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【6月号】ヤング!ヤング!ヤング!

小野坂昌也さんとの思い出を振り返っています。


昌鹿野編集部

小野坂昌也さんは新しいラジオメディアが出来ると、そこで実験番組をはじめてプラットフォームを開拓する人です。過去にはBSQR(文化放送)超!放送局(ドワンゴ)バナフェス!ラジオ(バンダイナムコ)と数々の新番組を立ち上げて、放送局の終焉とともに終わってきました。

05年、ラジオ関西ではじまった『昌鹿野編集部』(2006年4月2日 - 2015年3月29日)はアニたまどっこむの始祖となる番組でした。立ち上げたプロデューサーはのちに独立し、シーサイド・コミュニケーションズを立ち上げる植木雄一郎さん。小野坂さんのパートナーはスポンサーである専門学校出身で、小野坂さんと同じ青二プロダクション所属の鹿野優以さん。

鹿野さんが小野坂さんから無茶振りをうけて、その化学反応を楽しむ番組でした。鹿野さんが新人声優から若手声優に変わる頃、無茶振りを否定するようになり、最後はラジオ関西の親会社が主催する神戸マラソンに挑戦して、圧倒的練習不足でリタイア。詰め腹を切るように番組は9年の歴史に幕を下ろしました。

10年つづくラジオ

【ラジオ関西】(2015年4月3日 - 2017年3月31日)
9年で終わった昌鹿野編集部を超えることを目標に始まったのが10年つづくラジオでした。パーソナリティは小野坂昌也さんですが、番組では10年さんを名乗っていました。

昌鹿野はメールで、特定のリスナーとコミュニケーションを取る番組ではありませんでした。お便りは紹介しますが、基本は番組主体。私はリスナーでしたが、番組イベントに参加することはありませんでした。

10年つづくラジオは昌鹿野とは真逆のコンセプトで、ハガキ職人を育成することを目的に、リスナーと密接なコミュニケーションを掲げて始まったので、初回から投稿目的で聞き始めました。

アシスタントオーディション

初期の構成は毎週ゲストに新人声優を招いてのアシスタントオーディション。

ぽこちんというあだ名が決め手となり、マウスプロモーションの水間朋美さんが選ばれました。アシスタント就任早々、すぐさまBPOにお叱りをうけて、番組は下ネタ厳禁にぽこちんからぽこちゃんへの改名を余儀なくなりました。

常連になると意気込んで投稿していましたが、ぽこちゃんがアシスタントに就任する頃には下ネタも厳禁だし、番組とは疎遠になっていました。久しぶりに聞いた回で、新コーナーがはじまりました。

10年予備校

ハガキ職人育成のコンセプトから一本進んで、放送作家を育成するコーナーがはじまりました。ルールは、ニュースや雑学など、小野坂さんの関心を引く記事をにタイトルを付けて、タイトルのみで小野坂さんが記事を選ぶというもの。

選ばれると記事が紹介されると10ポイント獲得。
200ポイントを集めると、スタジオ見学にご紹介の触れ込みでした。

もともとこの手の情報を調べるのが好きで、試しに一通出した所を採用。

採用例
『超一流の自己啓発』

伊集院光さんなどを見出した、放送作家の藤井青銅(ふじいせいどう)さんはオールナイトニッポンを担当することになった、
新人パーソナリティにこんなアドバイスを送りました。

「FMのラジオを聞け、自信がつくぞ!」

このアドバイスと同じことを実践していた映画監督が居ます。

その人は『2001年宇宙の旅』で知られる、巨匠・スタンリー・キューブリック。彼は落ち込んだ時、町の映画館に行ってあえてB級・C級映画を見ました。そして「自分がもし、これと同じ脚本、同じ予算で撮ったとしても、
これより酷い出来にはならない」と思って安心したそうです。

上を見ることが大事と言いますが、頂点にいる人はあえて下を見て、
自分を奮い立たせていたんですね。



『10年つづくラジオ』2016年11月25日放送分

一度ポイントを貰うともったいない気がして、上記のような記事を毎週2通のノルマで送り、番組終了までの1年3ヶ月の間に120ポイント獲得して1位で終わりました。

この1位が後に波乱を起こすことに

アニラジメールへの苦言

毎週、10年予備校だけに投稿するのもつまらないので、自由にネタを送ることができる10年さんに報告ですのコーナーにメールも送っていました。メインはアニラジのメールについてです。

ラジオのお便りはその人にしか書けないメールがいちばん面白い。

私はこの信念を持って投稿してきましたが、
リスナーは読まれるために、番組側は当たり障りない番組にするために、
そんな目論見で増えていた毒にも薬にもならないメールに苦言を呈したくなりました。

ラジオのお便りなんて自由に書けばいいので、アニラジ業界全体への不満をエンタメにしていました。

採用例

10年さんに報告です。アニラジと言えばふつおたの締めの質問ということで、僕の独断と偏見で選んだ、アニラジでよく聞く質問ランキングを報告します。

第三位! ゲストが来た時はこれ!
「お互いの第一印象を教えて下さい」
出会いってトークを広げやすいですもんね~ 

第二位! 初回の放送はこれ!
「どんな番組にしたいですか? またはどんなことに挑戦したいですか?」
このメールを読んだあとに、番組の説明や展望を語りますよね~

第一位に行く前に番外編
「好きなおでんの具は何ですか?」「番組の挨拶を考えましょう!!」
この2つはアニラジの鉄板質問ですが、鉄板になり過ぎて逆に聞かなくなりました。

そして、第一位!
「今年はどんな年にしたいですか?」
誕生日・お正月・新年度、節目の放送にはこれですね! 
一年後に「去年は○○と言っていましたが、達成できましたか?」もセットでやってきます!

『10年つづくラジオ』2016年4月16日

声優オタクの四大欲求

10年予備校とアニラジあるあるや放送局の擬人化などのラジオに関係するネタがよく採用されていた自分のパターンでした。2016年8月、アニラジあるあると同じテンションで一通のメールを送りました。

声優オタクの四大欲求です。

すいません、自分の恥部をすべてさらけ出しているので・・・ここからは有料でお願いします。

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