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今どきのラジオ体操事情

「新しい朝が来たー」
家の前の公園から、聴き覚えのある軽快な音楽が流れる。
僕が子どもの頃は、夏休みの風物詩で、首にぶら下げるカードをもらい参加するたびに貰える「出」のスタンプを押してもらうのが楽しみだった。

公園から流れる、その大音量の音楽は夏休みだけではない。
春夏秋冬、年柄年中、年中無休、雨や台風の時はトンネルから聴こえてくる。

息子が小学生の頃、無理矢理通わせたが、参加者のほとんどがアラウンド・セブンティーの紳士熟女と思われた。それならば、ボリウムの大きさにも合点がいくというもの。

何事も予習を欠かさず、カタチから入る僕は、あらためて正しいラジオ体操がなんたるか、細かな動きを調べることにした。
知れば知るほど、この国民的体操は、たいそう理にかなっており、全身の筋肉、関節を満遍なく動かし、ケガや筋肉の衰えなどを予防するのに打ってつけなことがわかった。

ラジオ体操第一、そして第二が終わるとリーダーと思しき方が独自の運動をおこない、皆で掛け声を「イッチ、ニィ、サンッ……ヒャク」でお開きとなり、三々五々帰路に就くのである。

不思議なのは相も変わらず、同じ年嵩の御仁が集まっているということ。
パートナーがいなくなり、朝も早くなり、仲間を求めてラジオ体操にでもというところだろうか。

ところで、ラジオ体操に第三があることをご存知ですか。まだなら、ぜひご覧になることをお勧めする。
ただし、電車の中や、食事をしながらの視聴は避けるべし。




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