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休学日記 6/3~6/9

6/3(月)
 朝の9時からオンライン面接があってあほみたいだった。エントリーシートを出そうと思ったけど出せなかった。楽しかったな〜という気持ちともう会えないんだな〜という気持ちがふっと湧き上がってちょっと涙が出たと思ったら、洗濯機が洗濯完了を教えてくれてすぐに引っ込んだ。日常をやらなくちゃ、と自分を戒めながらTwitterを見るとタイムラインがぜんぶ余韻で、日常なんてできるか、と思った。


6/4(火)
 バイトに行った。生徒に「土日ずっとライブに行ってて、わたしの好きな人が卒業してしまって寂しくて、でも楽しかったんだー」と言いたかったけれど、大人だから我慢した。彼らのことをなにも知らない人に、彼らがどれだけ素晴らしいか、かわいいか、かっこいいか、素敵か、どれだけライブが楽しかったか、どこが最高だったか、なにが起きたか、一緒に行ったフォロワーたちとなにを話したか、いまわたしがどれだけ寂しいか、一からぜんぶ話してあげたいけれど、大人だから我慢する。聞いてくれる人いたら連絡ください。


6/5(水)
 面接から面接をはしごして、やべーーー全然できなかったなーーと思いながら帰った。その後フォロワーと「ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉」を見に行った。フォロワーがTwitterで行ける人いない!?と言っていたので、ウマ娘のことは何にも知らないけれど見てみたーい♪と思って意気揚々と立候補した。立候補者は2人いたらしく、フォロワーのフォロワー(初対面)と3人で行くことになった。待ち合わせ場所のお店に着いたらフォロワーのフォロワーは一人でご飯をドカ食いしていて、おもしれー女…と思った。「ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉」は良すぎた。普通にフジキセキさんにメロメロになり、ダンツフレームさん!!!!俺だー!!!!!!の気持ちになった。完全なる後ろ向きのキャラクターが一人もいなくて、全員根っこの部分が勝ちにこだわり前だけを見て走るスポーツ少女なのがとてもうれしくてサイコー!と思った。私自身のこの脚で!私自身のこの目で!みなさんも見てください。ウマ娘がわからなくても見れました。


6/6(木)
 ライブの期間中ずっと無理のあるスケジュールで食事をキャンセルしまくっていたところに、3日爆食したら身体が重すぎる。身体重すぎてしんどいまである。人間22年目なのに、いまだに適切な食事量というものがわからない。食べすぎ、食べすぎ、食べすぎ、食べなすぎ、食べすぎ、くらいのリズム。


6/7(金)
 本当に何の記憶もない。たぶん生きていなかった。


6/8(土)
 就活!駅から徒歩5分らしいのに10分前に駅着いてヤバかった。案の定一番最後だった。5分前には間に合ったしいいでしょう。終わった後、気になっていたカレー屋に行ってみた。おいしかった。満足して帰ろうとして、店を出てから脇に避けて電車を調べているとカメラを持った人がこっちにレンズを向けていた。カレー屋の外観を撮ってるのかな?と思って邪魔にならないように少し退くとレンズが追従してきて、は?と思った。何かあるのかとさりげなく周りを確認する。でもめぼしいものは何もない。レンズとその先を線で結んでも、カレー屋の外観や面白いものは全く写らない。シャッターを切ってもそこにあるのはわたしだけだった。気づいた瞬間、波打っていた水面が一瞬で静寂を取り戻すかのように、心がスッと冷たくなるのを感じた。この感覚をわたしはよく知っている。こちらがスマホを向けてみると、案の定ぴゅーっという効果音がつくくらい素早く逃げていった。リクルートスーツの女なんて撮って楽しいですか、と心の中でつぶやく。不気味なくらい静かなこの気持ちは、諦めだ。


6/9(日)
 久しぶりの塾じゃない方のバイト。休憩時間はずっとドリライの配信を見ていた。何度見ても、この日、この世のすべてのきらめきはここにあったんだ、と思う。帰りに初めててんやに行って天ぷらそばを食べた。おいしかった。


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