見出し画像

推し様ロスと新刊発売と減薬と

こんばんは。墨谷です。
もっと頻繁に記事を更新しようと思いつつ、反省しかありません。
前回の記事にはたくさんの「スキ」をいただきありがとうございます。
二回めとなる今回は、6月を振り返り、実は6月は自分的に過酷だった……という話です。前半は宝塚関係、後半は病気の記事になります。赤裸々でセンシティブな内容になるかと思いますので、病気関係のところから有料記事とさせていただきます。ご了承ください。

 今から7年前、持病(混合性結合組織病/MCTD/自己免疫疾患/膠原病の一種)の確定診断が出た頃の記事のリンクを貼らせていただきます。
 どんな経過で病気がわかったか……という感じですが、誰でも罹る可能性のある
病なので(私の場合は10000分の1でしたが)古い記事ですが参考にもなればと思い、ご一読いただけたら幸いです。なお、文中の〇〇は「膠原病」です。

http://sumitani.blog.fc2.com/blog-entry-133.html

リンクが重く、つながるのに少々時間がかかっています。申し訳ありません。 


さて、6月はBL小説の新刊発売ということで、毎度ながら胃がキリキリするような緊張感から始まりました。正直、売れるか売れないかは気になるし、楽しんでいただけるだろうかと、読者さまの反応はすごく不安です。その時々で自分の中で最良のものを出し切ってへろへろになって、達成感はもちろんありますが、その両方を行ったり来たり。素晴らしいイラストをいただいてうっとりしながら、こんなに素敵な表紙をいただいて、中身が伴っていなかったら……とか、いろいろ弱気になりますが、10年経っても慣れません。いや、10年くらいで慣れるものではないのか、ただ私が弱いだけなのか。今回もそんな精神状態をツイッターのスペースで癒やしていただきました。恒例となりつつある「新刊発売前スペース」は、今や私の心の支えです。いや、ほんまよ。
 そんな6月、ご贔屓さまとお呼びするのは恐れ多く、でも推しというだけではとても足りない、宝塚歌劇団宙組トップスター真風涼帆さんが退団(卒業)されました。えー。ここからは愛称でゆりかさんと呼ばさせていただきます。
 私がゆりかさん沼におちたのは、「イスパニアのサムライ・エルハポン/アクアヴィーテ」という舞台でした。”おちる”瞬間って本当に突然やってくるのですね。
それまでは宙組トップスターとして認識していたぐらいで、でもその前の「オーシャンズ11」を観に行けなかったことを悔やんでいたので(NY旅行と重なった)いずれおちる運命だったと思うのですが……剣士か、スーツかどっちでおちるかということで、剣士でおちました。このチケットは観劇の友が取ってくれたものでした。本当にありがとう。リアルゆりかさんを見たのはこの舞台が初めてで、元々剣士に弱いところに、この「エルハポン」は日本(伊達政宗が使わした使節団)の剣士とスペインの剣士がわらわら出てきて眼福で、(時期トップの芹香斗亜さんはスペインの剣士)その中で和洋折衷のような長髪剣士のゆりかさんを見て、まさに沼ったとしか言いようがなく……言葉で表現できないのです。その日から過去作品を映像で漁り、次の演目からはすべて観劇しました。いや「アナスタシア」は退院直後で(この頃、しょっちゅう肺炎で入院していた)「ホテルスヴィツラハウス」は公演自体が中止で配信で観たのかな? 既にコロナ禍だったし……。
 推し(以上)の存在は私を幸せにしてくれました。花組も好きで、だんだん好きなジェンヌさんも増えていって、でも、やっぱりゆりかさんが一番で。ひとつの公演にまるで恋するような心で何度も通い、チケットの当落に一喜一憂し……。仕事が進まなくて落ち込んでも、舞台を観ると力をもらい、自分もこの素晴らしいエンタメの世界の端っこにいるんだと思って書きたくなる。本当に、ひとときの夢に酔いしれていた日々。退団前の東京のリサイタルが終わった時、隣合った名前も知らない方と顔を見合わせ「感動しましたね!」とどちらからともなく声が出て、その方が「これで明日からもがんばれます!」と仰って……ああ、みんな同じなんだと思いました。みんな「推し」「ご贔屓さま」に生きる力をもらっているんだと。
 その時にはもう当然、退団されることがわかっていたのですが、遡れば、トップ就任期間が長くなるにつれ避けて通れないのは卒業の日。次かもしれない、その次かもしれないとドキドキしながら、でも、退団の発表は「やっぱり来たか」と自分でも驚く位に冷静に受け止めていたのです。
 退団公演「カジノ・ロワイヤル」は東京の劇場で神席で観ることができて、結果的にそれがリアルゆりかさんを観た最後になりました(すごく間近で)。東京であと二回申し込んでいたけれどご用意されず、東京の大千秋楽をライブ配信で観て、今日で終わりだなんて思えなくて、明日から男役のゆりかさんはいないんだと思えなくて、でも、サヨナラショー、タキシードでのご挨拶、カーテンコール、時期トップさんへのバトンタッチ、もう全てが素晴らしくて涙なくして観られませんでした。明るく楽しい千秋楽で、ゆりかさんのやりきった感も伝わってきて、それでも淋しいものは淋しい。……そしてロスになりました。やっぱり。
 ロス……心にぽっかり穴が空く。
 卒業されたら、録画やBlu-ray、写真集、舞台写真等々観まくるだろうと思っていたけれど、なぜかそういう気になれなくて。なんだか茫漠とした日々でした。この頃やっと映像を観るようになって、LDHとコラボしたコンサート「FLY WITH ME 」を観ていたら、ああ、やっぱり素敵だなあとしみじみして。もちろん新生宙組も応援します。
 
 退団された次の日くらいから電子書き下ろしの二本の仕事が同時進行で忙しくなり、発売日も近づいてきて、ロスに浸ってもいられなくなって、感情が浮いたり沈んだり、私の自律神経は大変なことになってました。そして体調も結構シビアなことになってたのですが、これは後ほど改めて。
 セシル文庫さんの6月刊「異世界ドクターは冒険者と恋をする」は6月21日に無事発売され、驚きの、コミコミスタジオさん文庫週間ランキングで一位をいただきました。読者さまから購入報告や、早くもご感想が届き、幸せを噛みしめております。でも一方で、初動はどうだっただろうかとまた気になり出して(メンタル弱いので)見なきゃいいのにPOSの文庫売り上げ日別ランキングを見たりしてね。
一喜一憂……。

さて、ここから病気の話になります。減薬、文字通り薬を減らしていくことですが、6月の最初から、まさにこの減薬を始めていました。そうしたらどうなったか……前述のように、ここからは有料記事とさせていただきます。

ここから先は

2,495字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?