Vivieをレビュー。

Vivie - Dolphin Deverb(リンク

高品質なディレイとリバーブが合体。ディレイのwetにだけリバーブが掛かるという構造になっているお陰で音像がボヤけず、しつこくなりにくい。
すっきりしたディレイから、ゆったりと贅沢なディバーブまで、直感的に音を作ることができる。

リバーブを深く長くするとどこかシマーのような効果を感じるのもまたすごく良い。リバーブにわずかにモジュレーションが効かせてあるのではないかと推測しているが詳細は不明。深めにかけてゆったりとアルペジオを弾いているとそれだけで本当に気持ちいい。

2in1のエフェクターではあるが、ツマミは5つに纏まっていて、シンプルな操作感となっている。パラメータを細部までいじり倒したい人にとっては物足りないかと思われるが、難しく考えなくてもセッティングが決まりやすいようにしてくれているのはありがたい。

とにかく繋げば良い音になる、というスグレモノではあるが、逆を言えば強烈な使い方は難しい。ここは若干ユーザーの評価が分かれるポイントかもしれない。
"なんか良い感じ"のリバーブまたはディレイを探している人は一度試してみて損は無いと思う。

Dolphinの名を冠した本機の筐体には、瑞々しいディバーブエフェクトを象徴するかのようにイルカのデザインがあしらわれており、これがまた可愛い。一刻も早いラッセンとのコラボが待たれる。

などと取り留めもなく長くレビューをしてしまったものの、外からの働きかけより、内から生じた欲求に従って手に入れた方がエネルギーが強く、持続すると私は思っているので、やはり百聞は一見にしかず、もとい出音は一聞にしかずなので、自分の耳で確認して欲しい。

私にとって本機は探し求めていたエフェクターといっても過言ではない。
そしてそれに偶然出会えた時の感動と興奮たるや、手に入れずには居られなくなるほどのものであった。そして5年経った今でもなお、その初期衝動のままにレビューを書いている。

いかに美辞麗句を並び立てた所で、元より欲しくもない人が欲しくなる可能性は低いのだ。ではレビューなどするだけ無駄と思われるかも知れない。しかし伝えねば広がることもない。ではどのようにして伝えたら良いのだろうか。それはたった一言で済むのだ。

「Vivieはいいぞ。」

※本記事に関して開示すべきCOI関係はございません。

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