見出し画像

女性の霊性

糸魚川翡翠の旅より④

糸魚川市のご当地キャラクター「ぬーな」
のモチーフになった翡翠の女神、奴奈川姫。

「さかし女(め)」「くはし女(め)」

これは、『古事記』で、大国主命が、奴奈川姫への求婚時に用いた
「女性賛美」の言葉。

平安以降の古語の意味で、
「さかし=賢い」「くはし=美しい、麗しい」
って訳がされてることが多いみたいだけれど、
弥生時代の語感はちょっと違うらしい。

「さかし女」とは、神の心が分かる霊性ゆたかな女性。
「くはし女」は、霊的な美しさが外見に現れている女性。
(阿部寛子,1991,https://core.ac.uk/download/pdf/236371387.pdf)

奴奈川姫は、日本で唯一翡翠を採取できる
糸魚川の地域を治めていたから、
「翡翠の霊性」を体現した巫女でもあったんだろう。

霊性って何か?って私なりに考えると、
個人(我)を超えた視野で生きている人かなって思う。

女性は、まぐわいでは「男性」、妊娠では「子ども」
っていう他者の魂を自分の身に受け入れる。

その身に色んな魂を受け入れる器(みほと)を持ってるからこそ、
地球や宇宙の視点で考えて、行動できる
霊性を持ちやすいんじゃないかなと思う。

長年忘れられていた日本翡翠の復活は、
日本女性の霊性の復活でもあるかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?