイクや車なら行けるが、駐車場がないので作品近くは車3台停めるくらいが限界だろう。みんな歩いて行ってるし、仕方ないので町中の駐車場から1.5キロくらい歩いた。暑い…。
森の中に風鈴が沢山ある展示。風が吹いたら気持ちのいい音がしそうだが、残念ながら無風だったので本領発揮されず。いけるなら風のあるときに行ってみてほしい。きっと美しい音色が聴けるだろう。
これで閉鎖中を除いて全作品鑑賞完了。お疲れ様でした。フェリーの時間まで海でぼーっとします。
感想。全体としてはいいと思いました。展示物は全て気合いが入っており、アートの島として丁寧に作られていることがわかります。
しかし、やはり追加金追加金になる制度が気になりました。せっかく作品に感情移入していても、次の施設の度に支払いがあると、集中力や楽しさがそこで一旦途切れて現実に戻されてしまう。あ、また520円ですか、はいはい…。ってなってしまうのだ。3000円位で全館共通チケットがあった方が、ずっといい体験になるのでは?と思います。
閉鎖中の展示がいくつもあったのも仕方がないとはいえ少し残念。雨の日の豊島美術館も気になるし、また来てみてもいい島だなと思いました。
小豆島にもどり、昨日と同じ田井浜キャンプ場にてキャンプ。
真ん中に浮いている船まで泳いであそんだりした。やはり海はいい。
豊島で買ったいちじく、甘すぎて驚いた。旨すぎる。チーズと合わせて。いちじく大好きなのです。
野良ねこが夕飯を覗きにきた。
そしてまた焚き火。今日はオールナイトニッポンミュージック10を聴きながら就寝。お疲れ様でした。
また明日~。
旅の費用にさせていただきます!