2020/10/20 可愛くて仕事ができたい

 久しぶりに職場の飲み会があり、銀座の街にくり出してとても懐かしい気持ちになりました。
 みんなマスクこそしているけれど、華やかな雰囲気はほとんど元通りで、厳しい時期を耐え忍んだ飲食店を称えてあげたい気持ち。

 飲み会の話題の中心は、最近当事務所に来てくれた新人さんたちでしたが、その対角線上に着席したわたしと代表弁護士さんは、それを遠くに見つめながら、しんみりと二人でお話ししていました。
 わたしが「ここに入所して、来年の3月で5年目になります」と言うと、代表は「半年もたずに辞めると思っていた」、「今でも抜けているところはあるけど頼りにしている」と言ってくださいました。
 わたしは「ありがとうございます」と言い終えると、新人さんたちが楽しそうに他の所員とお話しする姿を見つめながら、あと一口の梅酒ソーダ割りを飲み干しました。

 帰り道、自分が今の事務所に転職して来た頃のことを思い返していました。
 寒さに負けて買った、自販機のホットミルクティーを、右手で握り、熱くなると左手に持ち替え…を繰り返しながら、26歳のわたしについて考える。
 もともと自己肯定感が低くかったわけではありませんが、今の仕事をするようになって、責任感が強くなり、自信がついたことは、自分の目から見ても明らかでした。
 わりとしっかり責任を与えられたことや、主体的に働くよう求められたこと、成果が出たときには待遇で還元してもらえたことが大きかったと思います。

 わたしも女なので、ただ可愛いとかきれいとか言われるのも、もちろん嬉しいですし、生きていく励みになりますが、仕事の上で評価されたり、その評価が待遇に反映されるのは、やっぱりただ可愛いねと言われるよりもグッとくるものがあるというか。
 可愛いって言われたいし、仕事も褒められたいのです。

 時折、少し先の未来の転職について考えることがありますが、興味本位で読んだ占いの本に、2021年は新しいことを始めないほうがいい、と書いてありました。
 ふだん占いはあまり信じないほうですが、新しいことを始めたり、大きな決断をするのは絶対にやめろ!絶対にだ!みたいな勢いで書かれていて、さすがにちょっと気にしてしまいます。

 占いに自分の人生を任せるのはあまり気が進みませんが、今の職場でもう少し頑張る言い訳にしてみようかなと思います。

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