造詣と言えるほどの知識はないが、科学という分野が好きでたまにこういう本を読んだりもする。
物事は面白いもので、全く違うナニカが繋がりを見せる。それに気付く一瞬の刺激は何ものにも代えがたい。最後に読んだのもブルーバックスの何かだったと思う。たぶん素数の不思議とかそういうのだ。

ここ数年はラノベに手を出してしまい、直近で俺ガイルを読んでいたのだが、どうしてもアニメで完結したいという思いもあり途中で読むのをやめ、次の作品に対し二の足を踏んでいたところだった。
そこで訪れたコロナ禍だ。
どうやら書店が数年ぶりに売り上げを更新したらしい。
ステイホームにより、本の需要が上がるなどと誰が予想しただろうか。
例に漏れず、本屋へと足を運び、ここ最近足繁くしていたラノベや漫画コーナーではなく新書あたりを彷徨くとまぁ啓発本の多いこと。
見れば間違いなく面白いのだろうけど、少し現代の成功者の思想にうんざりしていたので久しぶりに科学書を漁る。
するとキャッチーな手書きの宣伝文句があった。
「誰もが感動する究極の世界原理」
泣ける科学がここにあると。

特にアテもなく歩いていたのだ。
何かの縁かもしれないと手にとって内容も確認せずにレジへと向かう。

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これが衝撃的なほどにおもしろかった。
もともと好きな分野ではあったのだが、ここ数年の進化が目まぐるしいのだ。
以前ビッグバン宇宙論という本を読んでいたので、こういう科学史が面白いことは認識していた。
冒頭ヒストリエ(岩明均)でも名前の聞いたことがありそうなギリシャの賢人の戯れに始まり、そこから現代に至るまでの科学史。
評価されている人物全てを肯定するわけではなく、個人的な意見も含んで歴史を鑑みる。
そして、時間概念へ。
量子あたりで見失ってしまう部分もあり脱落しそうになったが筆者自身が理解の必要の有無に対して項目によっては言及してくれることもあり、読み進めやすかった。専門は「ループ量子重力理論」らしいんだが、こちとらまだ「とある科学の超電磁砲」すら見てないワケで。

読み終えて次に本屋で行く先は、もちろん科学コーナーだった。
いくつか手にしては目次を見て吟味する。失敬、先の書を読んで少し賢くなったつもりなのだろう。直感だけとはいかないのが罪なところだ。

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ここで手にしたのは自分の興味のある地学の本。もともと環境や気象に関しては、人より詳しいつもりであった。しかし、同じ地学と言えど本場の「地」は曖昧な部分が多かった。題名から言って初心者向けでもあるだろうし「いま」の正しい情報が得られると思い選んだ。

地学の基礎知識は暗記程度で地球の中で起こっていることについて考えることもなかったがこれまた面白い。パンゲアから始まる大陸移動や、火山やプレートなどの知識が内部で繋がるのだ。
記憶を手繰り寄せながら、点が繋がり線となり面となり球となる。
しかも、ここではビッグバンの話も出てきて先の書にも繋がるのだ。物理の本の後に地学の本でそれが繋がる。この刺激が堪らない。
そして、これから間違いなく起こるであろう西日本大震災の話。
考えている以上にその対策も進んでいることに驚いた。株とかをやっている人ほど見るべきなのではないか。
時代は「災害が起こることを前提として過ごす」というスタンスにシフトしている。それを思い知らされた。

そして、地学のススメを読了し、その足で本屋に向かって手にしたのが

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こちらも安定のブルーバックス。
いわゆる「人口生命は作れるのか」という議題を紐解いていく。
もちろん人工生命と言っても、ヒトではな微生物レベルで生命を作れるかという話である。

面白いのが生命を創造するという話に至るまでに「果たしてどこからが生命」なのかという問題があったのだ。
どうやら人間が生命として認識されるのも国によっての違いがあり、例えば出生に関してだと日本でも刑法と民法で解釈が違うらしい。
刑法では一部が露出した場合に出生で、民法では全部が露出した場合に出生となるようだ。無論、これは生命というか出生の話であり、それ以前の胎児の中での解釈もあるのだが、その辺の国や思想によっての違いを知るところからスタートする。

たしかに「生」を理解しなければ、それを創造するのなんてもってのほかだ。しかし、この「生」がまた曖昧であることに気付かされる。
いままさに渦中であるウィルスなんかもその曖昧さをもった種で、自ら複製する手段がないというのは基本的に「生」ではない。
とは言え、機械が機械を複製したらそれは「生」なのか……。

筆者が大学教授ではなく、科学専門誌に幅広く執筆しているフリーライターなことも相まって、内容はキャッチーで分かりやすいものが多かった。
いや、ヒーラ細胞とか存在すら知らなかったし、常陸太田市の微生物の塚とか素直に行きたくなったもん。岩崎秀雄教授とかツィッターやってないか確認しちゃったよ。


そして、本日これをホールに向かう電車で読み終えた。朝イチは全狙いでモンキー4を確保し天国で連続で当たりを重ねる。どうやら全ではないこともわかり、250が過ぎたところで少し悩む。設定狙いなら350まで回したいけどその前に気になる台もある。何より350まで回したらもうヤメられないし。。
迷った結果、他の台への移動を決意する。次の台を打っているとどうやら台の上に「我々は生命を作れるのか」を忘れていたらしく届けてくれた。特定してわざわざ持ってくるとは気の利いた人がいるものだ。ありがとうございます。鞄を持たない自分はすでにこのパターンで1冊ロストしていたのですよね。今後、気を付けます。

結局、朝打ってたモンキーはピンの6で4000枚でてました。

そのままいろいろ耕して-60kくらい。死にたい

もうアニメも終盤だし俺ガイルでも見るか

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