見出し画像

徒然草59段からのぐちせんせい

今日の「嫌」を一つ消す。野口先生は定年間際で、口癖のように「今日一番やりたくないことから片づける」と独り言を漏らしていた。私がまだ若かった頃、私は嫌なことからではなく……と思っていた。しかし、少しずつ年を重ねるにつれて、野口先生の言い分も理解できるようになってきた。人生の折り返し地点を回ると、悠長なことを言っている暇はない。嫌なことは消えてくれない。嫌なことは消していくものである。