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【教育の進化形の考察】

現行、我が家は3年前よりオリジナルにセレクトして行っている、ホームスクーリング(日本の現状では不登校ともあてはまる?)・フリースクーリングのスタイルがあります。

オンラインコミュニティ参加+ホームエデュケーション✖️フリースクール(放課後デイ)利用+学校とのやり取りを楽しむ

オンライン✖️リアルのハイブリッド式


といったスタイルです。"多様性を尊重し、学習者が主体となって自ら選んで学習する新しい「学校」のカタチ。"
こういったスタイルが、基礎モデルになると良いんじゃないかと思いました。

『学びの場.com』(内田洋行教育研究所)内の記事より 抜粋して紹介しています。______________________________

Ⅰ.
多様性について アメリカの「学校」から考える(vol.3)山間部にある小規模校で私が担任していたAさんは、コロナ禍が始まったころ、日本に長期滞在しながらカリフォルニア州のオンラインスクールにも在籍していました。
これは、対面授業とオンラインを融合させた画期的な学習コミュニティです。
今では、日本でもオンライン授業は同様のアプローチが見られますが、特筆すべきは、「多様性」「柔軟性」などの考え方を具現化するカリキュラムや学習方法です。

多様性を尊重し、学習者が主体となって自ら選んで学習する新しい「学校」のカタチ。そこには質と量を高めるための配慮や工夫が詰まっていました。


さて、どんな授業をしているのでしょう。 
鹿児島市立小山田小学校 教頭 山口 小百合* 国際理解* ICT活用アメリカのある公立小学校のオンライン仮想学校山あいに位置する小規模校で、私は教頭職と兼務で2年生の担任をしていました。
児童はたった2名。その一人、Aさんは、コロナ禍で日本に長期滞在中、カリフォルニア州の統一学区(教育行政)が運営するオンラインスクールにも在籍していました。


なぜこれが可能だったのでしょうか。
その背景には、多様な学習者のニーズに対応するための画期的なシステムがありました。

この学校(以下T校)は、テクノロジーを駆使して、オンラインと従来の対面授業を融合させた学習環境を提供しています。

今では日本でも同様のアプローチが見られますが、特筆すべきは、T校が学習者のニーズに合わせて次の3つの学習形態を「学習者自身が選択できる公立の学校」である点です。
授業料は無料で、幼稚園から12年生までの学区内のすべての子どもが登録できます。



① 対面とオンラインのハイブリッド授業(教室と学校外からの同時参加)

② 完全オンライン授業(リアルタイムで学校外から参加)

③ 非同期型オンライン授業(自分のペースでいつでもどこでも学習)



Aさんは③を選んでいたので、日本にいながら参加することができたというわけです。
コロナ禍が始まると共に、学校、児童、保護者、そして行政が迅速に対応できたのは、元々ホームスクーリング用のカリキュラムやシステムがコロナ禍に適応されたものだからとのことです。



では、オンライン授業における教育の質や量はどうなのでしょうか?
Aさんの母親によると、統一学区のカリキュラムを基準に、対面授業と同等の質の指導が行われているとのことです。

T校は、「多様性」「柔軟性」「自主学習」「テクノロジー」「ブレンディッド・ラーニング」という教育方針を掲げていました。

カリキュラムや評価方法、児童と保護者のサポート、個別指導、親の役割といった面で、コロナ禍の初期に構築された特徴的な教育システムは、オンライン教育における教育の質と量の保証に大きく貢献しています。

詳しくは学びの場.com教育つれづれ日誌の私の前回の記事「多様性について アメリカの「学校」から考える Vol.2」で紹介しています。 
オンライン仮想学校でどんな授業をしているかその具体的な授業内容を紹介します。

Schoologyという学習管理システムでクラウドベースのプラットフォームを活用して、学習者と学校がやりとりします。毎週、課題シートに教科ごとの内容や学習方法と学習材が提示され、学習者の都合に合わせた時間に課題を提出して出席とみなされます。


T校では、2年生の教科として、Phonics(発音)、Reading(読み)、Writing(書き)、Grammar(文法)・Word Work(単語学習)・Spelling(綴り)、Math(算数)、Science(理科)、Social Studies(社会)、Health・Enrichment(健康と豊かな心の育成)などを取り入れています。
それぞれの教科でオンラインの特性を活かし、学習者が自分のペースで学習できるよう工夫されています。

Ⅱ. 

