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3回、死ぬかと思った旅日記

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死を待つ人々の家での仕事について~世界一周旅日記~ インド編 【第六章:第14話】雲と地平線の間

7月18日(死を待つ人々の家)『死を待つ人々の家』 ここでは、マラリア、結核、コレラ。 これらの病気の人たちが、 男50人、女51人生活をしている。 感染のおそれもあるが、 健康体で免疫力の強い状態であれば、 大丈夫だということだ。 僕は男の人達のお世話をする。 ほとんどの人が自分で歩くことができない。 シャワーを浴びるときにも2人がかりで、 1人のブラザーが頭側から両手を抱え、 1人のブラザーが足側から両膝を抱えてシャワー室まで運んでいく。 (骨、折れないかな?)

マザーテレサハウスでブラザーとして働く

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 7/17 昨日コルカタに戻ってきた。 そして、今日、マザーテレサハウスを訪問した。 ----------------------------------- [マザーテレサ] 1910年 スコピア(現マケドニア)のアルバニア商人の家庭に生まれる。 1950年 インドに帰化。 12人のシスターと共に、"貧しい中の最も貧しい人に仕える修道会" 「神の愛の宣教者会」設立 1952年 路上で死にそうになっている人を連れてきて、最期をみ

”ブータンという国” ~世界一周旅日記~ ブータン編 【第六章:第12話】雲と地平線の間

”日本人としての誇り” ~世界一周旅日記~ ネパール編 【第五章:第2話】雲と地平線の間 これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 7/15 昨日の夜は宿のベッドにダニがいて、 ダニに噛まれまくりほとんど寝ることが出来なかった。 今日は、 なるべくめだたないよう、 紺色を貴重とした地味な色の組み合わせの服を選んだ。 持ち運ぶ荷物も少なくまとめて、 カメラとパスポートと現金のみ。 ソナムの横に並んで歩き、 そのままブータン人のふりをして国境のゲート(国境にある門)を

”ブータン潜入前夜” ~世界一周旅日記~ ブータン編 【第六章:第11話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 7/13インドの東、ここにブータン王国という国がある。 人口約60万人くらいの小さな国。 この国はほぼ鎖国状態であり、 もし外国人がこの国を旅行しようと思うと、 滞在のための公定料金が1日200US$と決められていて、 あらかじめアレンジされたツアーでしか旅行ができない。 チベットが中国に併合され、 シッキムがインドに併合された。 それを隣で見ていた小国ならではの知恵というところか。 この国は、今も独特の文化、伝統を保ちつ

”天才達の隠れ里” ~世界一周旅日記~ バングラデシュ編 【第六章:第10話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 7/12 インド、シッキム州。 標高1500M。 坂の町、ガントク。 坂の町ガントク 驚いた。 なんて綺麗な街並みだろう。 綺麗な町 道端に設置されている、 公衆トイレ、 ごみ箱。 "ガントクの町を綺麗にしよう"という看板。 ここがインドの一部だとはとても思えない。 最初、この町に到着した時、 雨が降っていた。 そして、僕は道に迷った。 「モダンセントラルロッジというゲストハウスに行きたいのですが知っていますか?」

”吟遊詩人” ~世界一周旅日記~ バングラデシュ編 【第六章:第9話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 7/10(吟遊詩人)[吟遊詩人] ここバングラディッシュには吟遊詩人が存在している。 楽器とバッグを背負い、 長い髪にヒゲ。 赤、黒、白の長い衣をまとい、 演奏や作詞、作曲を生活とする。 数珠やロザリオの変わりに楽器を持ち、 祈りや修行の手段として歌を持つ。 このイスラムにもヒンドゥーにもとらわれない歌う宗教家達をバウルと呼ぶ。 バウルの中でも名高い人は、 地元ではグルとして神のように崇められ、 迷える村人に癒しを与えてい

”笑顔あふれる島の生活” ~世界一周旅日記~ バングラデシュ編 【第六章:第8話】雲と地平線の間

7/6島の生活はとても素晴らしい。 自然体で生き、自然と共に生きる。 のどが渇いたら、 椰子の実を取ってきてもらい、 椰子の実ジュースを飲めばいい。 お腹が減ったら漁師さんから魚を分けてもらえばよい。 浜辺では、 男の子達が裸で遊んでいる。 股の間のものがブラブラしていてもおかまいなしだ。 砂浜をテクテク歩いていると、 「ハロー!」 と勢いよくこっちに走ってくる。 僕は思う。 (そういえば、この子。 昨日も裸だったな。) 服などは必要ないのだろう。 この島

