七海ひろきさんを通じて刀剣乱舞と出会った2020年夏の記録
科白劇 舞台『刀剣乱舞 /灯』ともしび
綺伝 いくさ 世ゆの 徒花あだばな
改変 いくさ世の徒花の記憶
※正式タイトルは“綺伝 いくさ世の徒花”に取り消し線
2020年8月9日 38公演 大千秋楽 お疲れ様でした!
まだ待機期間はありますが、ひとまず全員揃って無事幕がおりたことに安堵です。
『灯』を掲げることを決断してくださった舞台関係者のみなさま、走りぬいてくれた役者のみなさま、そして自分を含め「絶対にこちら(観客)側からも灯を消すようなことにはさせぬ!!」と観劇を控える決断・徹底的に注意して生活し観劇に向かった観客のみなさま、ほんとうにお疲れ様でした!
どんなことでも当事者としてかかわると、往々にして仰々しくなりがちではあるけれども、今回ばかりは感情が溢れすぎるのも仕方がないと思うのです。
それほどに不安定で、明日、どころではなく当日でさえも不確かな日々が日常となったの2020年。
この2020年に、七海さんを通じて出会った改変綺伝・刀ステ・刀剣乱舞を記録しておきます。
舞台の考察などはなく、単純に未来の自分が見返して「2020年の夏はこうだったな~!」と懐かしむための記録です。
むしろ、笑って懐かしめる未来でありますように、という願いもこめて。
2020年5月7日
午前11時に舞台公式より情報解禁。
2019年3月に宝塚を退団し、幅広いお仕事でファンを驚かせ、楽しませてくれていた七海さん。退団1周年記念から1ヶ月ちょいで、またまた大きなお仕事の発表となりました。
2020年5月~6月 私事
もちろん刀剣乱舞はゲームもメディアミックスも大人気なことは知っていたけれど、全然詳しくはないのでまずは即ゲームを開始。
いつかこの界隈にお世話になるかもしれないと日テレプラス放送時に録画していた、刀ミュシリーズの視聴。
演出家の末満さんが「資料として読んだ」と、ツイッターでお写真をあげていた細川ガラシャ関係の本と同じモノを集めて拝読。
ご贔屓が関係することに対し、敬意をもって学ぶことは、ヅカオタの基本。
別にしなきゃいけないわけではないけど、どんなことでも学ぶって、楽しいであろうことを更に楽しくしてくれるじゃないですか。お仕事の幅が広い七海さんを応援しているだけで、自分の人生にも好きが増えるので、とても幸せな循環だな~と思っています。七海さんいつもありがとうございます。
おめでとう七海さん!
2020年5月21日~31日
舞台「刀剣乱舞」シリーズ 全7作品 一挙配信!
先に刀ミュを見たので(もちろん泣いてた)、演劇としての方向性をなるほどこういう歴史上人物との絡みになるのねと把握し、一挙配信に挑む。
なるほど…これが刀ステ…(泣きつかれ)。
私はまどマギ未履修なのですが、Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀で「なるほど…これが"虚淵玄"(さん)…」となり、舞台刀剣乱舞で「なるほど…これが"刀ステ&末満健一"(さん)…」となったので、いい加減まどマギを視聴するころなのかもしれないとぼんやりする今日この頃なのでした。
あ、Thunderbolt Fantasy宝塚版では、七海さんが超絶かっこいい殤不患を演じていますので、おすすめです。
『わかったよ。あんたは何も恥じなくていい。俺も本気出すからよ!』
(宝塚公式チャンネル)
2020年6月1日
世の中の動向的に、本当に刀ステ綺伝は公演するの?という不安が漂うなか、「科白劇」として公演されることが発表。
あわせてメインビジュアル、細川ガラシャ以外の歴史上人物キャストも公開。
科白劇ということは、朗読劇ではないにしろ、立ち位置はそんなに変わらないような形なのかな?と想像するも、実際の刀ステ科白劇はまさに「新形態の演劇」として十分に成り立っている素晴らしい舞台でした。
それを形作ってくれている大きな存在のひとつが、講談師さんです。
2020年6月26日
講談師 神田三緑さんのご出演が発表。
刀剣乱舞と講談師の親和性の高さ!そのままでも問題ないところを、更に「刀ステ世界の出演者」として演出されているあたりがうまいな~と感心しきりでした。
