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ミニカップラーメンが守るもの

息子二人はバスケットボールの少年団に入っている。
長男は小学校3年生から4年弱、
次男は小学校1年から、今は小学校3年の終わりなので3年弱。

冬は寒い体育館で、朝から夕方まで過ごす。
特に次男はどんなに贔屓目で見たって、スポーツ向きには見えない。

いや、見えないだけで
本当のところはわからない。

そもそも
私はスポーツをしてこなかったから
もしかしたらここから大逆転なんてことがないともいえないのか。
いや、なかなか厳しいか・・・・。

それはさておき、
一日試合にも出れずに朝7時ごろに集合して
場合によっては18時くらいまでかかるなんて場合、
子供にとって楽しみなのはお昼ご飯くらいだろう。

もしも、優等生脳ミソを持ち合わせていたならば
そこは【他のチームの試合を見て研究】とか【自分のチームの特徴を分析】とかが楽しみになるのかもしれないけど、
親子ともにそんな脳みそは持ち合わせていない。

だから
楽しみはお昼ご飯。

寒い時期、親が当番に入った日に
水筒にお湯を持って行って、ミニカップラーメンを食べるのが楽しみなのだ。

その少年団で、
来年度からお昼にミニカップラーメンはダメになるんだって。
でも、スープならOK。
違いは麺が入っているか、いないか、、、かな。
ワンタン麺はダメだけど、ワンタンスープはセーフ。

個人的にはそれくらい許してよ、と思うのだ。

だってね、体は冷え切っていて
固まっていて。

自分より後に入った子がどんどん自分を追い抜いて
自分は出れない試合に出ている。

出してもらえるようにコーチのそばに座ってみたりする。

でも、名前は呼ばれない。(ことが多い。)

それを応援しなさいと言われる。

それでも、友達がいて、自分には出来ると信じている。

お兄ちゃんと同じ番号をもらいたいと期待している。

そんな丸い顔した次男を見ていると

お昼は楽しく食べさせてあげたい。

体に良くないものってことが、分かっていないとでも?
もちろん、そんなことは百も承知なんだけど。

私にとっては
可愛い次男が、苦しい思いや、挫折感、諦めなんかを
心から感じてしまうことの方が
よっぽど体に悪いと思うのです。

バスケがダメでも、
彼の才能は別のところにあるかもしれない。

でも、やりたいと本人が言うのならば
心に傷がつかないうちは付き合おうと決めている。

それでもなんども、ここじゃないんじゃないかって思う。

だから、お昼ご飯のミニカップラーメンくらいは
だめかなぁ。

ミニカップラーメンが、
さわさわ入り込もうとする挫折感を消してくれるなら、
それで、いいじゃない。

ミニカップラーメン食べてるときくらい
周りの子に羨ましがられたっていいじゃない。

って、思う。

『試合に出ない子はそんなに食べなくてもいいでしょ』なんて言葉で
心がきゅっとなるのは試合に出ない子だけだから、

私の子供の心は、私が守ってあげたいと思うのだ。

たとえ、添加物の入ったミニカップラーメンを使ったって。

そして、


トップの画像は我が家の庭で採れた大根と茎ブロッコリー。
もちろん無農薬。
安心安全、葉っぱも全部食べます。
季節ごとに食べられるものを植えては収穫して食卓へ。

要するに、
『冬場の試合にミニカップラーメン』は我が家にとって、
特別なものってこと。

別にそれが毎日じゃないって言いたいのです。

何をどれだけ、どう食べるか、そこまで入り込まれたくないんです。

正義は一つじゃない。

体に悪いミニカップラーメンが守ってくれるものもあるってこと。

守るべきは身体だけじゃない、
出来ることなら、心も守りたいのです。

たとえ、添加物の入ったミニカップラーメンを使ったって。




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