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やっとこさ私服を新調した話。

 こんばんは、スミレです。

 突然ですが、皆様に質問です。
 洋服って、どのタイミングで新調しますか?
 礼服とかではなくって、普段着の方です、私服の方です。

 ボロボロになったら?「いい服みっけ」と思ったら?

 私は、親に「何か選んで、買うから」と実店舗まで連行されたら、です。

 なんでこんな話をしたかというと、たった今日、父親にショッピングモールまで連行されたところだからです。正確には行って帰ってきて、遊び疲れた幼子よろしく昼寝して、起きて夕飯を食べたとことです。

 私は普段あまり買い物をしなくってですね。
 例外としてぬいぐるみだけは「欲しい!」となりますが我慢しています、喘息にとって埃は大敵だと母親が咎めるので。

 特に服は、滅多に買いません。
 いえね、服屋さんで服を見るのは好きですよ。「あ、これ可愛いな」「おお、カッコいいのあるじゃん」って人並みに感じますよ。
 靴も帽子もカバンも同じく、お店で見るのは大好きです。

 ただ、「自分も着たい」とまではいかなくて、そのまま家に帰っちゃうんです。見て満足しちゃうんです。
 例えるなら、水族館や動物園に行っても「こいつ食いたいな」とまでは思わない感じ……?いや洋服は着てもらうために生まれただろうから違うか。

 服に限った話ではないのですが、「買う」ことに対して「面倒」だと感じることが多いのです。で、面倒さを打倒しようなどとは思わずにあっさり帰路についてしまうのです。

 そんなことを続けた結果、私が持っている服の6割は小学校高学年の時に買ったもの、3割は中学生の時に買ったもの、残り1割は高校生の時に買ったものになりました。
 靴下はもっとひどい。中学校で使ってた、くるぶしまでの真っ白いやつしか持ってない。靴で隠れるのにどう拘ればいいのかわからないのもあるけれど。

 小学生の時から同じ服を着続けていることが変とは思っていません、だって当時から縦も横も変わってないんだもの、買う必要がない。

 私の成長期は、さっさとデカくなってさっさと終わるタイプでした。
 だから「服や靴=小さくなってから新調するもの」というイメージが定着したのかもしれません。

 他にも、鉛筆も消しゴムも使い倒してから買い替えるものでしたし、シャンプーや歯磨き粉もなくなりそうになってから買い足すものでした。

 その点洋服は、そう簡単にはボロボロにならないじゃないですか。洗濯しきれないほど汚すこともないし、縫いきれないほどの大穴を開けることもない生活を送っているので余計に。

 ああでも、劣化はちゃんとします。小学生の頃から来ていたパジャマなんですけれど、ズボンのウエストを締める紐が今朝千切れたところです。音もなくいつの間にか千切れた紐を、爆笑しながら母に見せました。
 でもパジャマは新調していません、寝るだけの服だし紐が千切れたくらい別に……と言ったら母には呆れられましたがね。

 で、父はともかく母は、私の私服がいつまで経っても変わり映えしないことをよぉく知っていてですね。「今日か明日にスミレと2人で何か買おうかな」と父に話していたらしいです。

 そしたら父が「今日行くか」と思ってくれたのでしょう、専門学校でウキウキで来ていける洋服が何点も新調されました。

 新調に至るまでもまた面白くてですね。
 今朝、自室でゴロゴロしていた私に、父が「今日って暇?」と聞いてきました。


「ちょっと出かけよう」


「いいけど、どこ行くの?」


「分かんない」


「(まあパパとのドライブならどこ行っても楽しいし、いっか)
 オッケー、すぐ支度するね」

 そうして辿り着いたのはとあるショッピングモール。私が小さい頃はよく「とりあえずここ行っとくか」のノリで来ていたところで、何かこの感じ懐かしいなとか思ってました。
 で、父の後ろを着いて行って、Right-onに到着。一旦お店の中央付近まで歩いて、父から一言。


「今日はお前の服を買いに来たから、何か選んで」


「キョウハオマエノフクヲカイニキタカラナンカエランデ……?」

 すごくないですか?
 お店のど真ん中に着いてやっと外出の目的を明かす父も、目的を知らずにお店のど真ん中まで着いて行った私も。

 そんなスタートで、何店舗か回って、初めてコメダ喫茶店やスターバックスに行ったりしながら帰って参りました。

 楽しかった。
 楽しかったけれど、私が「買う=面倒」のノリをキープしていると察した父が強制的に買い物かごに入れたズボンがめちゃくちゃ気に入ってですね。
 自分が選んだものよりも父チョイスの方がいいって……ファッションのセンスで父親に負ける若者とはこれ如何に……と若干凹んでます。

 ともあれ、これで専門学校へ通学する準備は整ったわけですから。環境の変化によるストレスも、「今日は新しい洋服だもんね、ワクワクウキウキ」と誤魔化せることを希望に4月を迎えようと思います。

 ここまで読んできださりありがとうございます。

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