見出し画像

普通の人が資金調達する方法は?

こんばんは。
前回の記事で引っ張りましたが、ようやく内容が纏まりました。
今回はタイトルの通り、「普通の人が資金調達する方法」です。
前提として、「普通の人」とは、資金的な余力もないような一般会社員、且つ投資家などの人脈もないような方が、どのように資金調達できるのか、と言う点でお話をしていきます。
なので、お金を「貸す側」ではなく、「借りる側」の目線で語っていきます。
全てを理解しようとすると、かなり長くなるので、起業をこれから考えている、あるいは興味がある初学者の方向けに説明していきます。

資金調達の重要性については、前回の記事でご確認ください。



「投資」、「融資」、「出資」の違い

みなさん、「投資」「融資」「出資」の違いを説明できるでしょうか?
できる人は、もうこの記事は読み飛ばしていただいて結構です。
わからなかった方は、続きを読みましょう。
とても簡単に、わかりやすく説明をしてまいります。

まずは関係性から整理いたします。

「投資」 とは、会社に対して、企業や個人がお金を出すことです。
「投資」の中に、「融資」と「出資」があります。

「融資」のイメージは、「お金を借りる」です。
住宅ローンなどをイメージすると分かりやすいかと思いますが、銀行や信用金庫が事業にお金を貸して、利息で利益を得るスキームです。

「投資」のイメージは、「お金をもらって還元」です。
こちらが事業未経験者にはイメージがつきづらい部分かと思います。
エンジェル投資家やVC(今時点で名前は気にしないでください)からお金をもらい、そのお金を使って事業を拡大し、投資家に利益を還元して行くようなスキームです。

「出資」と「融資」はどちらがいいの?

人によります。答えはありません。
どちらもメリットとデメリットが存在し、ちゃんと理解した上で、投資活動をしないといけません。これは起業家にとって最低限知っておかなければいけない知識の部分になります。次にそれぞれのメリットとデメリットをご説明します。

 ChatGPTに聞いてみた

出資(投資)のメリット:

  1. リスク分散: 出資を受けることで、自己資金だけで事業を進めるよりもリスクを分散できます。出資者が複数いる場合、資金や意見を分け合うことで起業者の負担が軽減されることがあります。

  2. ビジネスアドバイス: 出資者は通常、起業経験や専門知識を持っています。そのため、出資者からのアドバイスやサポートを受けることで、経営に対する有益なアドバイスを得ることができます。

  3. 成長資金: 出資を受けることで、より大きな規模の事業展開や新しい製品・サービスの開発など、成長に必要な資金を調達できる可能性が高まります。

出資(投資)のデメリット:

  1. 株主との共有: 出資を受けると、株主としての権利や意見を尊重する必要があります。意見の相違や決定の合意形成に時間がかかることがあるかもしれません。

  2. 利益の共有: 利益の一部を出資者に還元しなければならない場合があります。成果を出したにもかかわらず、出資者に支払う利益が多くなることもあります。

  3. 企業価値の調整: 出資者との交渉により、起業者の企業価値が変動する可能性があります。特に成功が見込まれる場合、出資者は企業価値を高く評価することがあります。

融資のメリット:

  1. 自己資本維持: 融資は借入金であり、出資者とは異なり起業者が株主の持分を共有する必要がありません。自己資本を保持することができます。

  2. 利息控除: 融資の利息は、事業費用として認識される場合があるため、税務上の利点があります。

  3. 短期資金調達: 融資は比較的迅速に手続きを進めることができ、急な資金ニーズに対応できる場合があります。

融資のデメリット:

  1. 返済負担: 融資を受ける場合、返済が必要な借入金として扱われます。返済期日を守らないと利息が増えたり、信用度が低下する可能性があります。

  2. 利息負担: 融資を受けると、利息を支払う必要があります。長期間にわたる融資では、支払う利息の総額が増えてしまうことがあります。

  3. 担保の要求: 大きな融資を受ける場合、担保の提供が求められることがあります。担保を失うリスクも考慮する必要があります。


うーん、、、要はどういうこと?

