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「頑張る」ってなんだろう

息子。
またまた暗いトンネルの中です。

頑張っていないと部活の顧問に言われ、試合に出れない日々。

「頑張る」


私もよく使う言葉ですが、とてもとても奥深くて
難しい言葉だと思うのです。

「頑張っている」と「頑張っていない」はどこに堺があるのだろう。

「頑張っているように見える人」と「頑張っていないように見える人」は
確かにいるだろうけど、それはあくまで「そう見える」「そう感じる」というこちら側の主観であって、本当に頑張っているのか頑張っていないのかは
わからない。

でも、彼はいつも「頑張っていないように見える」らしい。

態度が悪い。
覇気がない。

それは確かだとして、それは頑張ることと本当にイコールだろうか。

私の「頑張る」と孫正義の「頑張る」は違う。
私の「頑張る」と大谷翔平の「頑張る」は違う。

あなたの「頑張る」は孫正義や大谷翔平と同じだろうか?

頑張るってなんですか?と聞きたい彼の思いが理解できる。

でも、そんなこと言うと大抵の大人はもっと怒ることを知っている。

もう一つ、彼が中学になって、ずっと言われてきた言葉。

「そんな顔してたダメだ」


そんな顔ってどんな顔ですか?と聞きたい彼と私の心は一緒だ。

誤解のないように言っておくと、先生の言いたいことはよくわかる。
彼は生意気だし、やる気がないように見えるし、全力じゃないように見える。
私だって、もう少し頑張れよと思うし、斜に構えてないで全力でぶつかってみろと思う。

でも、本当に彼は頑張っていないのかと言うと
答えは絶対にNOである。

確かに彼は頑張っていないように見えるだろう。

だけど、私は彼が毎晩、寝る前にはぁはぁ言いながら、
腕立てをしていることを知っている。
親が何も言わなくても、筋肉をつけたいと自分で始めた。

勉強だって、やっていないようでテスト前は自分の納得のできるところまで夜遅くまでやっていることを知っている。
勉強しろとはいうけれど、私の方が先に寝てしまうのに。

だから、たまに思うのだ。

「なんでも知っていると思うなよ」
「なんでも見えていると思うなよ」


見えているものと心が一緒とは限らない。
優等生が本当に心の中まで優れているのかはわからないし、
劣等生が本当に心の中まで劣っているのかはわからない。

私は息子たちに、間違えたと思ったら伝えるようにしている。
なぜなら間違えることが多いから。

怖いことは怖いと伝える。
海外出張前には「ママは英語が得意じゃないから不安だよ」って伝える。
そうすると「頑張ってね&楽しんでね」って言ってくれる子どもたちを誇りに思っている。

「頑張る」は判断するものじゃなくて
そんな風に応援する言葉で使いたい。


だから、息子よ。

「頑張れ」


学校に行って、
友達がいて、
部活があって、
塾にも行って、
毎日食べて、寝て、動いて、笑って、怒って、イラついて、ふてくされて。

充分じゃないか。

ちゃんと、生きているんだから。

うまくできなくでも、ちゃんと自分の目で見ている。
ちゃんと自分の頭で考えている。

大人の思ういい子になれないからいつもいつもぶつかって
とても痛いと思うけど、
分からないのに分かるふりするより
絶対的に「頑張っている」。

だから、この先も「頑張れ」

生意気で、頑張っていないように見える君が
この先、どんな風に輝くのか
楽しみにしているよ。

そして、思っている以上に愛されていることも感じて欲しい。

先生もきっと、愛をもって、君の可能性を信じて
何かを伝えようとしてくれている。

愛よ。届け。








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