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補聴器デビュー

数年前から聞こえづらいなーと思いはじめ、一度受診したんですが、老化もあるし、たくさん薬飲んでるし、なんとも言えないということで様子見だったのです。でも今年になって、声は聞こえるけど何を言ってるのかわからないというようになって再受診。そして難聴と診断されました。補聴器を使った方がいいでしょうと。持病の薬の影響でもないということで「年齢的には早い」と言われ、正直ショックでした。でも、私の生きる力と言ってもいい、宝塚をはじめとした観劇を楽しめなくなるのは辛い。家族や友人と会話をしづらいのは嫌だ、そして聞こえづらいというのは認知症にも関係ある。だから気持ちを切り替えて補聴器の使用を決めました。抵抗ある方もおられるそうですが…
まだトレーニング中で、今、通常の60%超えくらいのレベルに調節してもらっています。つけはじめて1ヶ月くらいですが、初めて装着した時、いろんな音がわーっと耳に流れ込んできて、パニックになりそうでした。でも慣れてくると、髪をさわった時や、着替える時の衣服が擦れ合う音、食器のかちゃかちゃいう音、風の音、雨の音、自分の周りにはこんなにもたくさんの音があったのかと思いました。それらは知っていたはずなのに忘れていた音なんですね。庭で風が吹いて草が揺れる音を聞いて、聞こえることは当たり前じゃないんだと、胸が痛くなりました。まだ精度は上げていくので、これから私はどれだけの音を思い出すのでしょうか。

補聴器が
思い出させてくれた音
日常の音
世界の音


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