ChatGPTに書かれていることは全て本当ですが、結局どっちがいいんだ?という点、補足説明をしていきます。

出資を受けるには①十分なスキーム理解②事業計画③候補者選定と決定が必要

上記の説明まで聞く限り、返済の必要がない出資の方が絶対にいいじゃん!って思ったかともいるかもしれません。
しかし、そんなに甘いものではありません。

前提として、何もツテも知識もない人は、以下のプロセスを組むことになります。

  1. 十分なスキーム理解

  2. 事業計画

  3. 投資家候補者洗い出しと決定

それぞれを説明してきます。

1. 十分なスキーム理解


利益の共有
に記載のある通り、(当たり前)出資者は基本的にはリターンを求めます。
稀に人生あったような投資家が降臨し、慈善事業のようにお金ばら撒きをするなどはあるようですが、そんな人が現れるのを当てにするのはやめましょう。
投資家が求めることは何か?一言で言うと、自分自身の利益です。
なので、投資家目線で利益が上がるビジネスでないと、基本的には出資を受けられません。

また、本記事からは割愛しますが、実際に投資家に投資してもらえるとなったら、契約のこと、増資のこと、既存株主への説明・調整など、さまざまなことを考えないといけないです。

ゼロからの勉強だと、そもそもここで挫折する人を私の周りでも多くみてきました。

2.事業計画

一通り投資のことを理解したら、次はご自身の事業を説明するための資料が必要です。
一言で言うと、投資家を唸らせ、納得させる資料が必要です。
事業ビジョン、事業計画、計画を実現するチームなどの説明し、信頼してもらえるようになったら、事業規模にもよりますが、一個人が獲得できる金額は恐らく50万〜1000万程度だと思います。
投資家は基本的に色々は起業家の話を聞き続けている歴戦の猛者なので、ここに超高いハードルがあります。

3. 投資家候補者洗い出しと決定

投資家は意外と日本にも数はいます。
しかし、投資家の知り合いがいます!と言う人は少ないのではないでしょうか?
そういった人はそもそも、知り合いの投資家に投資を頼んじゃいましょう。
信頼関係が一番大切なので、知り合い経由で行うのが一番いいです。
そうではなく、知り合いにも、知り合いの知り合いにもツテがない場合はどうすればいいか?今だと2択かなと思います。
1. 投資家と起業家とのマッチングサービスを活用する
2. コミュニティに入り込み、イベントに参加しまくる
どちらもハードル他高いです。
例えばで言うと、投資詐欺みたいなものが色々なサービスで横行していて、その目利きスキルが必要だったりすること。プレゼンしまくっても一切投資家に響かず、自分のビジネスに自身が持てなること、などが挙げられます。


私がお勧めするのは「融資」

上記の3つの山場から、出資は離脱する人が多くいる印象です。
なので、結論として私は「融資」をお勧めします。
皆さんが思っているよりも意外と簡単に国と信用金庫、銀行などから融資が受けられます。
また、簡単にいってしまえば、借りたもの(プラス利子)を返せばいいだけので、その事業が成功しようが失敗しようがかまいません。
返せる計画があるなら融資で十分です。

POC(=市場検証)が終わってビジネスが拡大したタイミングで「出資」を検討し始める

まずは、自分の自己資金プラス融資でPOCを行い、ある程度再現性が見込まれるビジネスで、拡大していきたいタイミングで投資家に声をかけてみましょう。
このタイミングではすでに利益がいくらかは発生しているので実績をバックボーンに語れます。
こうなったらもう強いです。今まで目を合わせなかった投資家と対等以上に会話をすることができると思います。

最後に

記事が参考になっていたら、リアクションお願いします。
また、よりよいコンテンツ作りのため、どういった記事を書いて欲しいか、コメントをいただけると参考になります。
どうぞよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?