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減点方式の社会→加点方式の社会へのシフトチェンジ

はっきり言って、日本の組織のほとんどは減点方式だと思っています。
個人的な意見ですが、この減点方式が組織としての魅力を損ねている原因だと思います。

ここで定義しておきたいのが、
減点方式」=「失敗への攻撃」
であるということ。

そして、
加点方式」=「成功の積み重ね」
であるということ。

というわけで、今回は減点方式→加点方式へのシフトチェンジと題して、どういう組織を作っていくべきか書いていきます。

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まず、僕が定義した減点方式について。
前提として、日本人は失敗に目を向けすぎていて、なおかつ失敗に厳しすぎる気がします。

一度犯した失敗に対して、
「あの時○○しなかったからダメだったんだよ」「そんなことしてたらお前の仕事はなくなるぞ」
など、ここぞとばかりに罵声を浴びせてくる人はいます。

部外者だけでなく身内にもいるでしょう。

日本の炎上文化の象徴ともいえます。
見ず知らずの人に対して、ありもしない当たり前を押し付けて批判する人は後を絶えません。

うまく言えませんが、誰からも批判されない安全な生活をしていると、それが正解だと感じてくるのでしょうか。

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ここで僕は、なぜそういう人が後を絶えないのか考えてみました。

すると、この記事のキーワードにしている

減点方式

に行き着きました。

人を初めて見るとき(もしくは初めて接するとき)、その人に対して完璧を求めてしまいます。人間誰しもそうだと思いますが、他人は自分が想像しているような人物であってほしいものです。
いわば、100点満点からのスタートです。

それから長い間接していくうちに、短所などが見えてきて、どんどん不信感が強くなるのかもしれません。
いわば、最初100点だったものが、少しずつ少しずつ点数が削られていく感じです。

それを人間誰しも自分事として体験しているため、他人に対してもそういう目で見てしまうんですね。

目の前にいる他人は完璧であれ、という考えから一つの失敗に対して責め立ててしまう。
その責め立てた後の他人をまた満点として捉えてしまうので、また減点が始まってしまいます。

100点だった他人をいつの間にか70点、そして30点と減点して捉えてしまうため、
「こいつはどうせ30点のことしかできない」とレッテルを張ってしまいます。
これが減点方式の根底にあるものだと主張させてください。

私は小さい時から今もずっと野球をしているのですが、
野球界は特にこの減点方式が強い気がします。

試合後のミーティングは、必ずと言っていいほどの説教タイム。
"説教するベース"で人に接してるのか?と思うくらい、怒る文化が強く根付いています。

後出しじゃんけんで、「あそこでエラーしたのがいけなかった」「お前が見逃し三振したから流れを奪われた」「あの場面ストレートを張ってなかったから打てなかった」などなど。
指摘ももちろん大事ですが、指摘の域を超えてくるとやる気も削がれますよね。

そして、最初100点だと思ってた選手が70点、30点の選手となっていき、最後には理由なく起用されなくなります。
こういう扱いをされる選手を何人も見てきて、その度やるせない想いをしてきました。

これが減点方式の末路です。
この末路に辿り着いてもなお組織には所属しなければならないので、いわゆる窓際族が生まれるものと思います。

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この記事の主張をわかりやすくするために、
過度な表現ではありますが、
これを「イケてない組織」と呼ぶことにします。

対して、「イケてる組織」は加点方式です。
0点からスタートで、点数がどんどん積み重なっていきます。

何もない状態から、
「これやりたいです!」
「いいね!やろう!」
というやり取りになり、小さな実績が積み重なっていきます。

失敗したって、元々0点だったのでスタートに戻るだけです。

そうして、10点30点と少しずつ点数が積み重なっていき、
以前よりもレベルアップした自分になっていくのです。

これが僕の言う加点方式

できる前提で失敗を責めるのか、できない前提で成功を誉めるのか、
これが減点方式加点方式の違いだと言えます。

加点方式によって、どんどん点数を積み重ねながら生きていくのは、心地よくないはずがありません。
絶対嬉しいはずです。

誉められて嬉しくない人はいないと思います。

それと同じように、認められて喜びながら生きていきたいと思うのが自然でしょう。

ゼロベースで物事考えると、積み重なっていくのは成功や喜びしかありません。
そして、それがまた自分の活力になっていきます。

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以上のことから、僕は減点方式の社会から加点方式の社会へシフトチェンジしていくことを望んでいます。
生きている間はこういう社会を作っていけるように動いていきます。

加点方式の社会で生きている方、そのまま進んでください。
減点方式の社会で生きている方、100からではなく0から始めて喜びを噛みしめながら進んでいきましょう。

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