FF14というMMOゲームとの出会いについて

暁月のフィナーレが発表された当時の私のツイッターのタイムラインは、暁月のフィナーレへの感想と盛り上がりの声で大いに賑わっていた。
私が光の戦士を始めたきっかけは、大好きなフォロワーさん方がff14をやっていた事から全ては始まっている。

私はこの時ff14というゲームがMMOとは知らずに、へー、スクエニまた面白いゲーム出したんだ〜とツイッターを眺めていた。
ff14の存在自体は知っていたが、暁月のフィナーレの事をパッケージ版のDLCか何かであろうと思っていたのである。

私は元々FF15の大ファンであり、時間も忘れて冒険を楽しんだ過去がある。プラチナトロフィーを獲得するまで遊び尽くした。
FF15には戦友というシステムがあった。
他プレイヤーと協力して遊ぶ事ができるシステムだ。ff15が好きすぎて、ff14もああいったシステムであろうと勝手に思っていたのである。
そしてエオルゼアへ踏み込み仰天することになるのだ。

フォロワーさん方による熱のこもったツイートや創作の数々に、なに…?エスティニアンって竜騎士がいる…へえ…ゼノスっていう面白い男がいるの……?とどんどんのめり込んでツイートを追う様になる。

聞いてみれば月額料金で遊び放題!?月額払えばガチャで出ない悲しみを負うこともないじゃん…………
なに?パッケージ版はない?ふむ。ストアで見てみるとコンプリートパックが。なんだ、ダウンロード版のみだがしっかり払えば最新までいける。お!噂の暁月のフィナーレも入ってるな。
フリートライアルもあるようだがこれはパーティ申請が出来ないらしい。縛りがあるよりない方がいい。多分最後までやるだろうから。

ff14をやりたいと思っていたころに丁度引っ越しが重なったこともあり、回線も地元の電気屋さんで購入できる一番いいものにした。引っ越し費用とかこつけて。

ここまでFFに期待したのには理由がある。
ある時ff14をやりたい旨をツイッターで呟いてみると、なんとフォロワーさんとゲームの中で会えるらしい事を知りまず喜んだ。ネット上の交流のある方とゲームの中でお会い出来るだなんて、なんてロマンがあるのだろうか。
私のワクワクの感情は日に日に高まって行った。

そして少々話は脱線するが、ff14に興味を持つ動機のひとつとなったff15をやり始めたきっかけを綴らせて欲しい。
私は学生の頃発症した病気を10年近く抱えており、決して体が強い方ではなかった。
加え、東日本大震災後に私が避難先で運良く結婚してすぐ、わたしを家族同様かまたはそれ以上に可愛がってくれていた祖母が他界した。
葬儀は地元の福島で行われたが、東日本大震災の爪痕は地元の人に根深く残っており、地元に帰り故郷の人達と話すことになる話題と言えば当時は震災の話が本当に多く、震災の経験を思い出したくない私にとっては苦い思い出の地となってしまっていた。
葬儀の後は祖母の死を受け止める作業と、遠征の疲れからか体調を崩し、ほぼ寝込む日々が続いた。
その時だ。夫が仕事帰りに大きい荷物をぶら下げて帰宅した。ff15同梱版のPS4を買ってきてくれたのだ。何か楽しい事があるといいと思ってのことだったらしい。一週間くらいずっと胸がいっぱいだったのを覚えている。
その時にff15が私にもたらしてくれた冒険の喜びは本当に大きく、また落ち込んでいた私にとってとても尊いものとなったのだ。

と、長くなってしまったが、最近のFFは素晴らしいのでff14もきっと当たりだろうとまるで雛のすり込みのような固定概念があった。今でもスクエニが親です。
またこのときには既に半導体不足によりPS4、PS5は入手困難な状況にあり、FFと過去の夫のおかげでff14を始められる環境にあり、改めて感謝の気持ちでいっぱいだった。

ダウンロードも終わり、初ログインする。
ムービーを見たあとに広がる光景は驚きでしかなかった。
エーテライトプラザは沢山の人達で賑わっていた。平日にも関わらず頭の上に名の付く方全てプレイヤーだ!
後に知ったのだが2000万人が遊ぶゲームらしいではないか。
私は暫くエーテライトプラザで呆然と行き交う人々を見つめていた。
この人達全員に、様々な冒険の思い出や物語がある。漸く理解したのだ、これがMMOなのだと。

ツイッターでフォロワーさんと槍ギルドでの待ち合わせをする。
フォロワーさんやフォロワーさんのフレンドさん、また私がff14を始めると聞き、同じサーバーに機体を作って会いに来てくださったフォロワーさんもいた。
コントローラーしかなくチャットもろくに出来なかったが、ありがたいことにあたたかくお迎えして頂き、それが本当に嬉しかった。
また、サイトやツイッターでずっと繋がってはいたフォロワーさんともお話やゲームをする機会も増えた。
そのフォロワーさんは暁月をフィナーレしていたが、私と同じサーバーで新しく冒険を始めてくださり、皆さんのご協力もありFCを設立し、皆とアライアンスや極にいくなど、ff14が繋げ、また広げてくれた縁や機会に感謝する事が絶えなかった。
その一年はff14が常に隣に居てくれた、かけがえのない年になったのだった。

また私は絵や漫画を描くことがすきだ。
そこから繋がったff14フォロワーさんもいらして、様々な方と小学生の放課後に友達の家へみんなで集まってゲームするかのような、そんな懐かしくもありわくわくする感情たちを抱きしめながら、今日もチャットでこんばんはを言い合う。
それがたまらなく幸せだ。

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