サンダースノーとヴィオレッタ21について考える

昨日サマーセールでYGGがヴィオレッタ21を572万円で競り落とした。父サンダースノーがよくわからないので調べたが、それでもわからないので頭の整理がてら記事にしてみる。

サンダースノーの血統

デインヒル系。デインヒルは今でこそハービンジャーがある程度結果を残しているが、デザートキングやデインヒル自身もあまり結果を残せなかった。ただ、サンダースノーの父HelmetにはJC勝ったシングスピールの血が入っている。Helmetの戦績も豪g1短距離~マイルで3勝とある程度はスピードあるかなという印象。因みに、オーストラリアはモーリス産駒が活躍しているのでそれくらいのイメージを持っている。母父キングマンボ系のDubai Destinationは日本にとってはプラスだとおもう。母母父ヌレイエフはスピード血統にはアクセントに良いと思うが、デインヒル系にヌレイエフつけるとさらに日本からは離れてしまうのではないかという気もする。

サンダースノーの戦績

芝とダートでg1を勝ったといわれているが、欧州の芝とUAEやアメリカのダートで好走しているというのが最大のポイント(※netkeibaのサンダースノーのページではシャンペンSアメリカ開催になっているがイギリス)。日本に適性が向いていると言われているジャックルマロワ賞3着だが、このときは重馬場で勝ちタイムは1分38秒台と3秒くらい遅い。欧州の芝では1400~1600mで好走しており、ダートでは2000mくらいで活躍している。馬力でのりきったのではないか。2歳戦から結果を残している点は晩成血統多いヨーロッパ調教馬にとってはプラスだろう。

サンダースノーのまとめ

欧州で種付けするにはスタミナが足りず、米国で種付けするには3歳時までのダート成績が物足りなく、結果的に日本に来た印象。ダートで活躍馬が出るなら中距離だろう。同じデインヒル系のハービンジャーもダート短距離だとイマイチだし、サンダースノー自体もダート短距離の実績がない。ゴールドアリュールは母父ヌレイエフでダート中距離の活躍馬輩出したし、ダート中距離に出てもおかしくない。芝での活躍馬が出るとしたら短距離か長距離のどちらか(東京の中距離とかは出ない)と思う。ハービンジャーのデインヒル系ということで勿論長距離や洋芝で活躍する可能性もある。ただ、ハービンジャーよりは現役時代の距離実績短いし、父Helmetが豪短距離からマイルの活躍馬なのでその血がでると1200mとかも面白いかもしれない。

ヴィオレッタの産駒について

まず、気になるのはヴィオレッタの祖母ラトラヴィアータがサクラバクシンオーの全妹だということ。サンデーサイレンスつけたプリンセスカメリアまでは芝短距離の血が強く生きていると思う。プリンセスカメリア産駒(父ハービンジャー)のフィリアプーラもファンタジーSを勝っている。ただ、ヴィオレッタと同血のアルフレードは芝1600m~2000mで活躍している。ヴィオレッタの半兄は芝短距離で活躍しているが、父ファインニードルの影響もあるので、芝なら距離は父の影響が大きいのではないか。ただ、早熟か晩成かといえば早熟だろう。アルフレードは朝日FS勝ちだし、半兄ウメムスビも父ファインニードル(エンドスイープ系だが、現役時代は晩成)ながら新馬勝ち。従って、早熟だとは思う。

ヴァイオレッタ21のまとめ

父も牝系も2歳戦から結果を残しており、2歳戦から本領を発揮できるとは思う。牝馬なので芝短距離に出る可能性もあるが、ダート中距離に出た時が不安。この価格で落札なら中央所属だろうから、番組編成がそろってない牝馬の中央ダートはやらせたくない。アメリカンペイトリオット産駒の他の募集馬もいることだし、様子見かなという印象。


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