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【MBTI】真反対の性格と相性

 MBTIで「真反対のタイプ」というのはどのタイプを指すのだろうか。

 おそらく大半の人が自分のタイプのアルファベットを全て反対にしたタイプを思い浮かべると思う(例:ENTP→ISFJ)。ただ、心理機能を考慮し始めるとこの限りではないだろうなとふと思ったので、せっかくなので記事にしようと思う。今回はいつもより短め。なはず。


①アルファベット真反対

ESTP⇔INFJ、ESFP⇔INTJ、ESTJ⇔INFP、ESFJ⇔INTP、ISTP⇔ENFJ、ISFP⇔ENTJ、ISTJ⇔ENFP、ISFJ⇔ENTP

 先ほども挙げた、「真反対のタイプ」と聞いて最も思い浮かびやすいタイプである。この場合、互いの心理機能を考慮すると、第一機能(以下1⃣とする)と4⃣、2⃣と3⃣、5⃣と8⃣、6⃣と7⃣が対応する。5⃣以降を少し脇に置くとしても、やはり自分の苦手な機能が相手の得意な機能となる。

 基本的にこの関係のタイプは相性が悪いとされがちだ。巷で言われがちな相性論でよく聞くのが、このアルファベット真反対は相性が最悪だ。ちなみに最も相性が良いのは自分のアルファベットのうちPJ軸以外を反対にしたタイプとされるが、前者はともかく、後者に関しては安直すぎないかという感想しかない。

 さて、この真反対のタイプはどういうシチュエーションで会うかという場面で相性はかなり左右されるように思う。例えば夫婦や友人関係など、互いに穏やかな時間を過ごしたいといった関係性の時に会うと相性はよくないのではないかと思う。SN軸の断絶はこの関係においては非常に根深く、根本的に分かり合えないだとか得体のしれない不安が互いに生まれるとかで穏やかに過ごすことはできないのではないかと思う。

 ただ、この関係性は互いの心理機能を持っている。好きの反対は無関心という言葉があるように、本当の断絶は分かり合えないというものだ。この関係性は全く分かり合えないというわけではない。3⃣及び4⃣は使いこなすのに苦労するというのであって、意識の俎上には上がってくる。使いこなせない機能、あるいは自分が使うには抵抗のある機能を使っているというのは、嫌悪感ともなりえるが、自身の成長にも繋がったり、尊敬の念を抱いたりすることもあるだろう。

 そういった点で、アルファベット真反対組は必ずしも相性が悪いというわけではないと思うのである。これはどこのタイプの組み合わせに対しても言えることなのではあるが、結局相性というのはそのタイプ同士がどのような関係性にあるのか(例:友人関係なのか、師弟関係なのか、友好関係なのか、敵対関係なのか、など)、さらには各タイプの成長具合などにも左右されてくるので、一概には言い切れないのである。
 ただ、大まかな特徴としてこんなことが言えるのではないだろうか、という指針として相性論は上手く活用していけばよいと思うのである。

 ちなみに同じタイプを同じ向きの平行関係とすると、この関係性にあるタイプは垂直関係と言えそうである。交わって衝突するのはこの関係が最も顕著ではないだろうか。


②真ん中二つが異なる

ESTP⇔ENFP、ESFP⇔ENTP、ESTJ⇔ENFJ、ESFJ⇔ENTJ、ISTP⇔INFP、ISFP⇔INTP、ISTJ⇔INFJ、ISFJ⇔INTJ

 この関係性にあるタイプ同士の心理機能は、1⃣⇔8⃣、2⃣⇔7⃣、3⃣⇔6⃣、4⃣⇔5⃣といった関係性になる。①で述べた関係性においては「好きの反対は嫌い」だが、ここでの関係性は「好きの反対は無関心」になると考えられる。自分にとって理解ができない、あるいは拒否反応を起こす悪魔のような心理機能を相手は主機能として使うという関係にあるので、おそらく徹底的に断絶が起こるタイプなのではないかと思う。