”日本人は強いんだぞ!!イメージ推進計画” ~世界一周旅日記~ バングラデシュ編 【第六章:第7話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 7/5コックスバザールで少しゆっくりした僕は、 コックスバザールを離れ、 セントマーティン島という島に行くことにした。 コックスバザールで会った人たち その島はとても小さな島で、 たった1日外国人が滞在するだけで、 島全体に外国人が来たことが知れ渡ってしまうのだそうだ。 今は、 シーズンじゃないので見れないけれども、 シーズンには、 海亀が産卵に来たり、 時々、イルカ等も見れたりするらしい。 ここまで一緒に行動してきたアレッ

”キレたアレックス” ~世界一周旅日記~ バングラデシュ編 【第六章:第6話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 7/3(切れたアレックス)今日、 夜行バスでアレックスと共に、 バングラディシュ南部、 コックスバザールという名前の田舎町へ向かう。 夜行バスのチケットはあらかじめ購入しておいた。 夜10時発のバス。 夜9時 バスに乗るためにバス停に向かわなければならない。 リキシャ(荷台つき自転車タクシー)に乗ってバス停に向かうことにした。 僕用のリキシャとアレックス用のリキシャ、2台のリキシャを捕まえた。 リキシャの運転手と交渉した結

”懲りない、バングラデシュ” ~世界一周旅日記~ バングラデシュ編 【第六章:第5話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 7/2 今日はデモが行われる日だった。 面白そうなので見物してみた。 路上では、 バングラディシュ人のデモ隊が、 険しい顔で、口々に叫びながら行進。 オラオラ〜、デモ隊のお通りだ! デモ隊と機動隊がはちあわせになる。 デモ隊、口々に叫びながら機動隊に石を投げつけている。 結構でかい石。 (間違えてこっちに投げられませんように。) 政府のやつらめ、ふざけるな〜! 機動隊はシールドを持っているし、 ヘルメットをかぶっているので

”犬とイスラム圏には気をつけろ!!” ~世界一周旅日記~ バングラデシュ編 【第六章:第4話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 6/29インドを出発して夜7時、 バングラディシュ。 首都ダッカのバス停にバスが到着した。 英語を理解する人が少ないので苦労したが、 意思がどうにか通じそうなリキシャ運転手(自転車の後ろに荷台をくっつけた自転車タクシー)を見つけた。 あらかじめ情報を得ておいたアルラザックというゲストハウスに行くようにお願いした。 リキシャに揺られながら10分程。 だんだんと日は沈み、あたりは暗くなってきた。 気持ちも自然、不安になってくる。

”旅で得たもの” ~世界一周旅日記~ インド編 【第六章:第3話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 6/28((映画俳優になれるバングラディシュ)この1ヶ月の間に、 いったい、 いくつの死を見てきただろう。 今日は、山羊だった。 詳細は、気分が悪くなるといけないので、書かないことにしておく。 死は人生の終着駅。 理論では分かってる。 でも、今までは自分には無関係のような感じだった。 今は、違う。 なんてあっけないんだ。 貧困、死、だまし、喧嘩、etc。 インドでは、いたるところで毎日繰り返されている。 そんなものはもろと

”美しき国インド” ~世界一周旅日記~ インド編 【第六章:第2話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 6/25(伝説の宿、クミコハウス)クミコハウス ここでの1日は、 日の出を見ることからはじまる。 朝、5時。 クミコハウスの屋上に布団をひいて寝ている僕たちは、 空が白んできた事に気づいてむくむくと起き出す。 インド人たちも、結構、屋上で寝ている クミコハウスはガンジス河沿いに建っている。 朝の風を全身にあびながら屋上からガンジス河を眺める。 上半身裸で褐色の体をガンジス河につけて、 沐浴しているインド人が見える。 川岸

”殴ってきたインド人” ~世界一周旅日記~ インド編 【第六章:第1話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 6/20(殴ってきたインド人)朝5時30分 僕は、今、インドとネパールの国境地点にいる。 これから国境をこえ、 ネパールを出国し、 インドへと入国する。 インドへ入国すると、 インドの入国管理官が手招きしている。 僕が近づいていくと、 彼は手を合わせて 「ナマステ」 と言った。 僕も「ナマステ」と答えた。 パスポートを受け取った管理官は、 「いい写真だ。」 と言った。 僕は 「そうでしょ。」 と答えた。 彼の助けを借