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背中を摩ってくれた保健の先生

小学5年だったか、6年だったか忘れたけれども、授業中に気分が悪くなって保健室に行った。その頃、私は病気が原因で気分が悪くなることが多く、コーラ色のおしっこをしていた。

保健室のベットで寝ていても吐き気が止まらず、保健室の窓から外に豪快に嘔吐した。
口から吹き出たのは、朝ご飯代わりに店で買ったグレープジュースでした。口から出てくる液体がグレープ色だったので、まるでドス黒い血を吐いているかのようでした。
そんな時に、私の背中を摩ってくれたのが保健室の先生。
先生の手の優しさと暖かさは、初めて感じる心地よさでした。
もし、私にお母さんがいたら、こんな風に優しい手をしているのかなって、背中に暖かい手を感じながら思っていた。

あの頃、私にお母さんがいたら、上からも下からも、ドス黒い液体を垂れ流してしまうような食生活はしてなかっただろうな。
まあ、お母さんの記憶がないから、何とでも美化できる。


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