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性教育、その後。

性教育その後。
中学3年生に持ち上がった時、
卒業間近に、もう一度、
学年団で性教育にチャレンジした。

教材にしたのは、17.3 about a sex。
女子高生たちが本気でセックスと向き合う
全9話のAbemaTV限定ドラマだ。
https://youtu.be/ZDcZEQWD3tE

他にもやらなきゃいけないことが
山ほどあって、捻出できる時間は少ない。
週1の『道徳の時間』の4日分を当てた。

選んだのは
第5話 セクシャリティ
第7話 生理
第8話 妊娠
第9話 セックス

教員には全話視聴してもらい、ワークシートや指導案を作って、
学年団で話し合った。
男性教員は、女性のセルフプレジャーを描いた第4話に
めちゃくちゃ反応してたし、
私は第7話の生理の描き方が気に入らなかった。

教員同士で性について話し合うことができたのは、信頼関係があったし、
子どもにとって必要だという認識が出来ていたから。
二年間の取組の成果だった。

色んな意見があっていい、ジャッジをせず、
とにかく見せてみようということになった。

子どもたちは、最初少し恥ずかしがったけれど、
本当に真剣にドラマを観て、話し合い、
感想(未来へのヒント)をたくさん書いた。
大人と子どもが一緒に性と向き合うのは、
とても豊かで楽しい時間だった。

授業後、多くの生徒がドラマを全話見たと言っていた。
中には親と一緒に見た子もいた。

性の相談に来る子が増えた。
特に、大人しい男子生徒や、やんちゃな子が、
教師のところに話をしに来たのは驚きだった。
中には早急に動かないといけないこともあった。

子どもたちは、ずっと本当のことが知りたかったし、
誰かに聞いて欲しかったんだと思う。
職員室でも話題にしていたが、管理職には結局、何も言われなかった。
そして、保護者からの苦情は一つも来なかった。

私と一緒に授業をした先生は、
一人は今でも同じ学校で、
もう一人は別の学校で、
日々子どもたちと必死に向き合っている。

学校も、教員も、変わろうとしている。
一緒にやれることは多い。

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