後日公開された制作ドキュメンタリーで、末満さんが「(変更になったからとはいえ)下方修正はしたくない」と仰っていた意思が隅々にまで感じられる「科白劇 舞台 刀剣乱舞/灯」。これはこれで、ぜひ「新形態の演劇」として今後も観たいなと思わせてくれる、ひとつの演劇でした。
2020年6月28日~7月
七海さんファンは「七海さんいつお墓参りに行かれるかな」と考えていたであろう、細川ガラシャ様のお墓参りご報告。
こういう何気ない日常のお写真で、造形美を感じるところが七海さんのすごいところ…。美しいです。
7月に入るもお稽古場の様子は伝わらないので、少しそわそわ。七海さんの性格を知っているから、出演者が全員男性でもその部分に心配はないのだけれど(2月の主演舞台でも共演者の西岡徳馬さんに、対男性に関して褒めて頂いた)、作品毎にお稽古場が変わる外部に七海さんがいることは、まだ少し新鮮に感じるのでした。
友人の審神者兼刀ステ先輩が、七海さんの出演が解禁されたときに「カイちゃん人見知りしないと思うから、超絶人見知りだけど絶対面白い梅ちゃん(梅津瑞樹さん)に絡んでみてほしい」と言っていたら、案の定刀剣乱舞2.5ラジオで荒牧さんから「コミュニケーションとるんだよ!」と言われていてほほえましかった(笑)
2020年7月 お稽古場
7月3日に始まり、7月8日に初めての共演者とのお写真。
7月12日に通し稽古をして、お稽古場終了。
始まる前からわかっていたけど、共演者のみなさまがまるっとかわいい。まるっと愛おしい。好きなモノも、好きな人も増やしてくれる七海さんありがとう。
梅津くんツーショット撮れてよかった!よかったね!と勝手に盛大な拍手を贈る外野でした。
2020年7月16日 初日
前日でも中止が決まってしまう世の中になっていて、そのような中、科白劇 綺伝改変の幕は上がりました。
いつも「無事に幕が上がって、全員揃って幕がおろせますように」と願うけれど、今年の夏は切実さとリアルさが違う。今日の幕が上がることがあたりまえではないということを、深く実感した2020年の夏です。
2020年7月 品川ステラボール
2020年8月 日本青年館
七海さんが前回青年館に立たれたのが、星組サンファン公演でした。私もそこが初青年館だったのですが、何年経っても2階の椅子…ってなるよね…。
カーテンコールで袖から出てくるとき、または捌けるときに「ガラシャ様と目があった気がする!気のせいだろうけど」という感想をお見かけしましたが、それは全く気のせいではなくて、七海さんは、そしてタカラジェンヌは本当に客席ひとりひとりを見てくださいます。
ちなみに2階席最後列だろうと、オペラ越しにきちんと視線があいます。もちろん個体の認識はありませんが、「いまあなた方を見ています」という意思はちゃんと届くんですよね。
それを理解し、意識して日々のステージに立っているのが、タカラジェンヌです。
宝塚大劇場2550席、東京宝塚劇場2069席。この人数を相手に、1つの演目を週1休みで東西通算約2ヶ月強、公演し続けているタカラジェンヌ。その下地は、間違いなく七海さんの強さのひとつだ。
宝塚歌劇団で培ったモノをしっかり携えて、新しい世界で更に進化していく七海ひろきさんを見守るのはとても楽しいので、ガラシャ様で初めて出会ってくださった方々が、心のスペースに七海さんも置いてくれたら嬉しいな~と思うのでした。
2020年8月9日 大千秋楽
ついに迎えた8月9日、大千秋楽。
歌仙の刀帳番号は89番、七海さんは宝塚89期。
映画館でのライブビューイングがない代わりに、ネットでライブ配信となった大千秋楽。
画面越しでもその熱気と、出演者・関係者の想いはしっかりと伝わっていました!
このご時世に、科白劇 舞台刀剣乱舞が灯されたことには、必ず意味がある。
そう思える舞台を、本当にありがとうございました。
改変されていない綺伝の公演は、いつまでもお待ちしております。
なんと多幸感あふれる家族写真。これからは「ハッピー細川家!」と唱えれば、落ち込んでいても元気でいられることでしょう。
ハッピー細川家!ビバ刀剣乱舞!