 あくまで個人の想像だが、この関係性のタイプ同士は「同じコミュニティに属しているものの意識していない、空気のような存在」となるのではないだろうか。いや目立ちたがり屋のENTPが空気になるわけないやろ、とは思うのだが、本当に想像だが「別の世界の人」として処理されやすいのではないかと思う。同じ世界に住んでいるが、向いている方向は全く違う。まず交わらない関係だと思う。

 そうなると、①は垂直だったのに対し、②は完全にねじれの位置である。同じ空間には存在するのだが、接点が最もなく、距離も遠い、そんなイメージがある。


③外側二つが異なる

ESTP⇔ISTJ、ESFP⇔ISFJ、ESTJ⇔ISTP、ESFJ⇔ISFP、ENTP⇔INTJ、ENFP⇔INFJ、ENTJ⇔INTP、ENFJ⇔INFP

 この関係性にあるタイプ同士の心理機能の関係性は、1⃣⇔5⃣、2⃣⇔6⃣、3⃣⇔7⃣、4⃣⇔8⃣となる。心理機能の大文字(S,N,T,F)の配列は全く同じなのに、小文字(i,e)の配列は真逆なのである。この関係性にあるタイプは一見近いように見えるが、実は遠いという感じがする。

 基本的にMBTIは真ん中2文字の組み合わせが似ているところはかなり性質も似ているため、ひとくくりにして考えやすいのである。特にN型は顕著だ。16タイプ性格診断においてはNF型とNT型で大分類される。ちなみになぜS型はSPとSJというくくり方をしているのかというのが小さな疑問の1つではある。

 疑問は脇に置いておくにしても、この関係性はそれこそ①や②よりは似通ったように見えるだろう。

 だが、この関係性はよく見るとかなり違うのだ。例えばENTJとINTPを考えてみるとする。この2タイプは両者ともに論理的思考が得意で頭の回転が速く、冷静沈着なイメージがある。だが、ENTJは世間で活躍しようと時に権威に寄り添い時に権威を振りかざそうとしてくるが、INTPは自分の興味を突き詰めることに夢中で周囲のことなど視野に入ってこない。というイメージがある。持っている素質は似通っているのに、それをどう生かすか、どう使うかという方向性が真逆なのである。

 この関係性にあるタイプ同士は互いのことを尊敬していたり互いのタイプになってみたいと言ったりというように思えるが、一方で考え方は合わないと感じることがあるのではないだろうか。①は真逆なので嫌悪感を抱きこそすれ最初から合わないものは合わないと諦めることができそうだし、②はそもそも交わらないのでストレスを抱えることというのがそもそも少ないように思うのだが、③の関係性にあると「似ている、同じで考え方や価値観は分かるのになんでそうなる??」みたいな不満を生んでしまうようだ。
 この関係性にあるタイプは距離感が大事になると思う。一本引かれた線を越えた瞬間に反発する。相性はいいとも悪いとも言い難いだろう。

 この関係性は逆を向いた平行関係ということができるのではないか。同じなのに違う。性質はほとんど同じなのに真逆なので交わらない。そんなイメージがある。


~まとめ~

 真反対のタイプと言っても3つのタイプがありそうだよね、ということで今回の記事の結論は以下のとおりである。

①アルファベット真反対⇒垂直関係
②真ん中2つが異なる⇒ねじれの位置
③外側2つが異なる⇒逆向き平行関係

 いずれのタイプもとにかく距離感が大事なのだと思う。基本的に近すぎるといいことはない。それなりに距離を保って接すれば、特に①と③の関係は恩恵が得られそうだと思う。

 ちなみに余談だが、近い距離感で接する上で相性がよさそうだと思うのはMBTIでの軸の一致度によると思う。重要なのはS/N軸>P/J軸>>>>T/F軸≧E/I軸だと思う。どこまで一致しているかが価値観も近いので近くにいても接しやすいのではないかと考える。

 とまあ結局短めと言いつつ3000字は超えているので全く短くはないのだが…今までつらつらと述べてきたのは全て個人の意見及び感想である。そこはご了承いただきたい。

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