あとがきのあとがき、つまりは蛇足

――はじめに

こちらは12月中に公開された自作の総合あとがきみたいなものです。極力作品のネタバレは避けますがまぁどうしても触れることにはなると思いますので読んでない方はできれば読んでほしいな!

「ホワイト・スマイル」

「何も考えずに読める明るいお話が書きたい」を目標にして書きました
自作の中でも恐らく一番「誰でも読める」ことを目標に書いてると思います
逆に言えば自分の持ち味のようなものはおそらく一番希釈されています
それがいいことなのかどうなのかは読者次第なので私からはなんとも
また途中からの「つばめ」表記に関してはここのつさんのアドバイスでああなりました。多謝

「Horizon」

海に行ったお話。自分の体験談ベースに書いています
喫茶店とかの下りは実は体験談じゃなくて捏造部分なのですが、個人的にちゃんと仕上がったかなぁとか思ったりしてます。してなかったらごめんなさい
自分の作品の中だと唯一明確に「別れ」を書いた作品で、恐らく一番トライナリーらしいトライナリーのお話
作中終盤のギミックはどれだけ描写をそれらしくしながらわからないようにするか、と言うとこに念を入れていました。「すぐ側にいるのに、どうしようもなく遠い距離感」だと言うのが、最後まで読んだあと、もう一度最初から読むととても重いものになります。一回だけ通しで読んだだけの人はもう一回読むと新鮮な気持ちで読めますよ(地獄)

「ローリング・エア」

「空回りする千羽鶴の話を書いてほしい」というリクを元に書いた話、なんだけど……あんまり空回りしてない気がするぞ?
目標としては「脳内再生されること」で、ガブリエラ、アーヤが鬼門でした。序盤がこの二人なのはそういうことです、書けない……申し訳ない……
最後のプレゼントは、まぁ、そういうことだよ。うん

「アイの証明」

トライナリーなようでトライナリーなのかよくわからないけどちょっぴりトライナリーなお話
自分が「トライナリーで同人誌を作る」ってなった時絶対に書くことを決めていた一作
これに関してだけは「誰かに読ませること」を一切考慮していないゴリッゴリの自分語りに近い本です。マジで申し訳ねぇけど書きたかったんだ、同人ってそういうもんだから許してくれ、許せなかったらごめんなさい
「アイ」についての意味は奥付まで読むとなんとなく分かると思いますが
虚数のアイであり、己のアイであり、そして閉じた瞳が再び開くからこそのアイであり
そして、また「アイ」たいと言う感情そのものもまたアイです。色んな意味を重ねています。君はどれだけのアイを見つけたかな?

あとがきのあとがきの蛇足の更に蛇足

もはやここまでくるとなんなのか分からないですが書いた作品のだいたいのテーマは「別れ」でした。そして「前に進む」ということも、テーマでした
どれだけ辛くても悲しくても別れはあって、その別れを経たあと、どうするのか。立ち止まるのか。後退するのか。諦めるのか。否。前に進むしかないんだ、という気持ちで書いてました、大体は
だってほら、そんなかっこ悪いとこ見せたら俺ダサすぎて死んじゃうよ、なんてね
そんな感じで、蛇足を終わらせたいと思います。

夏は、何を書こうかな?

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