例えば、Readingの授業のインプット
オンライン型図書システムRaz Kidsというアプリを活用して、多読・多聴に取り組んでいます。
タブレット等で400冊以上の読書ができます。様々なジャンルや29のレベルがあり、学習者自身が読解力や興味・関心に合わせて読みたいものを選ぶことができます。
また、個別に最適化された学びのために、アクセシビリティ機能も活用できます。例えば、読み方や意味のわからない単語をクリックすると、音声や解説や画像が出てきて学習をサポートします。

こういう点に、「多様性」「自主学習」「選ぶ」という学校の教育方針が具体的に反映されていると感じました。


アウトプット教師からの指示は、教師が作成した動画や文書を通じて繰り返し確認できます。指示の内容には、例えば以下のようなものがあります。



・物語の設定を整理する
・要約を行い文章にする

・テーマに関してどのような疑問をもったかを表現する

学習成果の表現方法は、学習者自身が選んだり、教師が指示したりします。


・ツリー図やサークルマップなどの思考ツールの活用

・手書きのコメントを付箋に記載し、それを撮影してPadletに投稿する

・自分のスピーチを録画し、それを投稿する

初めての方法を使う際には、教師が動画でツールの操作方法を実演し解説します。  

また、オンラインでリアルタイムの個別指導や、保護者向けのサポートも提供されます。最初は保護者のサポートを受けながら取り組むことで、低学年の生徒も徐々に自分で表現方法を選ぶようになります。

Padlet(テキスト、画像、リンク、動画などを投稿できるプラットフォーム)には、友達の成果物が共有され、読んだり発表動画を見たりして、非同期型のコミュニケ―ションが活発に行われます。

Aさんは読書が大好きで、2年生の読み物は早々に読み終えて、次々とレベルアップし、ジャンルを広げていました。
ある日は、虫に刺された経験から、科学読み物や画像検索を通じて、虫刺されの症状や刺した可能性のある虫を調べるなど、積極的に学びを深めていました。



この授業で私が注目したのは、担任のかかわりの一つである課題シートと学習ガイド・学習プランの内容です。
これらは、学習者が特定のトピックやスキルを理解し習得するための明確な手順や方向性を示すものです。
学習者が自主的に学習を進めることを支援し、学習プロセスをより効果的かつ効率的にします。
非同期型は教師が直接その場にはいないため、対面授業とは異なる配慮や工夫が必要です。

授業の内容については、トピックの概要、課題の提示、例示、ステップバイステップの指示、必要なリソースや学習材料、具体的な活動や演習、振り返りの視点、評価基準、提出方法や期限などが記載されていました。



特に注目すべき点は、単に読んで何か知識を覚えることは要求されず、「問いをもつこと」「考えること」「自分の考えをもち意見を述べること」を重視していることです。


「問い方」や「考え方」について、丁寧に示し指導されています。

例えば「問い方」に関しては、まず問いの種類や例を示し、それを基に自分で読んだ内容について考え、その思考を書き出して提出します。

ここでは、決まり切った正解を求めるのではなく、「答えのない問い」や「答えが一つではない問い」について考える機会を多くもち、学習者が自ら問いを立てることを意識付けています。

これは1年生の時から一貫して、異なる単元や学年においても繰り返されることで、学習者が自ら問いを立てる力を育成する意図が明確に体現されていると感じました。



<Reading学習ガイドの教師の言葉かけの例>


1 What did you read? 何を読みましたか。



2 Is it fiction or nonfiction? 架空の物語ですか。それとも実話に基づいていますか。



3 Tell us some details about what you read? 読んだ内容の詳細を教えてください。

4    
Who Where  When  How What happened? 登場人物、場所、時間、どのようなことが起こったのかなど。



5 What is an unanswered question you have? あなたが持っている解決されていない疑問は何ですか?



6 What did you like or not like about what you read? 読んだ内容で好きだったこと、または好きでなかったことは何ですか?(理由も述べる)
〜以上、山口小百合先生 著〜______________________________

とても勉強になりました。

このようなスタイルは、既に在りつつも、日本では真新しい感覚?で、なかなか現場では受け入れられていない。すすすまないポイントは何処なのだろうか?

オンラインの画期的な活用から、家庭と行政と地域の本来あるべき、'横並びの'連携体制が、真にととのい、日本の公教育の現場に反映されることを私はイメージしています。

そもそもがインクルーシブ×ダイバーシティが基礎にありきなのですが、
現状、いいとこ取り..に、あっちこっちそっちで掛け合わせて出来る、のが、今の日本では現実段階。
…中々くたびれます、ひとつ2つまでに、まとまれば楽なような。
でも州により決まりのあるアメリカよりは、ある意味で、選択肢の自由度は高いのかもしれないですよね。 あくまで、成績や学歴ににこだわらないならば、ですが。

と、ポジティブに捉えつつ、、家庭や現場では支援として求めていくしかない、というのも、正直変な構図だなと感じたりもしています。
しかし、いままだやはり、前例・実績を大切にする日本の行政に向けても、'これでやれたよ、'という説得材料がまだまだ必要になるということ。
そのためにも、できる範囲で発信はしていこうと、微力ながら綴っています。

写真は、わが家のホームスクール中、オンラインスクール(形態としてはこちらはオンライン通塾となりますが。)での様子。
基礎学習として、最新のコミュニティではメンターさんに教えてもらったり、通信教材で補っているのがわが家の基本的なスタイルです。

たのしんで選んでいきましょ。
同志が増えていることは、実感しています♪


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