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ミニ・クーパーのBGM #01
第一囘 狀況説明
今年の秋に、私はローバーのミニ・クーパーを買つた。1996年式である。其れ以來、私の頭の中は常にミニのことでいつぱいである。
私は自分のミニに『絨毯貮號』といふ渾名をつけてゐる。以降、絨毯貮號と稱す。
今となつては時効と思ひ書くが、嘗ての私は飲酒運轉の常習犯であつた。確信犯的にスクーターに乘つて飲みに行き、醉つ拂つてしまつてもなお、平然として乘つて歸つたものだつた。
此の時、同席のレディたちから投げかけられる素朴な疑問・質問。
「此處までどうやつて來たの?」
に對する唯一の囘答は、
「今日は、魔法の絨毯に乘つて來たんだよ」
であつた。
其れ以來、事情を知る者たちの間では、私のスクーターは『絨毯號』として知られてゐる。私にとつてミニは二番目の乘り物であるから、『絨毯貮號』なのである。
以上は餘談。
そんな絨毯貮號に乘る時には、車内のオーディオでイカした音樂をかけたいと思ふものだ。私は音樂が好きなのだ。
普通、現代の車にはCDプレーヤーが裝備されてをり、新しい車であればBluetooth對應であつたりして、スマホと連動したりする。サブスクリプション時代に合つてゐる代物だといへるだらう。
ところが、絨毯貮號はカセットテープ・プレーヤーが裝備されてゐる。其れがローバーの純正仕樣である。ちなみにパナソニック製。
カーオーディオ機器の多くは DIN といふ工業規格に基づいてをり、交換も容易である。絨毯貮號のカセットプレーヤーもさうなのだが、私は交換を考へてゐない。カセットテープで問題ない。
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自宅のオーディオセットの中に、カセットテープデッキがある。此れ迄滅多に使ふ機會は無かつたが、ようやく出番が巡つてきた。此れでカセットテープを量産するのである。
下記は蛇足の機材紹介。
プリメインアンプ
システムの中枢。
入力インターフェースにはレコードプレーヤー、PC、カセットテープデッキを接續。
出力インターフェースにはスピーカー。
音質を弄つたり、入出力レベルを決めたりする。入力機器
レコードプレーヤー、PC のどちらからでも入力出來る。
レコード盤、MP3音源、の兩方を持つてゐる曲は、レコードで録音することにしてゐる。なんとなく。カセットテープデッキ
時々、テープの巻き戻しが延々と終はらなくなる不具合が生じるが、其の都度なんとか上手いこと切り抜けてゐる。
上記入力機器を再生中に、カセットテープデッキの録音ボタンを押す。するとテープに録音される。結構大きめのレベルで録音して、其れで丁度良い感じ。
録音したカセットテープの音質の感じは、低音域・高音域共に減退(特に低音域)といふ印象である。ゆゑに、アンプの設定で低音域を増幅してゐる。(其れでもショボいので、絨毯貮號のプレーヤーのEQで更に低音域を増幅してゐる)
次囘豫告
次囘はミニ・クーパーに合ふ選曲についての考察を、書こうと思つてゐる。
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