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The Body Speaks読了

演劇研修所時代の師匠の1人、
ローナ・マーシャル著
「The Body Speaks」を読み終えた。

5,6年前に購入して、
何度も何度も挫折してほったらかしになっていた本。 

ここ数年でAI翻訳機能の性能が格段に上がったので、
AI翻訳に助けられながら、
なんとか最後まで読了。

ローナ・マーシャルは、わたしの師匠池内美奈子さんの師匠なので、
池内さんのワークでわたしが大好きな
「腰の遊び時間」や「身体がやりたいことをやらせる時間」のワークもしっかり言及されていた。

人間の行動の原理として、
刺激→行動ではなくて、
刺激→身体認識→身体反応→行動

なんだと書いてある箇所があった。

刺激は五感からやってくる、
その五感からやってきた刺激が自分の身体に変化を起こさせるから行動になる。

その刺激からやってくる衝動に対してオープンでいることが俳優の基礎の基礎の基礎なんだろうな、と思う。

最近、マイズナーのレッスンが色んなところで行われていて、
このマイズナーも、目の前にいる相手という刺激からやってくる衝動に従うトレーニングのうちの一つ。

わたしたちは、社会生活送る上で、
この「衝動」を殺して生きている。

電車の中で、なんか歌いたい!って衝動がやってきたとしても、
社会的ルールの中でやってはいけないこと、
と頭がジャッジして、
その衝動には乗っからない。

こんなこと言っちゃいけない、
やっちゃいけない、
という制限が日常生活では多すぎて、

いざ、さあ、自由にしていいですよ!
衝動に従いましょう!
と言われても、なかなか日常生活で作り上げたジャッジを外してやってきた衝動に乗っかって行動するのはなかなか難しい。

この日常生活で創り上げたジャッジメントの鎖を外す作業が、
俳優として一番最初に求められることなのかもしれない。

他にも感情・声と言葉・癖・役作りなんかに関してもとても役に立つ考えや、
実際のワークが書かれているので、
とてもオススメ。

Performing is being vibrantly in the moment, communicating with the audience.
The methods are only suggestions to help you get there.

演技とは、瞬間に生き生きと存在し、観客とコミュニケーションをとることです。方法論はそこに至るための手助けに過ぎません。

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