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【短歌】光前寺の夜桜|文語の定型短歌を詠む 25

光前寺こうぜんじの夜桜を見に駒ヶ根へ 金曜日のつまの講義後に

週末の食材と本を積み込みて大学門前に駐車して待つ

上弦じょうげんの月が雲間くもまに見え隠れ中央道の県境を越ゆ

参道の杉大木たいぼくの黒ぐろと立ち居並びて守護神のごと

駒ヶ根の冷たき風に揺られても枝垂しだざくらこらへて散らず

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2013年4月詠 『橄欖』2013年7月号初出