個性とは?
20代の頃にモヤモヤした言葉が「個性」だった。
悪目立ちした過去から、
なるべく普通でありたい。
と心のどこかで願っていたような気がする。
けれど、やっぱり自分が失敗したことなどが独特みたいで結果的に目立ってしまう。
「イジられる」という方向で。
それは個性的ということとは少し違い、
どんどん自信を失い自我が小さくなっていった。
当時歓迎された「個性」というのは、
「もっと奇抜な格好をしたら」
「ビビってないでどんどん目立っていけば」
「自分の本性をもっとさらけ出したら」
陽キャで奇抜でファッショナブル。
(↑私の独断と偏見)
というようなことで、周りに盛んに言われた。
アーティストを目指す時にも。
良かれと思ってアドバイスしてくれたのだと思うけど、
正直自分の内にそういう欲求がないので、
いまいちピンと来なかった。
でも、それは私が臆病で勇気がなくて、やりたいのにやれてないだけなのでは!
と、人のアドバイスを素直に聞き、言われるがまま自分を変えようと努力をしてみた。
(すでに、ここで個性ではない。。)
自分には何かが足りてないのではないか?と。
ずっと「自分」を探し続ける旅。
色んなことにトライしてみたけど、
「イジられる自分」は変わらず、
違和感だけが増幅していく。
そんなことを延々と繰り返していて、
2年前。ハタ!と思った。
「なんで周りの言う自分像を信じようとするんだろう?」と。
自分より他人の言葉を信じようとする私。
当たり前のことなのに、ずっと気が付かない自分が悔しい。
というよりも、現実の自分から目を背けていて、
人の言葉を言い訳にして、ずっと見ないフリをしていたのだと思う。
ちゃんと自分を見ると、
弱いところ、未熟なところ、黒いところ、ズルいところ、止めどなくあるから。
嫌だけど、痛いけど、うんざりするけど、
少しずつ、そういう自分を知って、受け入れていく覚悟をした。
初めて、「自分」というものがストンと落ちてきた。
ファンタジーを抱き続けた自分像からは程遠いけど。
自分の良いところも見られるようになった。
人間くさくて、自分をゆるすたびに生きやすくなってきた。
たくさん、自分をゆるしてないから
心も身体もしんどかったんだな〜と思う。
今の時代は、丸ごとの自分を愛するという
個性や多様性が、真に理解されて共有されて
良い時代になったなぁと思う。
以前の「個性」という名のステレオタイプに縛られず
自由に生きていけたらなと思う。
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