罪の償い

傷つけるつもりはなかったよ。

これまで一生懸命にやってきた君達を間近で見てて、意図してそうする人はいないよ。それだけは信じて欲しい。

本当は「お前なんていらない。そういう奴はここからいなくなってくれ。」と言って欲しかった。

突き放して欲しかったんだよ………。裏切り者だって、裏切り者だって分かっていてしたことだったから……。

切ない顔されて「お前は悪くない。」って言われる方が苦痛だった。悪いのは分かっているから。

潔く、ここから立ち去りたかった。「いらない、不必要。」この言葉だけを待ってた。

引き止めないでくれ…。僕は君達の前では良い顔をしていたいんだよ。本当は誰もこんな思いにさせたくない。分かってよ。

笑って誤魔化させてよ。「僕は君達のことを良いと思ってなかった。僕がいなくなれば皆満足だろ」って……。

でも、誰も冗談を言わせてくれなかった。

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