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オンラインスクール構想

朝起きて、行ってきますと告げた彼は、自分の部屋のパソコンに座る。

僕が通うのは徒歩0分のオンラインスクール。
メタバース空間でデザインされていて、アバターでやってくる子もいる。

始業時間は、人によってバラバラで。
午後からしか来ないってのもあり。

自分で好きな授業を好きなだけとって学ぶ。
週に一コマだけ、自分専属の先生が自分だけのオリジナルの授業をしてくれたり、自分の学びとか話したいことを聞いてくれたり、進路の相談に乗ってくれたりする。

授業以外の時間は、自由で。
スクールに来ている子たちと、ゲームをして遊んだり、ただおしゃべりしたり。
好きなことを一緒にやってるだけで、とても楽しい。

給食は僕が注文しておいた、唐揚げ弁当。
お昼になったら届くので、友だちとメタバースの公園で一緒に食べるんだ。

始まりがバラバラなのと同じく、終わりもバラバラ。
夜に授業を受ける子もいるみたい。

学校なので、出席扱いになるし。
一週間、どんな授業をとっているかは、自動的に記録されていて、専属の先生からのコメントも書いてあるので、お母さんたちも安心して仕事に向かうようになった。

友だちもいる。
僕の親友は、ニュージーランドに住んでいるんだ。
いつか本当に会えるといいな。




退職してからしばらく、その時の仲間と、オンラインスクールの構想を練っていたことがある。

今は別の場所にいるけれど、これを実現するコンテンツは、現実に、ほとんど私のそばにあることに気づいてびっくりした。

そして、これは成田先生のお話を聞いてから、自分の中に作っていた、新しい学校のスタイルである。

与えられた学びではなく
自ら選び取る学びの中で
子どもたちは完全にオリジナルな自分に磨きをかけていく。

そうして育った子どもたちは、めちゃくちゃ輝いているんじゃないだろうか。

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