見出し画像

気がつけばそこにあるもの

「智に働けば角が立つ。情に棹さおさせば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」
夏目漱石『草枕』の冒頭らしいです(読んでないんかーい🤣)

夏目漱石と言えば、英語教師をしていた時、生徒たちが「I love you.」を「我君を愛す」や「僕は、そなたを、愛しう思う」と訳したそうで。
「日本人はそんなことは口にしない。月が綺麗ですねとでも訳しておきなさい」と漱石が言った…っていう話(ホンマかどうか?知らんけど)が大好き❤

お釈迦さまも生きることは苦しみだよーとおっしゃったとされますが、生きにくさを感じるのが、まぁフツーですよね。
生きにくいからこそ、生きやすさを求めて頑張ってるところ、あるある!
「我を張る」が語源の頑張るでは、本当に見つけたいものは見えない仕組みに、どうやらなっているっぽいですわね。

今の世の中って、ぶっちゃけ弱肉強食ですよね。
資本主義では、好むと好まざるとに関わらず、お金がたくさんある人が強い世の中になっています。

ショッピングモールに行くと「誰がこうも買うねん?」と思うほど商品が溢れかえっているので、必要十分な分がちゃんと行き渡れば、いいんでねぇの?と思います。 

便利になったようで、お金を回すために仕事を作り、お金を分配することで生活を成り立たせているかのような、ツッコミどころ満載な感じです。

政治家が、資源をお金に変えてどの業界に分配するか?の調整係みたいになっています。
市民も、自分たちの業界や地域に、たくさんお金を回してくれる人に投票しがち。
政治家も、効率いいから組織票を集めたいわけですよね。
でも最近それが変わって来ていて、何の基盤もない人が政治家になっています。
前回の市議選で、ママ友やウチの旦那さんの同級生が当選しました。
おもしろーい❤️

生活にはお金が必要なので、労力と引き換えにお金を得て、自分や家族を養うのが当たり前になっています。
お金と豊かさとは、本来無関係。
すみれいど名義の資産は皆無ですが、常に幸せですよ。
幸せの定義が、きっと違うんです。
所有とは無関係です。

でも、生活の基盤にお金が据えられている社会システムなので、お金がないと不安になってしまいがち。
それで、安心したいからお金がたくさん欲しい!ってなりがち。

金持ち父さん〜みたいな、いわゆる資本家のマインドを学んだりだとか、お金に愛される私になる!みたいなのとか、自己啓発系だとか、今の経済システムの中で豊かに生きるためのノウハウを追いかけるわけですよね。

1971年だったか?何も実体のないお金が生まれているんですよね。
金本位制を辞めまーす!って言って。
基軸通貨としてのドル一強体制を、買い支えているのがウチの国だったりもするわけで。
平和憲法を掲げつつ、戦争でも儲けている実態もあったりして、なかなかうんざりします🤣
日米安保は2045年まで。
さぁどうするニッポン?みたいな話ですわねー。
課題先進国なんて言われたりもします。 

帰ってくんな!とハッシュタグつけられていた首相ですが、グローバルサウスに外交しておられるわけで、マスな報道では伝わってこないご苦労もおありだろうと思うと、政治家が悪いわけでもないと観えてきます。

それで冒頭の話に戻るのですが。
名の通った人でもなく、権力もお金もない、地方都市に住むアラフィフの一人の女性である、という観点ではなくて、生き残りをかけた戦い!という窮屈さから離れて観てみると。
戦わなければ問題ないのでは?が観えてきます。

シャンパンタワーの頂点に自分がいて、まず自分を満たし切ったら溢れたものが周りを満たす!というスタンスがフィットするなら、それはそれでいいんですけれど、どうも違和感があってですね。
シャンパンタワーに注ぐ「何か」は、どこからくるんだい?っていうことなんですね。
「何か」を愛と言うのではないかしら?

「何か」を、社会(現象と言ってもいいかも)の中で探そうとするから、色んなことがズレてくるような気がします。
愛情とか、愛着とか、愛することと、愛は違います。
(愛情をかけてはいけない!という意味ではありません)
♫愛はきっと奪うでも 与えるでもなくて 気が付けばそこにあるもの〜♫

我を落とせ!執着をなくせ!は間違いではないのでしょうが、どうにかしてそれを落としたりなくしたりして、私が幸せになりたい!という観点では、我が残ってしまうというパラドックス🤣

◯◯から自由に幸せになりたい私こそが、厄介なのでは?

『草枕』はここから読めます😊
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/776_14941.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?