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春告げ鳥の声

今朝、初音で目覚めた。もちろんミクではない。ウグイスの囀り、ホーホケキョだ。
鳴き始めの頃は、音痴な輩もいるが、なかなかどうして美声である。
気づかないだけで、数日前より練習していたのであろう。

野球場の場内アナウンスや、選挙カーでマイクを握る女性はウグイス嬢と呼ばれる。
雲雀でもなく、カナリアでもない。

ちなみに男性だとカラスボーイという。
語呂も語感も情緒もないネーミングは見事なまでに浸透しない。
母さん助けて詐欺や、E電のように笛吹けど踊らず。いや、そもそも吹いてもいないだろう。

ウグイスの初鳴、アキアカネやニホンアマガエルの初見など、同じ生物を定点で現象を確認する生物季節観測が大幅に廃止になった。
都市化の影響で、シオカラトンボ、トノサマガエル、ホタルを見つけるのも一苦労なのかもしれない。

うめ、さくらの開花、いちょう、かえでの紅葉を標本木を定めての植物季節観測は、引き続き実施される。いずれにせよ、季語と現実の季節との乖離に拍車がかかるのは、ちょいと物悲しい。

明日はウグイスの谷渡りに酔い痴れつつ、愛犬と朝散歩と決め込もう。
梅は咲いたか。桜はまだかいな。




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