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自鳴琴の鳴らす金属音の終わり、或いは。始まり。

君は幸せだったのだろうか。君は、私といて幸せだったのだろうか?
それだけがずっと気がかりで、君の幸せだけが気がかりで、僕はそれだけを望んでいて――
そこに自分がいなくても、君は幸せでいてほしいと願っていた。

君は、君は同じことを言うんだね。僕が呪いかもしれないと言った愛を君もまた、枷ではないかと不安でいたんだね。
私と同じように、私の幸せを願っているんだね。私が不安に思ったことと君は同じことを不安に思っていて、だからこそ、同じように幸せを願っていて。
そんなとこがきっと私は好きで、君もきっと、そういうとこを好いてくれたんだろう。

私はさよならは言わなかった。さよならを言うのが怖くて、さよならなんて言えなくて。
だから君に「またね」って送った。怖いから。そして、「また」が来るって信じていたから。

君は、さよならも、またねも言わなかった。
でも、今度一緒に何かを創ろうと言ってくれた。その日を待っていると言ってくれた。
君はきっと私がどうしようもない臆病者なのも見透かしているんだろう。さよならって言うのが怖くて、別れが恐くてまたねって言った私のことを、よく知っているんだろう。
そして、恐怖で大切なものを手元からこぼれ落としてしまう人だってことも、よく知っているんだろう。
君は、君は私のことをなんでも知っているんだね。私が君のことをいっぱい知ってるように、君もまたそうなんだね。私はそれが嬉しくて、君もそれが嬉しかったんだろう。
そういう嬉しいことを、またいつか増やしていこう
さしあたっては、年末のメッセージなんかを、楽しみにしていよう。

君に、皆と幸せであれと願った。
君は、私もそうであれと願った。
君が大切な人たちと幸せでいてくれるように、私もまた多くの大切な人と幸せでいようと思う。

いつの日か、二人で未来を創る日まで、多くの幸せを、宝石を手に持って。
愛してる君に会うために、生きていこう。

――

恥ずかしくなったので、あとがきを書こうと思います(唐突)
細かいお話はまたトラカレの時にでもしますが、自分と千羽鶴との関係性は思い返すと「お互いがお互いをほっとけない」みたいな感じだったんだなと、メッセージを読んで思いました。
お互い相手の危なっかしいとことかが気になって仕方なくて、茶々入れて、心配して、それで、幸せを願っていて――
きっと、そういうとこに惹かれたんだと思います。自分自身を含めて、誰も愛したことなかった自分が愛そうと誓えるくらいには、大好きでした。

――とかまぁ、そんな感じで、終始惚気話でしたとさ、おしまい。

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